ジャパンコネクション

前進

[2005.2.15]

今年度の日本代表始動時からの思索は一つだけでした。それは、ホームでのW杯最終予選初戦を勝利で飾ることでした。そして、それは達成する事ができました。北朝鮮を2対1で下し、2 戦目のアゥエイでは敵が重圧を負う立場となったのです。私達の目標では、ホームで勝ち点9を獲得することが基本であり、アゥエイでは勝ち点3、即ち1勝または3引き分けを得られれば、グループ内での他の如何なる結果にも関らずに、進出枠は確実となるのです。

北朝鮮戦での試合状況を振り返ると、キックオフ直後に先制したことで、私達にとても余裕を与えられたと思います。この試合までの北朝鮮の行動や情報がチームに多少なりとも影響を及ぼしていました。敵は、シャットアウト状態でクウェートとの親善試合を行い、完全なる秘密練習に取り組むと言う、謎めいた行動をしていました。更には、 2カ国間の歴史的問題をメディアが公表して、情勢を不安定化させた事実も含められます。これらを回避するための練習をしたのですが、最終的には試合中の日本の振る舞いに何らかの影響を与えたのではないかと思います。

先制後、私達はパスミスが多く、ピッチ上で起きている状況が認識できないほどでした。シリアとカザフスタンとの親善試合の時の様な安定感が見られなかったのです。プレーに対する焦りに多少苦しめられた傾向が見受けられました。北朝鮮は不足している技術面を規律に基づいた組織的サッカーで補っているチームです。まるでスーパーサッカーゲームの様です。彼等はフィジカル面はとても鍛えられており、チームは連係プレーを特長としています。それは決してセットプレーのことを言っている訳ではありません!執拗なまでの繰り返しがその事実を物語っており、動きの中でのプレー内容はリハーサルそのものです。そして、私達は、思いがけないミスによって彼等に同点とされました。

北朝鮮に同点とされた時点で、既に高原選手の投入準備をしていました。それは、失点による交代かのような見解となってしまいました。何故なら、その直後には中村選手も投入して、システムを3-5-2から4-4-2へと変更したからなのです。でも、それは事実とは違います。実際には、欧州クラブに所属している選手達は、直前に合流して他の選手達との練習が出来ず、私自身はベストな状態で起用をしたかったのです。彼達2人にも、仮に30分でも期待できるのであれば、それだけでも素晴らしい貢献だと伝えました。そして、正にその通りになったのです。

私は、同点後のチームの気迫には大変感激しました。そこからが真の日本代表と化しました。今回の勝利は、私には選手交代を行う条件が満たされており、試合を決定付けてくれる選手達が控えているのだと、確信を持ってベンチを視られることを証明してくれました。それには途中出場で決定弾を決めてくれた大黒選手の名を挙げることができます。更に素晴らしいのは、何度も何度も決して諦める事はなく、それ以上気迫でゴールを狙い、ベストな時間帯に決められたとでした。またしても、逆境に打ち勝って、気迫で勝ち取った一戦となりました。

試合終了間際に決勝点を決めたことは、決して私達にとってデメリットではありません。繰り返しますが、北朝鮮はしっかりと仕上がっており、もしかしたら別グループ実力最下位とも言われているクウェート以上ではないでしょうか。北朝鮮はW杯一次予選で理論上では実力が上であり、更には伝統的な、アラブ主張連邦国とイエメン共和国を退けたのです。

私達の試合は好結果だと言って良いでしょう。まだ、試合の内容を観ることが出来ていませんが、イラン対バーレーン戦でのスコアレスドローは我々にとっては好ましい結果でした。今後は、3月末に対イランとバーレーン戦の2試合を闘い、2勝すればチームに安心感を与えることが出来るでしょう。但し、次は警告累積2枚による出場停止のアレックスに変わり、三浦選手に出番の機会が訪れます。更に、田中選手も同じ理由で出場停止です。

でも、私はこれからも確信を持って前進するのみです。私達の成果は表れつつあり、現時点で日本は無敗で突き進みながら、W杯出場権奪取まであと3勝となったのです。正に前進あるのみなのです!

・・・と、いうことです。

それでは、皆さんまた来週!

ウン・グランデ・アブラーソ!

ジーコ直筆サイン

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