ジャパンコネクション

カーニバルと記憶

[2005.2.8]

私は今、カーニバルの地から遥かに離れたここ埼玉で、日本を2006年W杯ドイツ大会へ導くと言う重要な使命を果たすべく、準備に取り組んでおります。我々にとってのカーニバルはW杯出場なのです!私は去年のこの時期には、直接リオ・デ・ジャネイロからジャパン・コネクションをお届けしました。当時、2連覇を達成した「Beija-Flor(ベイジャ・フロール)」のチームでパレードに出場する機会がありました。そして、カーニバルに幾度も参加した想い出が記憶に残っていることを語ったことだと思います。記憶力のある皆さんはきっと覚えていらっしゃることでしょう・・・。

そして、今週のジャパン・コネクションのテーマはこの“記憶”に関してなのです。今年度から、このサイトでは「Memoria do Futebol(サッカー名選手列伝)」と題した新たなコラムで、ブラジルサッカーの記憶を蘇らせるべく貢献をしております。(編集部 注:日本語版でも近日始まる予定です)何故なら、ブラジルは残念ながら、頻繁に偉大なる英雄達を疎かにして、評価せずに時代と共に彼らは忘れ去られがちであることが非常に大きな問題点だからです。

事実、団体競技に於いては、個人のみでは何も出来ません。勝利を得るためには、集団意識と一丸となってのチームワークが必要なのです。ヒーロー又は現役を通じて大きく活躍した者だけが、時が過ぎても想い出されるというケースは決して珍しくありません。でも、彼等以外にもその軌跡が想起されて称えられるべき功績の持主が数多く存在するのです。

テクノロジーの発達と共に、インターネットは以前では追求困難だったデーターの検索を可能としました。それにも関わらず、検索サイトでは唯単に存在しない人物が数多くいることが伺えます。フラメンゴやブラジル代表での私の元チームメイトなど、コンピューターネットワークでも情報が見当たらないのです。即ち、今現在この世界に足を踏み入れつつある若き世代は、一生彼等のことを耳にせずに人生を終える可能性すら秘めているのです。

これは余りにも悲しい現実であり、そのインターネットの空隙を埋めるがために、「Memoria do Futebol(サッカー名選手列伝)」が存在するのです。先ず、本サイトスタッフが私の指示の下、フラメンゴでの元チームメイトや私自身のサッカー人生に深い関わりのある人物を調査中です。でも、目的はそれだけには留まらず、実際にはもっと大きいのです。我々は、先ずリオ・デ・ジャネイロ州の偉大なる選手達、その後はブラジル全州を網羅して、更には海外の選手達でそれ相応の軌跡がポルトガル語で未だインターネット上認知されていない人物達の記憶を蘇らせるのです。

「Memoria do Futebol(サッカー名選手列伝)」は、我々が皆さんの協力も得ながら、サッカー界へ出来る謙虚な貢献でもあります。既に、数人が選手名を推薦しており、皆さんも是非ご意見下さい。私とサイトスタッフで検討しながら、私のではなく、我らの英雄達を、可能な限り取り上げて行きます。我々は最大限に記憶力を維持しなければなりません。そして、彼の年に活躍した彼のサイドバックが記憶に蘇らない時には、インターネットから「Memoria do Futebol(サッカー名選手列伝)」をアクセスすればきっと一目瞭然となることでしょう。

・・・と、いうことで皆さんまた来週!

それでは、ウン・グランデ・アブラーソ!

ジーコ直筆サイン

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