ジャパンコネクション

アテネでの超越

[2004.08.24]

アテネで開催中のオリンピック大会も一週間が経過し、こちら日本では大変もりあがっています。私は友人達と、日本人選手勢のギリシアでの素晴らしい成果に関して話をしました。既に、シドニー大会での金メダル数の約3倍を獲得しており、そして1964年にこちら東京で開催されて以来の快調ぶりを魅せています。近年では身長と筋力の向上によるフィジカル面での進化に対するハンデが日本をスポーツ分野において勢力を失わせつつあったことからも、私自身は正直にここまでの活躍は想像しておりませんでした。

体格からは日本人は不利です。身体パワーが優先されるバレーボール、バスケット、サッカー、陸上などの競技がこれに当てはまります。私は常にこのことに関して選手達に語っています。現代スポーツの強硬さを耐え凌ぐためには、技術のみではなく、基礎作りの重要性も強調します。球際の競り合いでバランスを保つには、身体の重心を鍛え、筋力アップを図る必要性があるのです。

これ以外にも食事に対する栄養管理が必須要素なのです。そして、一般的に日本人が未だに欠けている部分だと言えます。以前にも述べたように、日本の食文化は健康に対して素晴らしい内容でもある反面、アスリートの発育に必要とされる成分の欠乏が際立ちます。そして、オリンピックでの女性陣の活躍が目立つ近年では、世界中において女性自身のアグレッシブな筋力アップが図られているのです。

そして、日本勢のメダル獲得者の過半数が直接技術面と比例していることも注目出来ます。柔道だけで8個の金メダルを奪取しており、更にはアーチ、体操へと続き、水泳にも続きます。でも、ここで詳述すべきは、如何に水泳の天才と言えども、平泳ぎは自由型よりもフィジカル面での要求が少ないということです。そして、リレー種目では正にこの自由形でメダルを逃しそうになったのです!

但し、残念なことにギリシア人アスリートも含めて、多くの選手達のドーピングという不法な手段の使用が発覚しているのも事実です。富と栄光がスポーツという尊い価値を上回っては決していけないのです。全てが合法に基づいて行われるべきであり、COIは徹底的に不正を取り締まり罰しなければなりません。

技術面が要求される種目を優先的に、日本がフィジカル面での劣勢を克服したことについて触れましたが、ブラジルに関して取り上げる余地も十分にあります。Robert Scheidtの金メダルに祝福の意を表し、そして、床体操でのDaianeの5位入賞、ビーチバレーでのブラジル女性陣の決勝トーナメント進出の躍進振りと女子サッカーでのアメリカ合衆国との決勝戦の情報を得た段階で私は本コラムを書いているのです。

観ることは出来ませんでしたが、こちら日本での朝に結果を知りました。Daianeについては嘆いてはいけないのだということも述べておきたいのです。何故なら、ガウシンニャ(リオ・グランデ・ド・スール州出身の意)は素晴らしい成果を挙げ、私が知る限りでは僅差での負けでした。バレーボールには常に信頼度は高く、女子サッカーに関しては一言補足する必要があります。

ブラジルとドイツが実力をつけて来ていますが、再びしっかりとまとまっているアメリカ合衆国が頭角を現しました。でも、彼女達は日本戦で後押しを受けたのも事実です。そして、パワーに関して前述したように、ブラジル女子サッカーの差異は明らかなるパワーの進化にあります。Marthaが準々決勝戦で放った目の覚めるような強烈なシュートがその証なのです。我が代表が金メダルを獲得する確率は充分にあるのです!

日本が数種目のスポーツに的を絞ったことがブラジルにとってインセンティブと教訓に繋がる事でもあります。仮にブラジルが進化を遂げたいのであれば、持ち得る特徴を執拗なまでに生かすための選択をし、将来的にメダル獲得数のランキングアップを図るべく投資と計画性を持って臨まなければいけないでしょう。ブラジルはパンアメリカン大会と比較してはいけないのだということを理解する必要があります。あくまでもオリンピック大会に目標を定めて準備をしなければいけません。

そして、今週のジャパン・コネクションを終えるにあたり、中国の驚くべきパフォーマンスを強調したく思います。中国は日々強化を図り、メダル一個一個をアメリカ合衆国と競っているのです。そして、次回オリンピック大会は北京での開催だということも忘れてはいけません。どうなることかを想像して見てください!アメリカ合衆国を凌ぐためにあらゆる手段を惜しまずに臨むことでしょう。そして私は、中国で闘うことが何を意味するのかを知り尽くしています…。

ウン・グランデ・アブラーソ!
それでは、また来週!

ジーコ直筆サイン

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