ジャパンコネクション

アジアカップ2004 中国

[2004.07.20]

先週の土曜日、アジア諸国にとってはヨーロッパ選手権に値する大陸最大の大会「アジアカップ 2004中国」が遂に開幕しました。もしかすると、アジア数カ国の近年のおいてのサッカーの発展を考慮するとヨーロッパ選手権以上の真価が問われるかもしれません。

実際にはアフリカ大陸でも大変ハイレベルな大会が開催されており、大陸規模の大会においては南米大陸のコッパ・アメリカが「醜いアヒルの子」的存在へとなりつつあります。コッパ・アメリカは、特に欧州に数多く所属する選手達が大会期間には休養していることもあり、年々とスタジアムには観客が減少しております。更に招待国の参戦があって開催されるという事実も、競技面での闘争意力の低下に繋がっているのです。

でも、今回のジャパン・コネクションのテーマはアジアカップに関する内容なのです。今、我々は中国にてアジアカップの最終ラウンドに参戦中です。本大会以前に、いわゆるサッカー途上とも言うべき国により予備予選と予選の 2ラウンドが既に行われました。現段階では16カ国に絞られての開催ですが、予備予選ラウンドまで含めるとアジアカップには40カ国以上が出場します。

●予備予選ラウンド:A?Gの 7グループからなり、各グループ首位の7チームが予選ラウンドに進出

●予選ラウンド:A?Gの 7グループ上位各2チーム、計14チームに前大会(アジアカップ2000)優勝国日本と開催国中国を合わせた計16チームが本大会出場

日本はデフェンディングチャンピオンであり、予選は免除されて直接本大会でオマーン、イラン、タイと同じ Dグループに分けられました。オマーンは2006年W杯予選で我々にとっても馴染み深く、ユーロでのギリシア的立場での参戦とも言えます。何故なら、誰一人としてオマーンを優勝候補国には挙げていないのですが、実際には予選ラウンドで韓国を2位に退けての好調ぶりで本大会へ進出を果たしたのです。

イランはアジアカップにおいては伝統国でありアピール度も高いのです。そして、本大会までの道程で中国は北朝鮮と同グループにも関わらず首位で突破しました。でも、 2006年W杯予選の結果を振り返ると興味深い事実が見受けられます。イランはヨルダンに敗北を喫しており、決して良い状況だとは言えません。だからこそ、名誉挽回を図るべく臨んで来るでしょう。そして、我々のグループで最も予測出来ないのは、タイの存在なのです。

その他のグループに関して言いますと、例えば、サウジアラビアは予選ラウンドを 6戦全勝で突破したのですが、初戦では引き分けてしまいました。最も早い段階で本大会への進出を決めたのは、当時はブラジル人監督のカルペジアーニが指揮を採っていたクウェート代表です。国によっては2006年W杯予選と重なり影響を来たしたことも考慮しなければいけませんが、最終的にはアジア大陸ベストチームが出揃ったと言えるでしょう。

日本はデフェンディングチャンピオンとして本大会に臨む訳ですが、最近の世界サッカーにおいての結果に基づけば、優勢度は中国、韓国、サウジアラビアと正に僅差だと言えます。実力差は日々縮まりつつあり、結果が事実を物語っております。それ以外に、大陸内においての要求が大きいことからも伝統的な国は莫大なプレッシャーの中での試合が強いられます。

またしても実力の均衡が象徴される大会になるのではないでしょうか。各グループを見渡し、「この 8カ国が突破をするであろう」と素早く言えるのは難しいことでもあります。2006年W杯予選の結果を重視するならば、実際には何が起こるか解りません。対戦相手に敬意を払い、大会自体を真剣に捕らえて臨まなければ、困難が待ち受けているでしょう。

我々がこの状況を自覚していることが最重要なのです。自己の限界と持っている能力を把握して目的へ向かって突き進むのです。残念ながら、オリンピック代表との兼ね合いと怪我により全員を収集することが出来ませんでした。チーム構成面では、ほぼベストメンバーで臨む韓国の方がアドバンテージを有しているとも言えるでしょう。そして更に、ワールドカップの歴史においてアジア大陸でのベストランク保持者であることからも最有力候補と言えるのではないかと思っております。

大会組織は申し分なく、誰も環境に対しての不満は言えません。万全な警備、素晴らしいピッチ、大会用に新築したスタジアムなど、全てにおいて我々が試合に専念出来るように準備万端です。「重慶」を本拠地にしている我々にとっては、この町に留まり続けられることが最重要であり、そのためにはグループ首位で決勝ラウンドへ進出しなければいけません。今は、「人事を尽くして天命を待つ」の如くですが、我々は自己を信じて闘うのです。

…ということで、それでは皆さんまた来週!

ウン・グランデ・アブラーソ!

ジーコ直筆サイン

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