ジャパンコネクション

フラメンゴ 今こそ団結力

[2003.12.09]

遠く離れたここ日本で、私はガーヴェア(リオ・デ・ジャネイロ)で行われたフラメンゴの会長選の情報を聞きました。クラブ・イメージを傷つけない様に意識を高く持ちながら、マルシオ・ブラガ、デライル・ヅンブロスキ、ジェルソン・ビスコットの3名がハイレベルな選挙戦を展開したとのニュースです。前回迄は大変アグレッシブで壮絶な闘いが演じられ、混乱を引き起こす原因だった事もあり、このような展開は大変重要な事なのです。この見解は、今後3年間のフラメンゴの行方にとても勇気付けられるものが感じられます。

このコラムは開票結果直後に書いているものです。でも、選挙自体に関して触れ、新会長に何らかのサジェスチョンを送る前に、今週の月曜日にガーヴェアへ足を運んでくれた約2,000人のソシオ(会員・メンバー)の重要性に関して述べたいと思います。仮に、TORCIDA RUBRO-NEGRA(フラメンゴのサポーター)が約35,000,000人だとした場合、1票が約17,000人を代表しての票に値するのです。ソシオ一人一人の責任は大変重大のものなのです!

勝者は古くからのクラブの顔でもあるマルシオ・ブラガ氏に決定したのです。彼には、私が未だ現役選手で在籍していた頃の一回目の任期で輝かしい功績を残し成功を収めた時代と同様な幸運を願っております。今こそ、「フラメンゴの為に団結」を決断する時だという事を明確にしておきたいのです。デライル・ヅンブロスキは善人であり、監査評議会では良い仕事をやり遂げた人物でもある事から、きっと前向きなアイディアを持っている事だと思います。ビスコットは新人ではあるものの、大変興味深いプロジェクトの提案を掲げたのです。

エンブレム 是非、この反対勢力の皆さんが手をつなぎ一丸となってクラブの現状打開に力を注いで欲しいのです。敵対している余裕など無く、更にはクラブを良い方向へ導く事などあり得ません。そして再び、私は快く力が及ぶ事であれば惜しみなく協力をする意向です。そして、サポーターの皆さんにも同様に参加する事を呼びかけたいのです。応援、激励、そして要求の雄叫びで、又は可能な手段で、常に前向き且つ建設的な力を与えて欲しいのです。

フラメンゴの抱えている問題は余りにも多すぎ一朝一夕で解決出来るものではありません。問題に直面し一つ一つに対策を見出して中長期に渡り忍耐強く解決して行く必要があるのです。但し、世界一のサポーターを有し一国家の代表とも云えるべきクラブ「フラメンゴ」を復活させる時は既に過ぎているのだと云う事を肝に銘じて確信と意欲を持ち取り組まねばなりません。

私自身は、現段階での再プライオリティーの一つがトレーニング・センターの建設ではないかと思います。このテーマは選挙運動でビスコットのプロジェクトでも提案された内容でもあります。育成部門である下部組織はスペースが多く確保出来るヘクレイオ・ドス・バンデイランテス地域に置くのが良いのではないかと確信しております。プロサッカー部門に関してはガーヴェアに止まるべきだとの理論を強く持ち続けているのです。フラメンゴはガーヴェア地域の雰囲気にしっかりと根付いていると思うのです。勿論、クラブハウスの改修など施設自体の改善をする必要性があるのですが、プロサッカー部門はクラブ本体(総合スポーツクラブ)のアトラクションを考慮してのみではなく、地元ガーヴェアに止まりオリジン(根源)を守らなければならないのです。

私が、まだ下部組織でプレーをしている頃は、我々の最大の目標であるガーヴェアを目指して日々努力を惜しまず練習に全力を注いでいた事を思い出します。主に練習は別の場所で行われていたのです。最大のご褒美は我々のグランドであるガーヴェアで試合が出来る事でした。現在では、その魅惑的なオーラが欠けているようにも感じます。伝統あるガーヴェアのスタジアムへの魅力が失せたのです。

下部組織とガーヴェアの関係に付いて、新会長はもう一つ大事な問題である「スクール」にも目を向けなければいけないのです。フラメンゴは選手育成に関しては伝統的クラブなのです。クラブ本体の主な種目チーム、特にサッカーに関しては常に下部組織からの生え抜きがメインでした。ルーブロ・ネグロ(フラメンゴ)のアスリート達は、水泳・体操・バスケット・バレーボール等あらゆる種目でチームのみでなく、ブラジルへ多くの貴重な栄光をもたらしているのです。過ぎ去りし時を取り戻すのです。数多くの才能を発掘する為に、有能な人材を維持し、更に能力のあるプロフェッショナルを補強するのです。

勿論、フラメンゴのメインスポーツは過去現在未来に渡り常にサッカーで有り続けるでしょう。だからこそ、我々は中位の成績に甘んじているようではいけないのです。更には、今大会で味わった大量得点による屈辱的な敗北に慣れて麻痺していては絶対にならないのです。ブラジル全国選手権で4回屈辱的敗北を喫しているのです!私のフラメンゴでの20年数年、そして800試合以上のキャリアの中で、4失点での敗北はたったの4試合だけなのです!それにも関わらずプロチームは今年だけで5-0、4-1、6-2の不面目な結果を出しているのです。この様な事がフラメンゴには絶対にあってはならないのです。

マルシオ・ブラガは多くのプロフェッショナルと共に注意深く目を光らせていることだと思います。大会途中に、選手の補強を行ったり、監督を解任しても結果は伴わないのです。現代サッカーは均衡が保たれているのです。チームは戦闘的であり、常にユニフォームを尊重し名誉に感じる選手達でなければいけないのです。俊敏さに欠けたり不調な日であっても闘志で補う気迫が必要なのです。この精神がガーヴェアでサッカーをする選手にとっての必須要素でありフラメンゴ魂なのです。

仮に、フラメンゴがたどるべき模範を求めるのであれば、クルゼイロの存在があります。クルゼイロはグランド外で組織改革を行い、計画性を持ってスター軍団ではないチームをしっかりと編成したのです。クルゼイロという星の輝きの下、結束したチームが存在しているのです。強くなくてはいけませんが、決して浮き足立てず大地にしっかりと足をつけて進んで行かなければいけません。クラブは信頼を取り戻す必要があり、まずその為には会長のイニシアティブが重要なのです。給料未払いの選手が新聞で「遅れず期日に給料が支払われる事よりもサンタクロースの存在の方がまだ信憑性が持てる」などの発言を読むのはとても心苦しい事です。選手達に要求が出来る為には、まずクラブが義務を果たすのが先決です。

フラメンゴの持ち得るポテンシャルを考慮すれば、二度と同じ道をたどっていけないのです。度重なる失望、最悪な結果、そして組織自体の衰弱化です。短期決戦のトーナメント戦ではかろうじて意欲を頼りにそこそこの結果を出す事が出来ます。でも、ブラジル全国選手権では言うまでのなく、ご存知の結果なのです。降格の危機に立たされた程です。

事実、強いサッカーチーム作りはあらゆる面でクラブ全体を強くしてくれ、活性化へと繋がるのです。決定的逆転の瞬間が訪れたのです。マルシオ・ブラガにとって再び厳しい闘いと険しい使命が待ち受けているのです。そして、偉大なネーション(国家)ルーブロ・ネグロ(フラメンゴ)を構築する全ての民は再びクラブを復活させるが為に立ち上がり共に闘わなければならないのです。

「フラメンゴ、フラメンゴ、.......貴殿の栄光は闘いにあり」
それでは、皆さんまた来週お会いしましょう!

ジーコ直筆サイン

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