ジャパンコネクション

フィットネス 健康管理

[2003.09.23]

ジーコ監督私は、サッカーは勿論の事、常に色々なエクササイズを怠らず今日まで人生を歩んで来ました。長距離のロングランを除いては、エクササイズが苦痛に感じた事などありません。1時間でも平気で微笑みながらエクササイズが出来るのですが、ランニングともなるとそれが僅か20分間でも苦痛でした。私には5キロメートル走、それも直線での走りが限界に感じたのです。グランドの周りを何周も走るなんてとんでもない事に思えました。でも、プロの選手である以上これらのトレーニングが如何に重要であるかも理解していたのです。

今週のこのコラムでは、PHYSICAL PREPARATION(身体作り)をテーマに取り上げたいと思います。ご存じで無い方もいらっしゃるかと思いますが、過去に私自身このテーマに大変興味を持っていた事もあり、大学で体育学科を5学期学んだのです。イタリア・サッカーへの移籍に伴い大学へ最後まで通い続ける事を余儀なくされたのですが、現在では草サッカー(ペラーダ)を愛する一般市民としては、健康維持が生きて行く為には如何に必須要素であるかを認識しているのです。言っている事は決して大袈裟ではありません!私は現在50歳で、アスリートの様に走る必要は無いのですが、身体を大事にすると云う事は即ち健康を意味するのです。そして、健康に関しては真剣に考えなければいけないのです。これは、私だけに云えるでは無く誰にでも当てはまる事なのです。

私の現役時代は、パイネイラスの坂やヴィスタ・シネーザの丘を駆け上がり、サーキット・トレーニング、インターバル走や持久力測定などあらゆるメニューをこなしましたものです。時代が変わり、トレーニング自体が時の流れに沿って「箱型化(室内化)」していったのです。徐々に、これらのメニューがトレーニング・ルームで行える様になったのです。私は、思春期時代に筋力アップを図る為に数々のマシーントレーニングに専念したものです。でも、実際には1985年の膝の怪我が原因で、筋力トレーニングは私に対して精力的に行わざるを得ない日課となったのです。筋力トレーニングマシーンのある種の奴隷へと化したのです。グランドへの復帰を果たす為には、規律を守りながら室内で延々とトレーニングを行う必要性から逃れる事が出来なかったのです。そして今日でも、愛するサッカーをする為には、私を支えてくれる基礎となる筋肉を鍛える為のトレーニングを欠かせないのです。最低でも週2回はジムで筋肉に「磨き」を掛けなければいけないのです。特に、マシーンの充実したジムである程に私はエクササイズに楽しさを抱く事が出来るのです。ある必須要素から教訓として喜びを得る事を学んだのです。全て「健康」と云う二文字がキーワードなのです。このコラムを読んでいる皆さんに何か一つアドバイスが出来るとすれば、それは、どんな時でも絶対に貴方自身の健康を忘れないようにというメッセージなのです。常にウオーキングを欠かさず、草サッカーに参加するのも良いのですが、但し何事も程々にこなし過剰にやり過ぎない様に心掛ける事です。ここで一番重要なのは、心肺機能が耐えられる限界をしっかりと医師の診断に基づき相談しながらやる事なのです。

週末の草サッカープレイヤーに対しての私の心配はもしかして意識過剰に思えるかも知れません。でも、元アスリートの私にとっては決して大袈裟で無い事が解るのです。ここで、長い現役時代に日々のハードなトレーニングに慣れていたにも関わらず、数知れない多くの元選手が心臓発作などによる原因で若くして命を落とした例を挙げる事も出来るのです。特に、身内でこの様な悲劇が起こった事により私の注意は今迄以上に増したのです。元サッカー選手である私の実兄・アントゥネスの心臓は51歳にして先程述べた草サッカーの最中に停止してしまったのです。その通りなのです!だからこそ、エクササイズの習慣を常に持ち続ける必要があるのです。必ずしも栄養のバランスが取れた食事を食せる訳でもありませんので、少なからず定期的な運動が健康を補ってくれるのです。

私の場合、特にコンディション維持には出来るだけこだわります。日々の体力への要求は半端なものではなく、耐えて行くには常に体調を整えている事が第一なのです。常にリズムを保てる訳でもありません。職業上、約束事や度重なる出張、ブラジルへの往復による時差の問題などが生活のリズムを多少は狂わせるのです。それでも可能な限り、10分程度のストレッチ、ウオーミングアップを兼ねて約20分間のエアロバイク又はトレッドミル、そして最後にマシーントレーニングと最低限のエクササイズは欠かさないようにしているのです。日本代表帯同時には、里内フィジカルコーチもサポートしてくれます。約1時間30分に及ぶトレーニングを行うのです。私からのアドバイスは以上です。今後は貴方がどの様に活用するかです。但し、健康管理は誰にとっても欠かせないファンダメンタルな要素だと云う事を念頭に置いて…。

ジーコ監督

それではみなさんごきげんよう…また来週もヨロシク!

ジーコ直筆サイン

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