ジャパンコネクション

激闘「Jリーグ」

[2003.08.05]

JリーグJリーグが10周年を迎えました。

私は、リーグ誕生以前に来日し、開幕当時から携わる機会を持つ事が出来ました。この経験と現在の私の立場を見据えて、日本サッカーとクラブチームに於いての発展・進歩や国内大会等について多くの質問が届きます。この質問に対して、私は素早く、現在イタリア・イングランド・フランス・ドイツ・オランダのヨーロッパサッカーの主要クラブでプレイしている日本人プレイヤーを見れば一目瞭然だと答えます。正に各方面での「EVOLUTION(進化)」は明らかです。

プロリーグ以前は、ブラジルサッカーがある部分において基準とされており、ブラジル人選手との交流が多く見られました。でも今日では、日本は世界を制覇したと言っても過言ではないでしょう。これは大変「ポジティブ(実利的)」なことだと言えます。但し、代表監督としては全員を収集して試合に臨むのに多少苦労する面もある訳ですが。事実、彼達は日本にいて代表に収集され幾多の親善試合に参加するよりも、ヨーロッパのチームに所属し日々トレーニングに励み強豪チームを相手に試合をする方が要求されるものが大きいのは明確です。

現代表チームの数名はヨーロッパでプレーしており、殆どが中盤から前の選手です。但し、現段階では彼達が海外で得た経験が日本にフィードバックされ国内のサッカーに直接反映されるには至っておりません。その反面、彼達の海外での活躍が日本の若い世代のモチベーションを高め、各クラブの強化を計り、Jリーグ自体の底上げと魅力アップに繋がっているのも現実です。選手個々が常に多くの関係者の注目の的であることを意識し、最大限に自身のパフォーマンスをアピールし海外でプレー出来るチャンスを狙っているのです。

如何にJリーグが厳しい大会であるか解って頂けると思います。現在J1は16チーム参戦し2ステージ制で行われています。今年度1stステージは最後の最後迄6チームに優勝の可能性があり、先週末行われた最終節では3カ所でステージ優勝争いが行われたのです。最終的にチャンピオンシップへの切符を手にした横浜F・マリノスの試合は約6万人の観客がスタジアムを埋め尽くしました。J2でも大変盛り上がっており、サンフレッチェ広島を勝点差5でトップを独走しているアルビレックス新潟は毎試合スタジアムに約4万人の観客を動員しています。J2でこのフィーバーぶりですから、想像して見て下さい。このサッカー熱は代表の試合でもっと強調する事が出来ます。試合のチケットは販売開始とほぼ同時に完売してしまうのです。

現在、Jリーグは大変エキサイトしており、ハイレベルなゲームが展開されているが現状です。過去一度もタイトル争いに縁がなかったジェフユナイテッド市原などが、伝統的なクラブであるジュビロ磐田・鹿島アントラーズ・横浜F・マリノスに加わり最後迄優勝をかけて激闘を繰り広げました。ジェフはずっと首位をキープしていたのですが、土壇場でチャンスを逃したのです。ジュビロとアントラーズに関しては、負傷者や故障者続出というアクシデントに見舞われ戦線離脱を余儀なくされました。その反面、マリノスは岡田武史監督の指揮の下、安定した戦いぶりでステージを制し優勝を成し遂げたのです。彼は初めて日本を予選突破させ1998フランスW杯に導いた元日本代表監督でもあります。彼が試合で使用するシステムは私が日本代表で採用しているのと同様です。これからマリノスの多くの選手が代表に選出される事でしょう。付け加えるならば、彼は大事な選手達を復活させた手腕の持ち主でもあると言って良いでしょう。

もちろん、日本サッカーの発展と現サッカー事情、特にJリーグを語るにはブラジル人達の存在を忘れてはなりません。我がブラジル人選手達は過去現在に渡り常に突出した活躍を続けています。ステージ得点王は、ジェフのチェヨンス選手(韓国)と並んで12得点挙げたジュビロのロドリゴ・グラウ選手です。尚、得点ランキング10位内にエメルソン、マグロン、オゼアスと彼以外に3人も名前を連ねています。

J1 16チーム中36人のブラジル人選手が所属しており、1チーム約2人強の計算になります。ステージチャンピオンのマリノスにはドゥトラとマルキーニョスが在籍しています。更には、ネルシーニョ・バチスタ(名古屋グランパスエイト)の来日によりブラジル人監督は2人になりました。もう1人はトニーニョ・セレーゾ(鹿島アントラーズ)です。そして、J2には24人のブラジル人選手と、フラメンゴやアントラーズ等で指揮をとった経験もあるジョアン・カルロス(コンサドーレ札幌)監督がいます。各チーム外国人選手は3名迄しか出場出来ないと云うレギュレーションがあるにも関わらず、このデータが打ち出されているのです。この事実が全てを物語っており、これ以外まだ何か補足する必要があるのでしょうか?最後に、Jリーグ歴代チャンピオンを振り返るとジュビロのみが日本人だけの強い世代のチームを編成し、助っ人を必要とせずに優勝カップを手にしたのです。殆どの優勝チームは強力な助っ人、主にブラジル人選手の力が大きく優勝を左右していると言っても決して過言ではないでしょう。

これであなたも多少はJリーグ通になれたのでは?

これからも、ここ日本から常に最新情報を送り、スタッフの手によって試合結果・順位表等のニュースを少しでも多く皆さんにお伝え出来る様サイトに掲載して行きます。

それでは皆さん

ジーコ直筆サイン

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