Telefone aquatico em Paris I パリでの水電話、その1
仲の良い選手のいるサッカーチームの合宿所ほど面白い話で盛り上がっている所はない。まるで一つの方程式みたいなものだ。大勢のサッカー選手が集まって何もする事が無い+グループの雰囲気が良い=からかいと笑い。80年代のチャンピオン・チームであるフラメンゴはそうであった。これが遠征などになると、もうこれは楽しみが保証されたようなものだった。
ほとんどの場合、ふざけたりする時には必ずリーダーがいることを皆知っていた。しかし周囲の間でも、こうしたからかいのプロがいることについては意外と知られていなかった。その内の一人にマッサーのジョアン・カルロスがいる。遠征などでは、ジョアン・カルロスが率先して罠を考える人に知恵を授けていた。まあ、大体が後になって張本人がわかるのだけれど。一度パリでフェフージェンがその被害にあっている現場を見たことがある。
当然の事ながら大騒ぎの後ろにはあの個性的なジョアン・カルロスがいた。そしてフェフージェンはその役をする候補者としての条件を十分備えていた。そしてチームにはある事態が起きていた。
それはフランスの首都パリでのこと。我々チームは宿泊のホテルが無かったのだ。あっちこっち走り回って、なんとか役員はホテルを確保することが出来た。だが、普通は一部屋に二人なのだが4人で使わなけなければならなかった。
私の横にはロンジネーリとその二人の役者:ジョアン・カルロスとフェフージェンがいた。
もう初めの遊びが始まるのにそう時間がかからなかった。
フェフージェンは勇ましい奴で部屋に入るなり手当たり次第触っては大騒ぎ。見たもの全てに目を輝かせ、浴室に真っ直ぐ入って行き、あのデラックスな浴槽に湯を入れ始めた。
私達は何が起きているのかを見に行った時には、フェフージェンはバスタブの中ですでに泡の中に溺れそうになっていた。まるで子供みたいだった。そこでジョアン・カルロスの頭が動き始めていた・・・・・
二分ぐらい経ってから誰かが叫ぶ・・・
「フェフージェン・・フェフージェン、オイ電話だよ・・・早く出ろよ!!」・・ジョアン・カルロスが言った。
泡のなかに浸かっていたフェフージェン、どうする事も出来ない様子で言った:
「ちょっと待てよ、ジョアン。今俺は浴槽に浸かっているんだよ」
「フェフージェン、それどころじゃないぞ! 役員からの電話だぞ、きっとやばい話しだぜ。その浴槽に付いている電話を取れよ!ボタンを押せばいいんだよ。」
仕組んだ罠は出来上がった!!
直後にフェフージェンは泡の混じった水を半リットルぐらい口の中に入れる被害者になってしまった・・・・・
「モシモ・・グアア・・ゴクン・・ゴクン・・何だこれえ!!」ビックリしてフェフージェンは答えようとしている。
私とホンジはこの一部始終を見ていて大笑いだった。バスタブの中で慌てたフェフージェンにはジョアンが示した電話は実はバスタブに付いているシャワーだと判らなかったのだ。細かい穴の開いたシャワーを口に向けて水を食らったのだ!あとで、彼自身もこの出来事に笑い出した。
まだパリでのフェフージェンの話しはある。また来週のこのコーナーで。