ジーコの部屋

Tremida violenta

満員の観客で埋まったマラカナンでフラメンゴのゴール。その瞬間観客は狂喜乱舞しスタジアムの揺れをピッチでも感じることが出来る。フラメンゴサポーターの声援がスタジアムを動かし、そのおかげで設備を補強させる事にもなり、収容可能人数も減る事になった。以前マラカナンはサッカーの試合に於いて一度に20万人以上も入った事がある。信じられないかもしれないが事実である。私が日本と仕事するようになった15年前に地面がゆれるのを感じるのはどういう事なのかを想像していた。それ以前はそれは幻想の世界だった。当然何かに乗って揺れたりスタジアムが揺れるのを見れば驚くがそれはあくまで人間によって引き起こされたものだ。特にスタジアムでは沢山の人間によって。でもそれが自然の力で動くのだったらどうだろう?私達はどういう状態になるか計れない事に気がつく。

最近私は日本へ来ての生活で珍しく驚かされた。初めて地震を体験したときにも驚いたが、それは約30秒くらいで止まった。何しろ周りのもの全てが揺れるのだ。それがワールドカップの予選を戦っている昨年あたりから頻繁に起きている。

イラン戦の前に横浜のホテルに居た時の事態は只事ではなかった。ホテルの12階に居た。チームは予選最終戦のために調整をしていた。今までの体験を上まり30秒も長く揺れた。サッカーの試合に例えるならば、前半後半にロスタイムをそれぞれ3分ずつ加えても良いくらいの時間だった。もちろんハーフタイムの15分も含まれて。それくらい長く感じた。私は地震の揺れが終わるのを待っていた。地震にはその大きさを測る震度というものがありこれが大きいほど強震である。

残念ながら今回の地震では60人以上が怪我をした。宮城・福島・岩手など東北地方が震源地だった。建物が傾いたところもある。仙台は9月にホンジュラスと親善試合をするところである。新聞によると震源地は80km沖合いの海底45kmのところらしい。この震源地が陸地になることやそこに近い事になったらどうなるのだろ?おお神よ!

地震のときに私は窓際に居た。目の中に地面が盛り上がってくるように感じたのは嘘ではない。何と言っていいか、説明できないほど気持ちが悪かった。今までに何度も地震に遭遇してきたがそれは実際に体験したものにしかわからないと思う。私はサッカーの試合においてはどんな戦いでも決してひるむことなく試合に臨む責任から逃げてこなかった。でも今回の地震には正直驚かされたよ。

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