ジーコの部屋

Jogo duro  激戦

このコラムではもう随分と色々な話を載せてきたが、読者の中には身近にある話題とサッカーの世界の話が意外と似通った内容である事を気付いていると思う。友人からもこんな話を聞いた事があるな~と言うような感じでそれは別に珍しいことではない。笑い話みたいなもので、それは人生の中でも繰り返されているし、サッカーの世界でも同じである。

今週選んだ話題は当時現役だったキーパーのバウジール・アッペルが、彼のサイトのコラムで話していたことです。

ピッチの中で自分がボールを持つと、行く先に相手の誰かが待ち受けているのは別に珍しい事ではなかった。ピッチの中ではダニみたいにくっ付いて水さえろくに飲ませてくれない敵である。このコラムでもその様な話をしたと思うが、ある日耐え切れずに更衣室まで付いて行きそうな相手に質問したことがある。

「よお、君は僕が便所に行くにも付いて行くのかい?」

ボルタ・ヘドンダと試合をした時にそう言う選手と出くわした。多くのリオ州選手権を戦っている中でこの日相手になったのはボランチのパウロンだった。監督の指示をきちんと守るタイプだ。と言うか、監督が言う“お前さんはジーコを俺が止めろと言うまでマークしていろ”

この指示をやり通す誠実さかもしれないが、それじゃあ私は監督に電話してパウロンに試合が終った後は私の家まで付いて来ないように指示するお願いをしなくちゃいけないことになる。

試合は5月1日に行なわれた。大変な接戦で1-1で引分けていた。ボルタ・ヘドンダの監督はパウリーニョ・アウメイダと言い、彼はパウロンに私がピッチを歩けないように指示していた。試合中彼の叫びを聞いていた。

「パウロン、ジーコにくっ付け!!前に行かせるな!!」 それでも私はパウロンをすり抜けた時、ヴォウタヘドンダの彼は敵の空域に入り込んだ敵を撃墜せよ、と言わんばかりの指揮官のごとく怒鳴った。

「奴を止めろ!彼は此処を通った!そこを通すな!」

こんなにマークされては立っていることさえドラマである。何度も地面に転んで入る内に私は我慢できなくなり言っても無駄は承知で注意した。

「何だよパウロン!いい加減僕の足を離せよ!立っている事さえ出来ないじゃないか、見たかよ僕は転んでばかりだ!」

私が思った通り、パウロンはマイナスな返事を決定的な言い方でした。

「ジーコ、君がそこで転んで、ピッチから出たなら僕はもう君のマークをしなくても良くなるよ。解ったかい?」

彼の返事から私に残ったものは、転んでも立ち上がってパウロンとの熾烈な戦いをするしか無かった!

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