ジーコの部屋

Dedinhos atacam novamente また指が・・・

私の兄、エドゥーの話しを暫くしていなかったね。彼は生まれつき“スイッチ”を見ると指が緊張してしまうという問題を抱えている。それはその辺のスイッチや押しボタンを見つけては、訳も解らず押しまくってしまうという事。以前イタリアで彼がウデイネーゼを訪れた時、ガソリンスタンドで車のボタンを押しまくり動かなくしてしまった事がある。あの時は私がちょっと油断した隙に、彼は車のパネルに並んでいるボタンを見て耐え切れず押してしまったのだった。

コラムを続けて読んでいる人は、私が以前話したエドゥーの“緊張する指”を引用しているのをお分かりだと思う。

また、彼は写真を撮ることが大好きなのだが、あるとき撮った写真にはなぜか彼の指が一緒に写っているのだ。私はそれをサイトに頼んで載せる事にした。

いつものことだが、2回のうち1回は必ずと言っていいほど聞かれることがある。指が写ってしまうのは単なる偶然なのかどうなのか?と。そして私はエドゥーの事をいつも説明する羽目になる。

彼は落ち着いていて、兄弟であっても友人の様であり、良き相談役でもあるとてもいい人であると・・・。だけど、指先だけは別の生き物のようだ。彼は子供の頃から既に問題を起こしていたそうである。

全く本意で無い事を理解してもらう為に、以前鹿島アントラーズで彼が仕事をしていたときの事を取り上げてみる。気が緩んでいるとやってしまうのがよく解る。エドゥーは鹿島が試合をするあるスタジアムにいた。便意をもよおしてトイレに向かっていた。エドゥーは案内看板を見ながら男性用はもう少し先だと知った。そして着いた時にうっかりそのトイレが身障害者用とは気付かずに入った。まあトイレに多少違いはあってもトイレだ。

彼曰く、そのトイレは普通より広かったと。それはそうだ。他に手すりもついている。だが、エドウーはそのトイレに気が付かずにいたと言う、それで目的を達することにした。

エドウーはあの丸いものに触れてはいけない事に注意していたのは間違いないだろう。だが、運が悪いのかトイレの中にボタンが1つあったのだ。それも赤いやつ。赤いボタンというのは大体緊急用で、ミサイル発射用であったり、車をストップさせるためであったと多くの人が知っている。そう・・その赤いボタンは緊急用であった。そこでエドゥーはうっかり自問自答してしまった。

「あれ?普通トイレにこんなボタンは無いよな?何だこれ、流す為のかな?」

彼がボタンを見てどうリアクションするかは言わなくても良いだろう。良く見て考えれば“流し用”でない事に気が付くはずだ。だが、彼は押して見たくなり押してしまった。いきなりサイレンが彼の居場所から少し離れた所で鳴り出した。自分が押してから鳴り出しようだが、エドゥーはそれも気にせず目的に向かった。便座に座って、さあ、という時驚いた。消防隊員、看護婦、医者。たくさんの人々が飛び込んできた。それは大変な騒ぎになってしまった。

当事者のエドゥーはというと・・・何の事だかさっぱり解らず、尻を出してポケットに手を突っ込んでいて・・・いう様子。エドゥーは彼らに何が起きたのかを聞いた。そして誰かが身障害者用トイレの緊急用ボタンを鳴らしたのでかけつけた事を知った。私の兄は落胆して頭を振った。彼は自分では無いような素振りをして身体を小さくして“事件”を起こした場所を抜け出した。ああ、エドゥー・・・の指・・・・・。

>一覧へもどる