ジーコの部屋

006 - Acredite se quiser 信ずる者は救われる

ブラジルで有名なマルコ・アウレリオ辞書によるとジンクスとは偶然的な出来事より引用される予言的要素をもつ一つの信仰に近いものであるとの事。選手、監督の多くはそんな事は信じないとか言って相手にしないケースが多いが、少なからずとも人それぞれそれに近いものは持っていると思う。何かのきっかけで次の機会にも同じ事をつい思い出して気が付いたらやっていたなんて感じで。自分もあまりジンクスを頼り過ぎではないけど、考えて見ると選手の頃から幾つかそういった事はやってたと思う。70年代のエピソードをいくつかこれについて話してみよう。

73年にキーパーだったウビラジャラ・モッタ。彼は練習中に自分の守っているゴールにボールをわざと入れられるのが最高に嫌がる奴だった。冗談でももうムキになって怒ったのを憶えている。よく言ってたのが格言で“牛が一頭通るとやたらの数が入る”とか言うもので、一点入ると大量点をくらう位の話だった。彼はあの年に引退したけど'58~'68のバングーでの活躍が最も素晴しかったキーパーだ。

その事がずっと頭に残ってたんだけど、'81年にマラカナンでマロラド(現パラナクラブ)とのゲームで相手のキーパーのジョエル・メンデスが大活躍でなかなか点が取れなかった。前半を0-1で折り返して彼等の点は左ウイングのアラヂン。全く相手は調子が良く、我々は後半もなかなか点が取れない展開だった。後半に入りビラの言ってた事をふと思い出した。それで最初のプレーでゴールラインを出たボールを俺が拾いに行って持って帰った時に相手のゴールに手で入れてみた。レフェリーにはイエローカードをもらったけど思った。“今日でビラが言った事が本当かわかるな”って・・・・

このゲームは'81年の4月5日と大昔の出来事だったんで誰も憶えていないだろうけど、その後何が起こったか教えよう。後半30分に俺のゴールで同点。その2分後又も追加点を叩き込んだ。最後には2-1でフラメンゴの勝利。イエローはもらったけどチームが勝てばまあいいか。本当を言うとその後も何度もその行為でイエローをもらったんだ。特にはなかなかゴールを割れない時や難しいゲームの時なんかに。ビラは本当に偉大だなぁー。

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