日伯友好カップ

鈴木翔尊選手(つくばキャプテン)インタビュー

[2024.09.16]

つくばのキャプテンを務めた鈴木翔尊選手に、ブラジル遠征と大会出場を振り返ってもらいました。

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■グループリーグ3戦の感想

グループステージ敗退っていうことで、自分の目標は決勝トーナメントに行くことだったので、目標を達成できなくて、ちょっと悲しいです。自分としては、やれたことより、やれなかったことの方が多くて、体を当てる部分だったりとか日本人と全然違くて、そこにブラジル人の強さを感じました。

■ブラジル人の選手やチームの印象

自分の弱みとしては、足が遅いっていうところなので、もっと早く予測を立ててプレーしていかないと、失点だったり、負けに絡んできちゃう、というのがありました。

ブラジル人は球際の強さだったり、勝負にかける気持ちだったり、やるところはしっかりやって、まぁ、オンとオフの切り替えではないと思うんですけど、そこの部分はすごいなと思いました。

■この遠征の経験を活かして

自分は今、Aチームで試合に出られていない状況なので、もっとAチームに絡んで試合に出ていくために、もっとブラジル人の球際の強さを身につけたり、自分の弱みである足のところとか、予測のところを、もっと強くしていかなきゃな、と思っています。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura

 

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小笠原央選手(鹿島キャプテン)インタビュー

[2024.09.15]

鹿島のキャプテンを務めた小笠原央選手に、ブラジル遠征と大会出場を振り返ってもらいました。 ■グループリーグ3戦と準々決勝の感想 自分は、テクニックとかそういうところは磨いていて、ブラジル人の選手たちも足元のテクニックが優れているっていう中で、自分のドリブルが結構通用したとこもありました。 チームの出来たところっていうのは、自分たちの得意としている、チームでのプレスでボールを取ったりだとか、丁寧に近くでパスを回しながら背後を取ったりという、チームの連携プレーというのは、出せたと思います。 ■ブラジル人の選手やチームの印象 サッカーはやっぱり点が大事なスポーツという中で、相手はしっかり決め切るところだったり、守備のところでも、相手を倒したらファウルになることが多いから、そういうところで、足を出すのではなくて、相手を、ゴールを、防ぐような守備だったり、っていうのがすごく印象的でした。 ブラジル人の勝負に対するこだわりっていうのは、すごく感じたんですけど、自分たちとして出来ていたことは、相手の状況を見ずに、少し飛び込んでいくところだったり、1対1での勝負っていうのにすごく自信があるのと、ワンツーとかの対応っていうのは、自分たちの方が上だったので、もっと自分たちのサッカーというのを、追求できればいいなと思っています。 ■この遠征の経験を活かして ブラジル人はすごく能力が高いので、その中で素晴らしい経験ができました。勝ってる時の試合の進め方だったり、守備の時の迫力だったりっていうのは、自分たちが普段経験できないことです。移動とかを含めて、日頃経験できないことを、いろんな人のおかげですごく体験することができました。 これから高校に上がったとして、すごく能力の高い選手はたくさんいると思うので、こういう経験を忘れずに日頃から活かしたいし、この後も冬の高円宮杯っていう大事な大会が残っているので、今回、3年生は全員この遠征に参加することができたから、ここでの経験を活かしながら、絶対優勝できるように頑張りたいと思います。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……

山中飛侑選手(ノルテキャプテン)インタビュー

公式戦を戦い終えた翌日、CFZジーコサッカーセンターでのヴィトーリアとの親善試合の際に、今回、ノルテのキャプテンを務めた山中飛侑選手に大会を振り返ってもらいました。 ■グループリーグ3戦と準々決勝の感想 自分としては、体の大きさとスピードっていうのを武器としていて、そこは通用する選手もいました。でもやっぱり相手が強くなってくると、特に最後の準々決勝フラメンゴ戦だったらもう、体の強さも全然違いますし、スピードが武器だったところも、すぐ追いつかれてしまったので、自分としては、そこだけじゃなくて、違うところも、もっと成長していくべきだなと思います。 チームとしては、グループステージ突破したっていうことは、素晴らしいことだと思うんですけど、やっぱり初戦ヴァスコダガマ戦で、0対4で負けてしまったっていうことと、グループステージ最後のサントス戦では、勝てる試合だったと思うんですけど、最後追いついて引き分けっていう形になりました。最初に失点したことで、自分たちの勝てる試合を逃してしまったっていうのは、自分たちのチームとして、もうちょいやるべきだったかなと思います。 最後のフラメンゴ戦では、自分たち全員、できることを全力でやったんですけど、個人として、そしてチームとして、まだまだ足りないところがたくさんあったのかなと思います。 ■ブラジル人の選手やチームの印象 やっぱり勝ちにこだわるとか、点にこだわる、ゴール際、球際、そういうところで、ブラジル人選手はそこに思い切って100%かけてやってきていました。そこは日本の弱い部分だし、自分も、もっとそこを活かしたり、もっと行くべきだったと思います。 ■今回の経験を活かして 日本に帰って全国優勝というのが、自分にとって今年の最後の目標なので、それに向かって、個人として、チームとしてやっていきたいです。自分はずっとチームに引っ張ってもらい続けていたのが、このブラジル遠征では自分が引っ張る側に立ちました。だから、この遠征で得たものを、日本に帰って活かして、日本では自分が引っ張って勝たせるつもりで、やっていきたいなと思います。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura  ……

鈴木修人・鹿島アントラーズアカデミーマネージャーの総括

アントラーズアカデミーの3チーム、鹿島、ノルテ、つくばが公式戦を戦い終えた後、鈴木修人アカデミーマネージャーに総括をお願いしました。 ■アントラーズ3チームの総括 規律があったり、ハードワークしたり、みんなで戦うというのが、まずアントラーズとしてのベースとなり、そこから勝利に向かうというところなんですけど、できた部分もかなりありました。ただ、これぐらいでいいだろうというところで、やっぱり勝敗を持って来れなかった。負けたところは、いつもの細かいところの積み重ねだと思います。 でも、精一杯頑張ってくれたと思っています。ただ、やっぱり決勝まで行きたかったし、優勝したかったので、どのチームも悔しさを持って、すごく良い経験ができました。ありがたい環境でやらせてもらって、感謝しています。 ■ブラジルのチームや選手の印象 まずブラジルは、最近はプロリーグを見てもそうなんですけど、こうやって対戦しても、みんな昔よりきちっとされていて、審判にも文句言わないし、紳士的にクリーンに、すごく良いサッカーをしているかな、という印象でした。 思ったより荒くなかったし、試合が壊れちゃうようなことはしない。みんなをリスペクトしてやってくれたので、非常に紳士的で、素晴らしい人が多かったかな、という印象です。 で、日本人はモビリティだったり、アジリティだったり、細かいステップだったり、フィットネス、そういうところで、ちょっと優位性があると思っていたので、出して、受けて、2対1で崩すとか、そういうところを言いながら戦いました。 ブラジルの選手は1対1だったり、目の前の相手に負けないっていう気持ちが皆さんありました。やっぱり1対1でボールを奪えたり、ボールを運べたり、シュート決め切るところが、日本に戻っての課題かなと。チームとしては戦えましたけど、個人で見ると、ブラジル人選手の方が、良い選手が多かったかなというふうに思います。 ■この経験をどう活かすか 僕らも、ジーコさんが育ててくれたクラブなんで、ブラジルっぽく一人ひとりの個人のスキルを高めようってやってきましたけど、まだまだ足りないというのを感じました。やっぱり、ゴールを決め切るということ、ゴールを守ること、結果にこだわること。U-15だと、“結果が全て”の年代になってきますし、大人のサッカーにならなきゃいけないと僕は思っているので、結果を出すこと。 ちょっとうまかったり、ちょっとボールを持っている、じゃなくて、点を取り切る、点を守る、そこにフォーカスして、結果にこだわって、これからやってって欲しいなと思っています。 ■選手たちへの言葉 非常に出来ていた部分も多かったし、持っているもの出してくれたと思いますけど、世界は広いよ、ということを言いました。 で、また世界にはものすごく良い選手もいますし、今は日本から海外に行く選手も多くなっているので、世界と戦うんだったら、これぐらいやんなきゃいけないよっていう、物差しを、さじ加減を、わかってきたはずです。 みんなJリーグで活躍して満足する選手たちじゃないので、この経験は非常に大きかったと思います。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……

ジーコの第24回友好カップ総括

大会の全日程を終えた、表彰式直後のピッチで、ジーコに今年の大会を総括してもらいました。 ■アントラーズ3チームの健闘 今年は多分、他の年とはすごく違うものになったと思うよ。というのも、参加クラブがブラジルサッカーの1部に属している、レベルの高いチームばかりだったからね。だから、力が非常に均衡していて、アントラーズの3チームにとっては大きな経験になったと思う。 鹿島は非常に良いチームを連れてきた。多分、ここへ来た歴代チームの中でも、最高のチームの一つだった。ただ、幾つかのミスを犯したことによって、昨年のように3位決定戦まで到達することができなかったが、あのチームには鹿島のトップチームの良い将来に繋がる可能性があるのを見た。非常に技術力があり、クオリティが高く、確たる決意を持って臨んでいる。 ■アントラーズへのアドバイス 少し考えるべきだと思ったのが、練習のし過ぎということだ。長時間練習をしているが、サッカーとは試合で良いプレーをするために、長く練習すれば良いというものではない。適切な練習量を考えないと。特に、24時間かけて遠征してきた選手にとってはね。時差もある。自分の国にいるのと同じコンディションでやれると考えてはいけない。 選手には休息も必要だ。私が鹿島に関して感じたのはそこだった。こういうことを言うのは指導陣には申し訳ないが、オーバーワークだった。少年たちは、大会中に消耗を感じていたようだ。 ハードな試合を展開するためには、ブラジルも日本も、チームのレベルが同等でなければならない。私はこの4年後には必ずや、この両国のチームに、同じように良い選手たちと、良い指導者たちがいる状況になっていると思っているよ。 ■運営の成功 運営は非常に良かったと思う。(天気の神である)サン・ペドロが手助けしてくれて、大会中は毎日晴天に恵まれた。豪雨のためにピッチの状態が良くなかった昨年とは違い、ピッチは3面とも良いレベルにあった。みんなを、特に日本の人たちを良い施設で迎えることができたことを幸せに思うよ。大会中は全てがうまくいった。 鹿島とスポンサーの皆さんに感謝しなくてはね。協力者たちにも。そしてその裏には、ここにいる全てのスタッフの力もある。 この大会の成果によって、このリオから、また日本に戻る人たちはブラジルから、みんなが幸せな気持ちで帰路に着いてくれることを確信している。 ■優勝コリンチャンス コリンチャンスのプレーは優勝に値するものだった。決勝トーナメントは非常に良くて、クルゼイロ、ヴァスコ、フラメンゴという、タイトルを獲る可能性があるとみなされていた3チームに勝った。ヴァスコとフラメンゴは、グループリーグでも3勝し、コリンチャンスと対戦するまで最高の結果を出し続けていた。 だから、このコリンチャンスの優勝は、それに値する以上のものであり、おめでとうを言いたい。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura  ……

遠征最後のイベントはあのシュハスコ!

遠征中、アントラーズアカデミーの3チーム、鹿島、ノルテ、つくばの選手たちは、宿泊していたホテルで毎日ブラジル人と同じ食事をし、力をつけてきました。 そして、いよいよ帰国の途に着く夜。空港に行く前に、遠征で唯一の外食で打ち上げをしました。食べたのは、ブラジルと言えばこれ、というシュハスコ。串に刺した肉をテーブルで取り分けてもらう、ブラジル流の焼肉です。U-15の少年たちにとっては、また一つ、異なる食文化の体験になります。 大会総合コーディネーターのフェルナンド・バヌッチからは、3チームの指導陣に、参加記念の盾が贈呈されました。 みんな、本当にお疲れさまでした!この後は、ジーコをはじめ、大会に関わったブラジル人たち、日本から参加した指導者や選手たちのインタビューをご紹介します。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura  ……

アントラーズ3チームの修了式

第24回日本ブラジル友好カップ、公式戦を戦い終えたアントラーズの下部組織3チーム 鹿島、ノルテ、つくばは、遠征期間をフルに生かすべく、準決勝の日には、バイーア州から参戦していたヴィトーリアと親善試合を行いました。 決勝の日は、フラメンゴとコリンチャンスによる、その頂上対決を観戦。自分たちもそこに到達するために戦い、届かなかった場所。優勝を争うチームの真剣勝負は大いに刺激になったはず。 そして、ハーフタイムには、ジーコの息子であり、現在はCFZジーコサッカーセンター社長を務めるチアーゴとの修了式に臨みました。 チアーゴからは「毎年日本勢を応援しているよ。今年は、昨年の鹿島が到達した準決勝には進出できなかったけれど、強豪ばかりが集う大会で、鹿島だけでなく、初めてノルテもグループリーグを突破した。技術力をはじめ、本当に年々成長している。この経験を糧にこれからも頑張って欲しい」と激励の言葉がありました。 そして、一人ひとりに修了証書が手渡され、スタートの時と同じく、笑顔で大会参加が締めくくられました。 ★おまけ この大会の総合コーディネーターを務めるフェルナンド・バヌッチは、現在ジーコのブラジルでの相棒のような形でマルチに活躍する一方で、本来は監督・指導者。来日して、アントラーズアカデミーで指導をしてくれたこともあります。今回はその時のメンバーだった、羽田煌士郎、小笠原央、曽ヶ端輝、鈴木翔尊が、U-15に成長して、大会で嬉しい再会を果たしました。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura    ……

今年も大会へのサポート、ありがとうございました

[2024.09.08]

今年も熱戦と少年たちの貴重な経験という成果と共に、大きな成功を収めた日本ブラジル友好カップ。そこには、少年たちの夢と、サッカーの真剣勝負を通した交流をサポートする、スポンサーの方々のご理解と情熱があります。 MOLINO、CASIOの皆様、ジーコの笑顔と共に、心よりお礼申し上げます。そして、今後ともよろしくお願いいたします! CASIO Brasilからは、ディレクターでありゼネラルマネージャーでもある先名慶亮様がCFZジーコサッカーセンターにお越しになり、ジーコに直接、副賞のG-SHOCKを渡して下さいました。 実はその先名さん、子供の頃にお父さんに連れられて鹿島アントラーズの試合を見たことで、当時現役選手だったジーコのファンになり、日本代表監督時代のジーコも熱烈に応援していたそう。今回は幸せな出会いとなりました😊 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……

笑顔があふれる表彰式

決勝に引き続き、第24回日本ブラジル友好カップ表彰式が行われました。優勝コリンチャンスと準優勝フラメンゴの選手とスタッフ、そして、3つの個人賞の選手たち(大会MVP、得点王、最優秀GK賞)に、トロフィーとメダルが授与されました。 さらに、優勝チーム全員と個人賞を獲得した選手たちには、例年通り、カシオ・ブラジルから副賞としてG-SHOCKの贈呈。少年たちの夢をサポートする素敵なプレゼントに感謝を込めて、ジーコとスタッフは一人ひとりに、丁寧に渡していきます。選手たちはお互いにG-SHOCKを見せっこしたり、スタンドで見ている家族に掲げて見せたり、手に持って自撮りしたり😊   たくさんの笑顔や、フラメンゴの選手たちの悔しさ、そしてみんなのエネルギーに満ちた表彰式と共に、今年も友好カップ、大きな成功を収めました。 大会リポート、この後もまだまだ続きます! 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura  ……

決勝コリンチャンス対フラメンゴ

第24回日本ブラジル友好カップ、決勝はサンパウロ州4大クラブの1つコリンチャンスと、リオデジャネイロ州4大クラブの1つフラメンゴの対戦。今年の大会は連日晴天に恵まれたのですが、決勝もまさに快晴のCFZジ―コサッカーセンターで行われました。 連日、サポーターや選手の家族以外にも、各クラブのOBやスカウト、代理人、サッカー関係者が詰め掛けるこの大会。決勝も当然、例えばこの写真1枚の中だけでも、元U-20W杯代表で、U-15時代はコリンチャンスでこの友好カップに出場したエドゥアルド・ハチーニョ、1994年W杯優勝メンバーであり、長年、年代別ブラジル代表総合コーディネーターを務めるブランコ、元鹿島アントラーズのリカルドといった、馴染みのある面々が顔を揃えています。 激戦となった試合は、1対0でコリンチャンスが勝利。決定の瞬間には、選手たちが、サンパウロから応援に駆けつけた家族の元に走り、歌い、飛び跳ねて優勝を祝いました。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……

準々決勝の模様をもう少し

準々決勝、鹿島対ヴァスコ、ノルテ対フラメンゴの熱戦の写真を、もう少しご覧ください。 大会中、アントラーズ下部組織の3チームは、自分たちの試合時間ではない時に、可能な限り、お互いの試合を応援し合っています。チームの応援歌、選手個々のチャントなどを全力で歌う様子は例年のことで、すでに大会名物。時々、大会関係者やブラジル人サポーターに「今は何を歌っているの?」と聞かれるほど、チームを、そして大会を盛り上げています。 この後は引き続き、決勝や表彰式、大会中の様々な出来事やインタビューなどをご紹介します ♪ 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura    ……

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