日伯友好カップ

サントス(元・鹿島アントラーズ選手)インタビュー

[2024.09.16]

サントスは1992年から1995年の間、鹿島アントラーズの創世記を支えた他、清水エスパルス、ヴィッセル神戸、ザスパ草津(当時)でも活躍した元Jリーガー。日本ブラジル友好カップでも、毎年会場に足を運び、日本のチームの戦いぶりを見守り、アドバイスをくれる大事な存在です。

サッカー監督でもあるサントスが、今年も連日じっくり観察した、アントラーズ3チームの印象を語ってくれました。

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まずは、おはよう、こんにちは、こんばんは!ブラジルから日本に向けて話しているからね。

技術面で言うと、僕は今年の3チームを非常に気に入ったよ。準決勝、決勝に到達してもおかしくない実力があった。結果を出すことはできなかったけど、多くの選手たちについて、非常に良いと思って見ていた。

それに、戦術的には、彼らはこの大会でサッカー講座をしてくれたようなものだ。と言うのも、今年のチームは非常に良くオーガナイズされている。戦術面、チームプレーの面で見ると、技術委員会にはおめでとうを言いたいよ。

そして、個々の選手で言うと、非常に有望な選手たちが多かった。ここに来た選手たち、今年の友好カップに出場した多くの少年たちが、将来プロチームに昇格していくのは間違いないと思っている。鹿島でも、他のチームでも、世界のどこのチームであってもね。

そして必ずや日本代表に入る選手たちもいるだろう。彼らはそれに値するクオリティや、非常に大きなポテンシャルを見せてくれたからね。もし、良い練習ができて、それをポジティブに継続していければ、国の代表としてプレーできる。

それから、いつものように、彼らは大きなお手本を残してくれた。サッカーにおける品性、相手を尊重する気持ち、不正や反則のないフェアプレー。友好カップに参加している全てのチームやサポーターは、このCFZジーコサッカーセンターでの大会中、そういう姿勢にいつでも価値を置いているし、日本の少年たちの中にある、レベルの高い価値観や道徳観を認めているんだよ。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura

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