日伯友好カップ

ゼ・マリオ(元・鹿島アントラーズ監督)インタビュー

[2024.09.16]

1998年から1999年にかけて、鹿島アントラーズの指揮を執ったゼ・マリオ監督。これまで何度も友好カップに立ち会ってくれたのですが、今年はさらに、第2会場となったSAFERJ(リオデジャネイロ州サッカー選手組合)のトレーニングセンターで連日、全試合を見守り、CFZジーコサッカーセンターでの決勝では、ジーコと2人で試合中継の解説を務めました。そのゼ・マリオに今年の大会を振り返ってもらいました。

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■今年の日本のチームの戦いぶり

すごく良かったよ。”また今年も”だよね。私は他にも数年大会に関わり、見てきたから言うんだけど、特に鹿島のチームはすごく良かった。私にとっても非常に気に入った選手たちがいた。例えば、チームのキャプテンである背番号40(※小笠原央)のようにね。

勝てなかったのは、例えば身体とフィジカル面に大きな差があったりするからね。この年代ではそれが非常に影響する。

それから、私は大会に参加した全てのチームを気に入った。決勝コリンチャンス対フラメンゴも非常に良い試合だったよ。だから、出場したみんなにおめでとうを言いたい。ジーコには今後もこういう大会をどんどん開催し続けて欲しい。

■ブラジルと日本両国にとっての、この大会の重要性

とても大事だよ。と言うのも、一つの情報交換だから。しかも、経験を通した交流だから。それはとても大事なことで、特にこの年代では、勝つだけでもダメなんだ。もちろん勝つのはいつでも良いことだよ。少年たちにとって、勝利は必要だ。それによって得る感動が、ますます成長したいという意欲にも繋がる。

でも、日本とブラジルが真剣勝負をすることで、実在する違い…、やはり違いはあるからね、そこを実感することで、日本の少年たちがもっと成長する糧になる。

私はもっと年少から、もっと年長までのいずれにしろ、育成年代の大会を開催するのが好きなんだ。そうすることで、成長のために大事なことを、選手たちにより良い形で、より多く要求することができる。

そういうわけで、この大会で真剣勝負を続けていくことは非常に大事なことだ。それが日本サッカーの成長を大きく手助けすることになるはずだ。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura

 

 

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