日本選抜準々決勝、フラメンゴに0対3で準決勝進出ならず
[2019.09.02]
準々決勝、日本勢のもう1試合は、日本選抜対フラメンゴ。
ギリギリまで、チームで、また選手と指導陣の個々で、確認作業をした後、いざ前半。
前半、フラメンゴに1点を奪われる日本選抜。
朝から35度に達する炎天下、ハーフタイムは木陰での休息とミーティングで、後半に備えます。
この暑さ、後半にもジワジワ効いてきますが、給水タイムには水を飲むだけでなく、ベンチにいる選手達がチームメイトの首を冷やしたり、短い確認作業にも活かすなど、みんなで乗り越えます。
後半、ますます攻撃的なサッカーをしかけてくるフラメンゴに、我慢を強いられます。
しかし、勝ち抜くために必要な点を取りにいったこともあり、逆に2点を追加される日本選抜。
日本選抜、惜しいチャンスは何度も作りながら、ゴールを決めることができずに、ついに試合終了。
悔しい0対3。準々決勝を突破することはできませんでした。
<試合>
日本選抜 0×3 フラメンゴ
GK:海本
DF:西(熊田)、中野、渡邉、寺阪
MF:行徳(宮崎)、緒方、伊藤、松村
FW:小原、末谷
★緒方夏暉選手の感想(Q:ここまで4戦を振り返って、出来たこと、出来なかったこと)自分の出来たところは、攻撃の部分で、最後のラストパスとか、そういう精度はあったかなと思います。出来なかったことはやっぱり、ブラジル人に対しての守備の対応とか、日本人とはちょっと違うんで、そこが、一発でかわされたりしたと思います。
チームで良かったことは、積極的にゴールに向かっていけたことかなと思います。悪かったところは、守備の部分で、ゴール前の粘りとかが足りなかったから、失点が多かったと思います。
(Q:ブラジル人選手やチームの印象)やっぱりボコボコの芝でも、簡単にトラップしたり、そういう小さな事でも、テクニックがすごいなと感じました。
(Q:目標と夢)目の前の目標は、1つ上のステージに上がって活躍することで、将来は日の丸を背負って、世界と戦っていきたいです。
(Q:そのためにやること)1つ1つの練習であったり、プレーであったりの中で、意識を変えていかないとダメだと思います。
★星原隆昭監督の総括(Q:今日の試合の総括)能力的にも、結構パワフルなチームが多い中、戦術的にも非常にまとまったというか、質の高いフラメンゴチームだったんですけど、そこに対して、入り方も含めて、非常に良かったと思うんですよ。
で、前半、1点入れられましたけども、慌てずに、しっかりと前半のプレーをしていけば、ということで、後半に向かったんですけども、中をしっかりしめられて、チャンスが外側しかなく、なかなかシュートチャンスがないまま、膠着状態を辛抱できなかった、という感じですね。
ただ、この大会の中では、らしさというか、勝つ意欲も含めて、出してくれた試合になったんじゃないかなと思います。
(Q:4戦しての選手達の変化)やはり選抜チームなんで、集まった時のよそよそしさとか、もう1つ、まとまりきらなかったところであったり、どういう風なサッカーをしていくんだっていうところも含めて、やってる中で、徐々に良くなってきたと思います。
ただ、それではダメなんですよね。代表、というところを目指している選手達なので、時間のないところでフィットする、勝ちを目指す、それをもっとむき出しにする、というようなことをやっていかないと、これから、そういう座を掴んでいく、という部分では、厳しいのかなと思っています。
(Q:ブラジルに関して)やはり、昔は個人技というようなところばっかりがクローズアップされていましたけど、まず1つめに、現在は、それにプラス、パワフルであったりとか、今はチームでというより、個人の力を、非常に高めていく時期なんだなというふうに感じました。
そこからプラス、揉まれていって、揉まれていって、ああいう洗練されたようなチームになっていくのかなと。なので、個人が非常に強いな、という印象です。上手いし、強い。
もう1つはやっぱり、勝つっていうことに対しての意気込みが、本当にこう、体から出てくる、というような感じがします。
(Q:今後の指導への活かし方)環境としては、日本とは違うんですが、マインドとしては、持てるようにしたいということで、今回も、もう本当に、ずーっとミーティングの中で言ってきました。
プロになる、代表を掴む、というようなところでは、やはり日本の選手達は、精神的に成長する年齢が遅い、というか、まだまだ、言い方はどうか分からないんですけど、子供、という感じですね。
ここから、自分で掴んでいくんだ、ということを、少しでも感じられたらと。それをまた、私自身も日本に戻ったら、地域のところから、伝えていけたら、という風に思います。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique