市川トレセン、選手と指導陣の絆
[2019.08.12]
市川トレセンのリオ遠征には、毎年必ず行われている、伝統があります。
その1つが、立岡康徳GM制作の、旅のしおり。
遠征中の注意点、ブラジルやリオについての情報、挨拶を中心とした、日常的に使うポルトガル語などが書かれたしおり。
そして、この旅のしおりのもう1つの大事なところ。それは、このしおりが、選手達と立岡GMの交換日記にもなっているんです。
選手達は毎日、その日に感じたことや、出来て嬉しかったこと、反省したことなどを書き込んで、提出します。
立岡GMは、その1つ1つに対して、赤ペンで返事を書いて、選手達に戻してくれるのです。
それは、遠征に来る選手が少なかろうが、今年のように21名と大幅に増えようが、毎年変わらずに続いてきたこと。
監督だった時も、今年のようにGMとしても、変わらない立岡さんの姿勢です。
今年は安藤賢二監督という心強いパートナーに、ピッチの中のことを半分任せて、環境を整えることや、CFZのデラシーコーチとの会話、そして、選手達との心の交流に、より一層こまやかに気を配っています。
ちなみに、この旅のしおりの裏表紙には、カレーライスの写真。
実はこれも毎年、立岡GMが続けている伝統行事の1つ。
リオ遠征中は毎日、ホテルで出される、普通のブラジル人と同じ食事をしている選手達。でも、1日だけ、立岡GMがホテルの厨房を借りて、大鍋で選手達のためにカレーを作るんです。
食べ盛りのスポーツマンである少年達には、この上ないプレゼント。
立岡GMと安藤監督は選手達にとって、サッカーの指導者であり、人生の先生でもあり、お父さん・お兄さんでもあるんですね。
愛情と情熱を注ぐ2人のもと、少年達は毎日、笑顔です!
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura