[2019.08.31]
日本選抜の第3節は、ポルトゥゲーザが対戦相手。ここまで1勝1敗、まずは勝つことが決勝トーナメント進出への条件です。 昨日の大敗のショックを払拭し、闘志むき出しに戦う選手達。前半はまず、1対0で終了。 ハーフタイム、ここから勝負を賭けるべく、念入りに打ち合わせ。 ポルトゥゲーザの中に、倒れる選手が出たほどの炎天下の試合、途中に給水タイムが入るほか、タイミングを見ながら、水を飲んだり、首を冷やすなどの対応も。 後半は、日本選抜の攻撃力がブレイクしました。PKから、FKから、そして、流れの中でも点を決め、後半だけで4ゴール。終了間際にポルトゥゲーザに1点を返されたものの、最終的に5対1で、グループリーグ突破を決めました。 なお、この試合はジーコのFacebookで生中継されました。 <試合>日本選抜 5×1 ポルトゥゲーザGK:海本DF:西、渡邉、竹内、寺阪MF:岩崎(行徳)、緒方(宮崎)、伊藤(後藤)、松村FW:小原(濱田)、末谷(熊田)日本選抜の得点者松村晃助(2)、緒方夏暉、小原由敬、西凜誓★宮沢正史コーチの総括(Q:今日の試合の総括)すごい厳しい試合だったんですけど、選手が良く頑張って、いいゲームが出来たんじゃないかなと思っています。
(Q:3試合での選手達の変化)昨日のヴァスコとの試合が、0対7という残念な試合になってしまったんですけど、そこから学んだということで、すごい成長出来たんじゃないかなと思います。
特に、球際のところで、昨日はほとんど負けているような状況だったんですけど、今日は体張って、みんなで、総力で勝とう、という話をしてきたんで、それが、結果に繋がって良かったんじゃないかなと思います。
(Q:ブラジル人の印象)ブラジルの選手っていうのは、もうやはり、ゴールに向かっていく姿勢であったりとか、ボールを奪いにいく姿勢であったりとか、そこがもう、ずば抜けてすごいので、日本の選手達も学んでいかないといけないところだと思います。
(Q:日本選抜が勝ち上がった要因)そういう相手に対して、やはり、球際で負けない、というところ、勝負したところもそうですし、それをうまく利用して、自分達のボールを動かしながら、ということが、出来たんじゃないかなと思います。
(Q:決勝トーナメントへの準備)より強い相手とやれる機会を得たので、それに対して、どれぐらい出来るのか、ということですね。やはり、戦わないと勝つことはできないと思いますので、またコンディションを整えて、みんなで勝てるように、頑張りたいと思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.31]
第3節は、鹿島対バングー戦からスタート。グループリーグを突破するためには、まず勝った上で、他の試合の結果を待つという状況です。 選手達もその条件を知った上で、ハードワーク。守ってはバングーにゴールを許さず、先制点をものにします。 前半を1対0で終了。朝9時のキックオフですが、30度を超える炎天下となり、ハーフタイムはベンチではなく、木陰で休息とミーティング。 後半、足を痛めて交代する志摩選手が、痛みのため、素早くピッチを去ることが出来ず、それを遅延行為とみなされて、イエローカードをもらうアクシデントも。 しかし、選手達の集中は切れることなく、後半は無得点ですが、無失点。 最終的に1対0でバングーに勝利。鹿島が属するA組のもう1試合の結果により、鹿島が決勝トーナメント進出を決めました! <試合>鹿島 1対0 バングーGK:小片DF:千葉(下田)、石本、今井(小林)、前浜MF:下田、武沢、志摩(梅津)、岡田FW:熊澤(サントス)、小棚木(佐藤)鹿島の得点者小棚木蒼大★根本裕一監督の総括(Q:今日の試合の総括)勝利が絶対条件だ、というところで、今日に向けて、選手達が昨日から良い準備をしてくれたことがすべてだったと思います。あとは、なかなかチャンスなかった選手達も、一生懸命頑張ってくれましたし、本当にチームが一つになってやれたことが、結果に出たと思います。
(Q:明日への準備)過去、なかなか準々決勝で勝てないということが多かったと思うんで、なんとかあさってに繋がるように、明日に向けて、今から良い準備しようと思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.31]
ノルテの第2節の対戦相手は、アトレチコパラナエンセ。8月にはプロチームがコパ・スウアメリカーナ(南米カップ)優勝チームとして来日し、湘南ベルマーレと戦ったことで、日本の人達には、印象に残っているかもしれません。前日引き分けているノルテは、そのパラナ州の強豪を前に、堅実な戦いを展開します。 その堅実さが奏功し、前半は0対0で終了。ハーフタイムには、後半の戦い方を確認します。 選手同士で議論し合うのも、ノルテに関しては見慣れた光景になりました。 そして、今回の友好カップでは、アントラーズ下部組織3チームの心強い先輩、小笠原満男さんが、一人一人に細かいアドバイスを送っています。まさに総力戦、控えの選手もスタンバイし、ベンチにいる選手も、試合の撮影などをして、常にチームと共に戦っています。 そしていよいよ後半。アトレチコパラナエンセに先制されますが、そこからノルテも1点を返します。最終的にもう1点を追加されて1対2。前日の引き分けに続き、惜しい結果となりました。 なお、この試合はジーコのFacebookで生中継されました。ハーフタイムには、この試合の解説を務めた、鹿島と日本代表の元アシスタントコーチ、ジーコの 兄でもあるエドゥーが絶賛していた、ということで、武田陸来選手がインタビューに登場しました。 <試合>ノルテ 1x2 アトレチコパラナエンセGK:大橋DF:瀬戸、森島、木内、小野(安藤)MF:畑中、岡野(横塚)、郡司(関)、伊藤FW:武田、辻村(大山)ノルテの得点者沼田泰音★天野圭介監督(Q:今日の試合の総括)相手も良いチームだったので、守備からしっかりやろう、という話をして、選手達もそれを理解して、ゲームの中で表現してくれたかな、というところで、前半しっかりと、守備中心に0対0で終えてました。
で、後半はしっかりと、そこから攻撃に繋げよう、カウンターからゴールを奪おうと、みんなで確認していました。
まぁ1点、先に取られてしまったんですけど、その後、集中切らさずに同点に追いつくところまで行きました。
最後、少しオープンになってきて、どっちにもチャンスがある中で、相手にゴールを許したっていうところで、負けてしまったっていう結果になってしまったというのは、残念ですけど、しっかりと明日に向けて、もう1回準備して、明日、勝ち点3取れるように、頑張りたいと思います。
(Q:明日への準備)まず、ゲームに対してのメンタリティだったりとか、自分達のプレーを出す、っていう部分は、十分に表現できてますし、後悔するようなゲームはしていません。
個人一人一人を見ても、それは感じるし、その辺の充実はあるので、後はもう少し、ゴールに向かうプレーを増やしていく、っていうことと、攻撃になった時に、その正確性を高めていくことが大事かなと。
そうすれば、結果も、もしかしたら勝つっていうところまで繋がるんじゃないかな、っていうことは思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.30]
つくばの第2節の対戦相手は、ブラジルのサッカーどころの1つ、ミナスジェライス州の2強の一角を占める、アトレチコミネイロ。育成にも定評があります。しかし、この日のつくば、昨日の厳しい敗戦を払拭し、明るい表情で試合に臨みます。 明るいのは表情だけではありませんでした。この日のつくば、ピッチの中で、そしてベンチからも、盛んに声を出し合い、強豪を相手に、前半は0対0。 前半、GKの浅野裕大選手が後頭部を強打し、救急手当てを受ける場面がありましたが、交代でピッチこそ離れたものの、大きな問題はありませんでした。後半も強い気持ちで戦うつくばは、先制点を決めました。しかし、アトレチコミネイロもそのままでは終わらせてくれず、3点を奪われて、最終的に1対3。それでも、前日とはまったく違う、力強い戦いが収穫となりました。これを明日に繋げるべく、試合後もすぐに、中野監督が選手達に語りかけていました。<試合>つくば 1×3 アトレチコミネイロGK:浅野(木村)DF:中島、本多、伊藤、中村MF:大川、大塚(堀田)、生坂(鈴木)、昼岡、佐々木(塙)FW:坂(佐藤)つくばの得点者坂郁弥★中野洋司監督の総括(Q:今日の試合の総括)昨日の試合の反省から、まず自分達のところで、戦う準備だったり、戦う姿勢だったり、チームとして、声を出すとこだったりを、しっかりやろう、という話をしたんですけど、そこは、今日は出来ていた部分があったので、まぁ、良いゲームが出来たかなとは思います。
ただし、結果は1対3。それでも、こういうゲームを続けていくしかないのかな、という風には思います。
(Q:昨日と今日の違い)昨日の負けは、もう自分達の問題なので、戦う以前のところで負けて、もう、まさに完敗で、何も出来なかった、抵抗すら出来なかった、ということでした。
今日はチームとして、やっぱり勝ちたいとか、点を取りたいとか、守りたいとか、そういうのがあったので、良い試合になったんだと思います。
(Q:明日への準備)やっぱり今日みたいな試合をして、結果を出す、というところ、本当にもう、やっぱり勝つことが重要で、一番なので、明日はそれを目指して、今日から準備していきたいと思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.30]
鹿島と同じく、朝9時にキックオフした日本選抜。昨日のグレミオ戦で勝利し、この日も連勝して、グループリーグ突破を決めたいところ。相手は、リオの4大クラブの1つ、強豪ヴァスコです。 しかし、前半に2失点し、苦しいスタートになります。 ハーフタイム、選手達は昨日と違った展開に、真剣な表情で監督との確認作業。 しかし、後半は観戦しているブラジル人を含め、誰もが驚く展開に。日本選抜は、ヴァスコに圧倒され、さらに5点を奪われてしまったのです。 最終的に、まさかの0対7。誰も予想しなかった大敗です。<試合>日本選抜 0×7 ヴァスコGK:田村DF:西、中野(渡邉)、竹内、寺阪MF:小原、緒方、伊藤、後藤(行徳)FW:濱田(熊田)、末谷★田村聡佑選手の感想(Q:今日の試合を振り返って)7失点してしまったのは、チームの原因もあるし、自分が止めれたはずのところもいっぱいあったので、改善していかなければと思います。
(Q:ブラジルの選手、チームの印象)すごく大きくて、パンチ力のある強いフィジカルとか、シュート力もいっぱいあって、すごいと思います。
(Q:自分が通用する部分)1本止めたところは、自分の強みを出せたかなと思います。
(Q:その強みとは)シュートストップで、しっかりビビらずに飛べたのが良かったと思います。
(Q:この遠征で学びたいこと)初めてブラジル人とやっているので、その経験を将来に活かせるように頑張りたいと思います。★星原隆昭監督の総括(Q:今日の試合の総括)もう、完敗ですね。結果の通りです。パワープレーでまずやられてしまって、そこで対応できず、彼らの持ち味であるパスワークなども出なくて、マイナスに、マイナスになってしまいました。
(Q:昨日と今日の違い)相手が戦い方を徹底してきたこと。それは、例えばクロスであれば、浅い位置から、深い位置から…と、そのクロスに対応できなかった、という。それで前半に失点してしまったというのが、1つ大きかったかなと。
あともう1つは、やっぱりボールに対する寄せが、非常に早かったですよね。相手が非常に早かったにも関わらず、それに対応して、裏へボールを出してみるとか、そういうことが出来ず、相手が見ているところ、相手の見れるところでボールを回してしまった。ボールに相手が多いということは、裏は空いてるっていうことなので、そういうことを対応できるように、やっていきたいと思います。
(Q:明日への準備)1つはメンタル。結構、1対1のところでもやられてましたし、大敗しましたから、これをもう1度立て直して、明日勝つことで、次のトーナメントを目指していきたいと思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.30]
日本ブラジル友好カップ、第2節は朝9時から、鹿島と日本選抜が同時にキックオフ。鹿島の対戦相手は、昨年の優勝チームであるフルミネンセ。 フルミネンセに1点を先制されますが、その後、前半のうちに、鹿島も1点を返して、同点に。 昨日引き分けているため、今日はどうしても勝ち点3が欲しい鹿島。しかし、後半に2点を奪われ、苦しい展開に。 ウォーミングアップ中の選手達も、思わず見入ってしまう熾烈な攻防。 最終的に、1対3。悔しい初めての敗戦となりました。<試合>鹿島 1対3 フルミネンセGK:佐々木(小片)DF:千葉、石本、今井(前浜)MF:下田、佐藤、武沢(松本)、梅津、前田FW:小棚木(岡田)、サントス(熊澤)鹿島の得点者石本勝悟★この日のハーフタイム、試合を生中継しているジーコのFacebookのために、サントス選手がインタビューを受けました。 ★根本裕一監督の総括(Q:今日の試合の総括)どうしても勝利が欲しかった試合で、先制点を取られる苦しい展開だったんですけど、前半で追いついて、後半で勝負賭けたい、というところで、またちょっとした自分達のミスからやられてしまいました。それで、勝つにはちょっと難しい状態になってしまったのかな、と思います。
ただ、選手達はあきらめずに最後までやってくれましたし、フルミネンセの方も、最後まで勝負に徹するというか、そういうパワーを持ってやってきてくれたっていうことも含めて、子供達にとっては、すごく良い試合になったと思います。
この後も分からないので、また明日、良い準備をして臨みたいな、と思います。
(Q:今日と昨日の違い)もちろん、相手があることなので、それに対して、っていうのはあるんですけど、まず自分達のところで、攻撃の選手もそうですし、中盤の選手も、怖がらずにボール蹴るようになりました。
また、慌てずにボールを繋ぐところなどに関しては、昨日よりもやれてたんじゃないかなと思います。
ただ、相手との違いっていうと、やっぱりパスの正確さだとか、シュートの正確さだとか、というところに違いがあると思いました。
そこはまた明日、まぁ、1日でどうにかなるかというと、難しいのもありますけど、そういうとこにもチャレンジして、またちょっとでも、選手達が成長できればいいんじゃないかなって思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.30]
日本勢の第1節、最後の試合はノルテ。対戦するのは、ブラジル南部、ヒオグランデドスウ州の2大強豪の1つ、インテルナシオナウ。 前半、まずはノルテが1点を先制。ハーフタイムでも、闘志と集中力を高めるべく、熱の入った確認作業をします。 そして臨んだ後半、前半と同様、激しい攻防が繰り広げられる中、1点を奪われます。 最終的に1対1の引き分け。勝ててもおかしくなかった試合だけに、悔しさは残りますが、明日に繋がる、手応えある戦いとなりました。<試合>ノルテ 1対1 インテルナシオナウGK:大橋DF:瀬戸、森島、木内、安藤(小野)MF:沼田(郡司)、大山(畑中)、岡野、伊藤(辻村)FW:武田、横塚(田上)、ノルテの得点者横塚翼★天野圭介監督の総括(Q:今日の試合の総括)初戦ということで、昨日の準備から、今日、試合に入るところまでは、まず、メンタルのところを準備して、しっかりファイティングポーズを取って戦おう、ということで、良い立ち上がりをしてくれましたし、すごく集中力を乱さずに入ってくれたのが、良い前半に繋がったのかなと思います。
その中で、PKでゴール決めることが出来た後、後半も集中切らさずに、自分達の出来ることをしっかりやろうというところでプレーしてくれました。集中も切れてませんでしたし、良いプレーもいろんなところで見えたので、良かったんですけど、セットプレーからちょっとやられてしまって、同点に追いつかれてしまいました。ただ、その後も全然、想定内で、次のプレーに切り換えてやってくれたっていうのは、本当に良かったかな、というふうに思います。
チャンスはもう、少ないって分かってたので、その中で、勝ちに繋げるところまで、持っていけたら良かったな、というふうには思います。
(Q:選手達に学んで欲しいこと)まずは日本でやっているプレーっているのは、我々スタッフのところでは、こういうブラジルや世界を基準に伝えているし、選手達も海外遠征を通して、肌で感じています。
またこのブラジルっていうのは、ワンランク上のプレーヤー達がいて、質やフィジカル、技術の部分も高い。それを相手にする中で、自分達のプレーをしっかり表現するっていうところまで繋げて欲しいですね。ただ経験をしに来ているのではなくて、それを自分達でぶつけて、しっかりと何が出来るのか、何が出来ないのかっていうのを、自分の中に取り入れて、それを今度はしっかりと自分の中でパワーに変えていく、っていうところまで、繋げるっていうことを、彼らにやって欲しいなと思います。
(Q:監督自身のテーマ)鹿島チームが少しずつ決勝トーナメントに上がれるようになってきているんで、アカデミーの中から、2チーム、3チームと、グループリーグを突破できるようになることが、全体のレベルアップと、世界に通じる選手を育成する上で、1つ、明確にできることかなっていうふうに思います。チーム全体としては、そうやっていきたいですし、個人で、ワクワクするような選手を出したいと思っているので、そういう働きかけも同時に、チームだけじゃなく、個人に対してもやっていきたいなというふうに思います。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.30]
つくばの第1節の対戦相手は、リオ4大クラブの1つ、そして、下部組織としては先日、U−17がブラジル全国選手権で優勝したばかりと、ますます強化が進む、フラメンゴ。 前半、フラメンゴに3点を奪われ、苦しい展開となったつくば。 ハーフタイム、中野監督は、選手達に元気がないことを「暗い」と、率直な言葉で伝え、ここからの巻き返しのためのミーティングをおこないます。 そして迎えた後半、気持ちを切り換えて戦ったはずですが、さらに3失点。最終的に、まさかの0対6で、試合を終えることとなりました。 <試合>つくば 0対6 フラメンゴGK:木村DF:中島、高田(伊藤)、高木、中村(本多)MF:大川、大塚(昼岡)、堀田(生板)、塙FW:佐藤(坂)、鈴木★中野洋司監督の総括(Q:今日の試合の総括)もう「完敗」以外、何も言えないですね。何も出来なかったです。
(Q:この遠征を通して、選手達に学んで欲しいこと)この力の差っていうのを、素直に認めてやっていくしかないんで、今から変われるか、っていうところですね。今年はもう完全に、完敗で何も出来なかったということで、これを良いきっかけにして欲しいなと思います。
(Q:監督自身のテーマ)やっておきたいことは、このブラジルの良いところをいろいろ吸収して、また日本に帰って、指導に落とし込みたいな、ということですね。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.29]
日本選抜の初戦は、ブラジル南部ヒオグランデドスウ州の2強の1つ、グレミオが相手。 前半、日本選抜が先制点を決めた後、グレミオに1点を返され、1対1でハーフタイム。 監督と選手、選手同士が確認し合い、臨んだ後半では、グレミオにも1点決められましたが、攻めては3ゴールを追加。 最終的に4対2と、強豪を撃破しました。 <試合>日本選抜 4×2 グレミオGK:海本DF:西、渡邉、中野、伊藤MF:岩崎(濱田)、緒方、行徳(寺坂)、松村FW:小原(竹内)、末谷(後藤)日本選抜の得点者伊藤大和、末谷誓梧、緒方夏暉、小原由敬★小原由敬選手の感想(Q:今日のゴールシーン)自チームとして、青森山田高校に行ってるんですけど、こぼれたボールのカバーというのは、そこでずっと言われていることで、それが意図的に出来たのかなと思います。で、こぼれてきたので、後は冷静に決めるだけになったのが、良かったんじゃないかなと思います。
(Q:ブラジルの選手、チームの印象)ブラジルのチーム、というか、海外のチームって、日本よりチーム力が劣っているのかなと思っていたんですけど、今日のグレミオはすごいチーム力もあって、走れる選手も多くて、そういう走力のところで苦労した部分はありました。でも、日本もミーティングを重ねてきて、みんなでやることを共通意識でしっかり持っていたので、それは、こちらも出来た部分だったんじゃないかなと思います。
(Q:この遠征で学びたいこと)早生まれだから、自分より1つ下の年代なんですけど、世界でどれだけ自分が出来るのかっていうのは、この遠征で測りたいですし、それで得たものを、自チームで活かしてきたいなと思います。★星原隆昭監督の総括
(Q:今日の試合の総括)30時間かけて選手達も来ている上に、選抜チームなので、コンディションがバラバラなんですよね。こっちへ来る前日まで、公式戦を戦っていたり、公式戦に出られなかったり、チャンピオンシップに負けたりして、一週間ぐらい何もしてなかった選手もいますし。
そういった中で、こういうグレミオっていう、日本でも非常に有名なチームの下部組織と試合が出来て、しかも勝てましたしね、非常に、良かったなというふうに思っています。
ただ、特に前半は、やはり遠慮がちなところもあり、グレミオの個々のパワーに圧倒されたようなところもあったので、最初から力を出し切れるようにならないと。そこはちょっと経験不足というのが出たのかな、というふうに思いました。
(Q:この遠征で選手達に学んで欲しいこと)このチームは「日本選抜」。この後すぐに、アジアの選手権の1次予選が始まるんですけども、その日本代表に選ばれた選手も中にはいるんですが、大半はそれ以外の選手で、来てるんです。
ただ、彼らも代表の招集歴はあったりして、一つの代表だっていうことで、森山監督からもメッセージを頂きながら、今回来たんですね。だから、1人でも多く、日本代表に入ることが出来るように、今年の1次予選が無理でも、来年のアジア最終予選や、その次の年の本戦に入って行けるように、個人で頑張ろうぜと。個々の能力アップということでは、1つ、そういうことがあります。
ただ、チームとして遠征して、大会に出場する限りは、勝つっていうことにもこだわりながら、もちろん、やっていこうということで、スタッフ共々、そういうスローガンで来ています。
(Q:監督自身のテーマ)本当に、国民性が違うと言いますか、ここのジーコセンターに入ってきても、ブラジル人の子供達が気軽に挨拶してくれますし、そういったおおらかな選手達を見ながら、そのプレーはどうなのかな、というところに興味がありますね。
1つ、日本のストロングには、連動性と言いますか、みんなでやるんだ、というところがありますけど、そこにはやっぱり個人の力が必要になってくるんで、今日見て、ブラジルの選手は、あんまり連動というよりは、個々を上げているんだな、という感じがしました。
だから、そういう個人の戦いでは負けない、というところを、日本の選手達にも経験してもらえるといいな、という風に思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.29]
いよいよグループリーグが始まりました。日本からの4チームの中で、最初の試合を戦ったのは、鹿島アントラーズ。 対戦相手は、ブラジル屈指の強豪、育成でも定評のある、サンパウロFCです。 友好ムードは試合前のみ。試合は前半から、ハードな戦いになり、前半はサンパウロに1点を先制されます。 ハーフタイムの確認作業。 後半は、取って取られての大接戦となりました。サンパウロは2点を追加しましたが、鹿島も後半だけで3ゴール。最終的に、3対3の引き分けで試合を終えました。 まずは力を出し切ったスタート。今回、アントラーズ下部組織3チームのスタッフとして参加している小笠原満男さんも、一人一人にハイタッチしながら、ベンチで出迎えてくれました。 <試合>鹿島 3×3 サンパウロGK:佐々木DF:石本、今井、前浜MF:下田、梅津(前田)、志摩(武沢)、松本(小林)、岡田FW:熊澤(小棚木)、サントス(佐藤)鹿島の得点者:前浜就意、武沢健伸、岡田理央斗★武沢健伸選手の感想(Q:今日の自分のゴールシーン)前半に1点取られて、苦しい時間帯だったんで、もっと前に行こうと思ってプレーした結果、そこでセットプレーを得られたんで、決められて良かったです。
(Q:ブラジルの選手・チームの印象)スピードがあって、個々のドリブルとかがうまくて、技術力が高いなと思いました。
(Q:この遠征で学びたいこと)こういう自分よりフィジカルが高い相手に対して、自分の技術とか判断力とかを使って、相手に通用できるように、意識したいです。★根本裕一監督の総括(Q:今日の試合の総括)初戦ということで、固くなるかなと思ったんですけど、選手達は攻守に渡って積極的にプレーしてくれたんで、結果はまぁ、すごい大味な試合になりましたけども、また明日に繋がる課題も出ましたし、いいところもたくさん出ましたんで、すごく良かったかな、というふうに思います。
(Q:選手達に学んで欲しいこと)日本では体感できないプレーが多いので、特にやっぱり組織というよりは、一人一人のテクニックなども、日本とは全然違うので、そういったところで、いろんなものを感じて欲しいですし、またそこを、日本に帰ってからというよりも、この大会中に自分のものにしていってもらえたらな、というふうに思っています。
(Q:鹿島を代表するプレッシャー、監督のテーマ)プレッシャーというのは、あって当然だと思うし、スタッフも含めて、選手達も今後、この世界でやっていくには、当たり前だと思うので、そこを打ち破って、その中で、自分のプレーだとか、チームとして結果が出せるようになっていければいいんじゃないかな、というふうに思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.29]
薄曇りで、やや涼しい気候となった28日の朝、いよいよ、第22回日本ブラジル友好カップ開幕を迎えました。開会式では、君が代とブラジル国歌を聞きながらの、国旗掲揚。 ジーコの長年の友人でもあり、ブラジルの有名スポーツジャーナリストでもある、ボカージュさんの進行により、リオデジャネイロ旗を担当したのは、大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチ。 日の丸は、元鹿島アントラーズ、元日本代表であり、今回、アントラーズ下部組織3チームのスタッフとして参加している小笠原満男さん。 ブラジル国旗は、元鹿島アントラーズ監督でもある、ゼ・マリオ。そして、会場であるCFZジーコサッカーセンターの旗は、CFZ会長、ジーコの三男でもあるチアーゴが掲揚しました。 この後、試合に臨む日本選抜のスタッフ一同も、開会式を見守りました。 ところでこの日、開会式の前後や、夕方まで、和やかに繰り広げられたのが、鹿島アントラーズのミニ同窓会。特に今年は小笠原さんが来ていることもあり、再会の喜びが、厳しい大会の中で、ホッとした笑顔に繋がりました。 ゼ・マリオ監督。 鹿島でもプレーしたヒカルドと、鹿島と日本代表で活躍した理学療法士のヒカルド。やっぱり選手として鹿島を助けた、サントス、カルロス、そして、U−20チームを指導したキッカ。U−15の大会としては、本当に豪華な顔ぶれが、当然のように揃う、友好カップ。みんながいつも鹿島を忘れずにいてくれる、その絆こそ、アントラーズファミリーの素敵なところですね。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.28]
日本から到着した4チーム中、最後に歓迎式に臨んだのは、つくば。 大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチ、CFZ会長のチアーゴ、もう1人のコーディネーターであるウェンデルソン。運営側のリーダー達は、同じ愛情と熱意を持って、選手達にリオ滞在中の心構えや、激励の言葉を語ってくれました。 選手達も、中野洋司監督も、気を引き締め直した表情で、聞き入っていました。 その後は、他の3チームと同じく、ピッチに降りて練習。ウォーミングアップの後は、チームを2つに分けてのミニゲーム。今大会に同行している、元鹿島、元日本代表の小笠原満男さんも、その中に入って、一緒にボールを蹴りました。 つくばも、そして他の3チームも、日本から到着したすべてのチームが、こうして大会運営スタッフの歓迎と激励を受け、唯一の練習日を有効に活かして、戦いの準備を行いました。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.28]
日本選抜と鹿島に続き、友好カップ会場であるCFZジーコサッカーセンターでの歓迎式に臨んだのはノルテ。やはり、大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチと、ジーコの三男であり、CFZ会長でもあるチアーゴの激励を受け、名札を受け取ってスタートしました。 その後は、ピッチへ。天野圭介監督とのミーティングを終えた後は、ウォーミングアップ。そして、チームを2つに分けた、ミニゲーム形式でのハードなトレーニングが行われました。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.28]
月曜日にリオに到着し、水曜日には、早くも大会初戦を迎える、日本の4チーム。この火曜日という貴重な時間を、日本選抜と鹿島は練習試合に活かすことにしました。結果を言えば、日本選抜2×1鹿島、だったのですが、選手のフィジカルコンディションを整えたり、チーム内の連携を図ったり、お互いに得るものが多い1戦となったはず。ここでは、その練習試合の写真をどーんとご覧ください。 指示を出しながら、見守る両チームの指導陣。 アントラーズ指導陣も、スタンドで観戦。 この日、CFZを訪問していた地元の学校の子供達も、ものすごい盛り上がりで、楽しそうに観戦してくれました。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.28]
鹿島アントラーズも現地リオの27日、CFZジーコサッカーセンターに到着。まずは歓迎式に参加しました。今年の友好カップ、鹿島でテクニカルディレクターをしているジーコは、仕事のため、リオに戻って来られないけれど、鹿島アントラーズとしての誇りを胸に戦って欲しいという、チアーゴの言葉が、心に染みます。 根本裕一監督をはじめ、指導陣には友好カップの常連が多いため、名札を渡される時も、自然と再会を喜ぶ笑顔が。もちろん、初めてのリオ遠征で戦う選手達も、チアーゴから一人一人、温かい笑顔とがっちり握手で歓迎してもらいました。 今年のアントラーズ下部組織3チームには、心強い助っ人がいます。それはこちら、小笠原満男さん。 元・鹿島の選手であり、日本代表だった小笠原さんは、昨シーズンを最後に現役を引退、現在は鹿島の下部組織で、指導者になるための準備中です。お手本がいつでも一緒にいてくれる、というのは、選手達にとって、毎日が学ぶチャンスということに繋がるのです。最後にみんなで記念撮影して、鹿島もピッチで練習をスタート。 そして、選手みんなで、この後の日本選抜との練習試合の準備をしました。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.28]
いよいよ開幕を迎える第22回日本ブラジル友好カップ。その前日、日本から参戦する4チームが、CFZジーコサッカーセンターにやってきました。先陣を切ったのは、日本選抜。クラブハウス内での歓迎式に臨んだ日本選抜。大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチ、ジーコの三男であり、CFZ会長でもあるチアーゴから、遠征中の心構えや、現地スタッフ一同が完全にバックアップする、という心強い言葉が贈られ、昨年準決勝まで進み、3位決定戦を戦ったJリーグ選抜同様、今年の日本選抜が良い戦いをしてくれることを願っている、という激励されました。 決意もあらたな選手達と、星原隆昭監督をはじめとする指導陣に、チアーゴから一人一人、大会用の名札が配られます。チアーゴは「日本の選手達も背が高くなったね!昔はもっと小柄な選手が多かったんだけど」と、驚いていました。 歓迎式の後は、さっそくピッチに降りて、明日に向けた練習が始まりました。 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.15]
日本ブラジル友好カップが始まって22年。立岡康徳GMは、その大会がスタートする以前から、四半世紀にわたって、リオ遠征を実現してきた強者中の強者です。今年は監督を若手の安藤賢二さんに任せ、ゼネラルマネージャーとしてチームを率いてきました。その立岡GMに、今年の遠征の総括と、今後のプランについてお聞きしました。
Q:まずは、今回の市川トレセンの、遠征前の目標と、実際の成果をお願いします。
A:ブラジルに来るにあたって、チームを作り上げていく段階の中で、毎年チームが変わってくるので、なかなか毎回、同じコンセプトで出来ないところはあるんですね。
ただ、このチームはとにかく、コミュニケーションを取りながら、自分達の力を発揮出来るサッカーをしていこうぜ、という話をしながら、やってきたんです。
で、子供達にも言ったんですけど、ここに来て、一試合ごとに、試合を重ねるごとに、それが少しずつ、達成できたかな、という感触を持っています。
ゲームの内容の中でも、すごく良いプレーがあったり、個々のプレーで良いところを出せるようになってきたので、彼らの成長に繋がっているのかなと思うし、彼らもここへ来て、成長を遂げることができたんじゃないかな、というふうに思っています。
まだこれから、上のカテゴリーでも続けていって欲しい、ということを、今、簡単に話はしたんですけど。
特に最終戦の3本目は、そう言って送り出したんですよね。まぁ、そんな感じです。
Q:市川がここまで、毎年リオ遠征に来るのは、簡単なことではなかったと思います。それを続けて来られた上に、市川は年々成長も遂げています。今後のプランは?
A:今後も当然、支援する方々がいて下さるので、これを継続していくことですね。
ただ、僕らの体制を、もう少し強化していかないといけないなと。
昨日もちょっと安藤監督と話をしたんですけど、代表が私で、監督が安藤先生で、という形で、他に何人かスタッフが来てくれているんですけど、その体制をもっとしっかりしたものにして、活動を継続させていきたいな、というふうに思っているんですよね。
今、トレセンのスタッフとして手伝ってくれるメンバーの中には、過去にこのリオ遠征に来ているメンバーが何人もいるんですよ。
だから、今後の継続と成長のためにも、そういう形でまた戻ってきてくれるような、リサイクル、と言うか、市川のサイクルを作り上げていくのが、僕らのこれからの仕事かな、と。
まぁ、僕があと何年できるか分からないですけど、そういう体制を作って、道をしっかりしたものに出来たらいいなと思っています。
これからも10年、20年と続けられるような体制を、作りたいなと思っています。
Q:帰国後、直接報告をされると思いますが、ここでも、ジーコにメッセージをお願いします。
言いたいのは「ありがとう」の言葉です。大会関係者の皆さんにも感謝をしています。子供達は良い経験をしたし、ここでプレーするのは、価値あることだと思っています。だから、来年もここへ戻ってきます。ありがとう!★立岡GM、実はこのジーコへのメッセージを、ポルトガル語で語ってくれました。またあらためて、立岡GMのポルトガル語の映像も、皆さんに見てもらえる形を考えたいと思っています。修了式の際にも、CFZジーコサッカーセンター会長であり、ジーコの三男でもあるチアーゴ、大会コーディネーターのフェルナンド、一緒に指導してくれたデラシーコーチに、ポルトガル語で感謝の挨拶。市川トレセンのリオ遠征の意義や、その価値の大きさを、誰よりも知る立岡GMの情熱は、こういうところにも表れているんですね。1週間の遠征を終え、日本に到着したら、その日から来年のリオ遠征に向けての仕事が始まる、とも言われていました。本当にお疲れ様でした。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.15]
市川トレセンのリオデジャネイロ遠征、最終日の試合後、安藤賢二監督に、総括をお願いしました。
Q:4試合を通して、子供達に何か変化がありましたか?A:初戦が終わった後は、子供達が選手同士で話し合うという作業が少なくてですね、まぁ、一戦一戦、試合を重ねていくごとに、自分達で、もっとこうしてみよう、という話し合いが出来るようになってきたのは、非常に成長だったんじゃないかな、と。
それは、サッカーのこういう素晴らしい環境で出来たことで、自分達のサッカーに対する意識が、かなり高まった証拠なんじゃないかな、というふうに思います。
あとはやっぱり、止める、蹴るの技術だったり、最後のシュートの精度、それに、これだけ狭い隙間を通してくるんだっていう、レベルの高さを感じて、またサッカーの面白さを、子供達自身が実感したんじゃないかな、というふうに思います。
Q:監督ご自身が得たこの遠征での成果を、今後の指導にどう活かしていきますか?
A:やっぱり、基礎の練習の中で、止める、蹴る、走る、それから見る、という作業ですね、それを、もっと日頃から積み重ねていかないと、高いレベルでのプレーを要求する上で、ちょっと厳しいのかな、というふうに思いましたので、基礎的な部分を、さらにしっかりやっていくこと。
それから、サッカーに対する姿勢というか、向き合い方ですね。
もっともっと面白いことがあって、自分達はそれを掴み取りたいんだ、という感覚になるように、サッカーの面白さや厳しさを、子供達に伝えていきたいというふうに思いました。 ★試合中、ピッチにガンガン指示を出し続け、厳しい言葉も投げかける安藤監督。交代で下がった選手には「キツかったな、頑張ったぞ!」と声をかけ、握手で迎えていました。長旅、慣れない環境、炎天下での、ブラジル人選手を相手にしたタフな試合の中で、選手達が戦ったことを称え、その後でまた、次の試合に向けて、厳しく、かつ丁寧に指導する、そういう4連戦でした。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.15]
市川トレセン、リオデジャネイロ遠征の最終日は、シュハスコレストランで締めくくりとなりました。 帰国の荷造りを終えた後、ホテルの部屋をあまりにも散らかしたままだった選手達が、ガツンと立岡GMに叱られたり…という裏話もあったようですが、食べ盛りの選手達のこと、この遠征最初で最後の外食、しかも、ブラジル名物のシュハスコとなれば、もうニッコニコです。まずは、サラダバー。ズラリと並んだ多彩なサラダはもちろん、帰国前とは言え、ブラジル人にも人気の、お寿司に手が伸びる選手達も。 そして、メインのお肉。シュハスコと言えば、ご存じの方もいるかもしれませんね。串刺しで焼かれた肉が、そのままテーブルに運ばれて来て、その場で切り分けてもらえるんです。いろんな部首や種類のお肉があって、選手達も楽しそうに眺めながら、もりもり食べます。 ピッチの中のチームワークも、ピッチの外での友情も、ガッチリと強くなった仲間同士、話も尽きず、楽しい夕食となりました。選手達は元気に帰路に着きました。今頃はもう、日本で早速、遠征で学んだことや、旅のこぼれ話などを、ご家族や友達に披露し始めていることでしょう。皆さん、お疲れ様でした!この後は、安藤賢二監督と、立岡康徳GMの総括をご紹介します。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.13]
市川トレセン、CFZジーコサッカーセンターでの全日程を終了し、クラブハウスでの修了式に臨みました。 市川の戦いをサポートし、見守ってくれた、CFZ会長、ジーコの三男でもあるチアーゴと、大会コーディネーターのフェルナンド、デラシーコーチから、選手達への挨拶。選手達の健闘を称えてくれたと共に、3人に共通した印象が、今年の市川は、友好カップ・プレイベントでのリオ遠征史上、最強のチームだった、ということ。今回の選手達の頑張りはもちろん、長年に渡る指導者や関係者、そして、これまでリオにやってきた選手達のすべてが残してくれた、経験の積み重ねの成果が、ここで発揮された形です。 選手と指導陣、1人1人に、チアーゴから修了証書が、がっちり握手と共に手渡されました。 1年間かけて準備をしてきたリオ遠征、みんなで撮った記念写真も、修了証書と共に、大事な宝物になるはずです!クラブハウスを出て来た選手達は、晴れやかな笑顔 ♪ 最後は、市川最終日の恒例、CFZのモニュメントの前に集合。外国映画の卒業式のシーンで、帽子を放り上げるように、選手達は1,2の3で、修了証書を青空に向けて、高く放り上げました。 市川リポート、この後もまだまだアップします。引き続き、お楽しみくださいませ ♪文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.13]
市川トレセン、リオデジャネイロ遠征での4連戦も、最後の試合を迎えました。 CFZジーコサッカーセンターでのポルトゥゲーザ戦、これまでの成果を発揮して、勝利で終えるべく、選手達は意欲満々です。この日も、試合は30分を3本。1本目は、ポルトゥゲーザに先制されるものの、市川もゴールを決め、1対3。 2本目、ポルトゥゲーザに2ゴールを重ねられ、一方の市川は得点をあげることができず、2本目だけで0対2。 苦しい展開。 2度のインターバルでは、立岡GM、安藤監督、そして選手達も、厳しい表情で確認作業。 形勢逆転をしたい3本目。市川も多くのチャンスを作るのですが、シュートを決めることができず、逆にもう1点を追加されて、試合終了。最終的にまさかの1対6。ブラジル遠征の最後に、最も厳しい試合を経験しました。 試合後、両チームは握手で健闘を称え合います。 ポルトゥゲーザは、表彰式で見るような、チーム全員での記念写真を撮影していました。まるで何かの大会に優勝したようですよね。でも、1つの試合に勝つことは、これだけ嬉しいことなんだ、日本からやって来たチームに勝利したことは、それだけ大事なことなんだ、という気持ちが表れているようです。そういう歓喜の積み重ねが、明日に繋がっていくのかな、という意味で、ご覧下さいませ。 <試合>市川トレセン 1対6 ポルトゥゲーザ1本目GK:鈴木DF:齊藤、神田、福岡、植草MF:松村、駒井、中島、篠原FW:青山、清水2本目GK:鈴木(芝野)DF:齊藤(橋本)、神田、福岡、植草(石渡)MF:松村、駒井(平居)、中島、篠原FW:青山(今泉)、清水3本目GK:芝野DF:山内、小林、福岡、石渡MF:根本、平居、坂上、齊藤FW:今泉、福山市川トレセンの得点者:中島陽暉★芝野一汰選手の感想(Q:今日の試合)やっぱり相手の方がフィジカルもスピードもあって、それにちょっと対応できなかったのかなと思います。
(Q:4試合を通して感じたこと)結構、相手はずっと裏ばっかり狙ってくるので、裏へのカバーリングなどをして、それに対応できたら、ブラジル人相手にも通用すると思います。
(Q:出発前の目標と、学んだこと)ブラジル行く前は、ブラジル人だろうと同じ人間なんで、絶対に勝ってやろうという気持ちで臨みました。
分かったことは、ブラジル人って、試合中などは熱くガツガツ来るんですけど、試合終わった後とかは本当に礼儀正しくて、握手なども、ちゃんと求めてきてくれるので、その礼儀の部分などはちょっと見習いたいと思います。
(Q:近い目標と将来の夢)近い目標は、この後、自分の部活での大会があるので、そこで、今回の遠征で経験したことを活かしたいです。
将来とか今後は、自分がもっと高いレベルで活躍できるようにしたいです。★安藤賢二監督の試合総括 足元も上手で、フィジカルもあって、かつ、シュートをどんどん打ってくるチームでした。
そのチームに対して、やっぱりゴール前の寄せが弱くなってしまった部分と、あとは距離が遠くなってしまった部分で、簡単にシュートを打たせてしまったのが、失点の原因だったかなと思います。
子供達もそれには気付いていて、もう少し距離を詰めようとか、最初からこのポジションに入っていこう、というような話をしていたので、それを今度は試合中に、プレーの中で修正できるようにしていってもらえたらなと思います。
攻めの部分では多くのチャンスを作れていたので、後はやっぱり、フィニッシュの精度、シュートの質の部分で、相手の方が上だったのかなという風に思います。※安藤監督の遠征総括は、この後あらためてご紹介します ♪文=藤原清美、写真=Jorge Ventura
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in [日伯友好カップ]
[2019.08.12]
市川トレセンのリオ遠征には、毎年必ず行われている、伝統があります。その1つが、立岡康徳GM制作の、旅のしおり。 遠征中の注意点、ブラジルやリオについての情報、挨拶を中心とした、日常的に使うポルトガル語などが書かれたしおり。そして、この旅のしおりのもう1つの大事なところ。それは、このしおりが、選手達と立岡GMの交換日記にもなっているんです。 選手達は毎日、その日に感じたことや、出来て嬉しかったこと、反省したことなどを書き込んで、提出します。立岡GMは、その1つ1つに対して、赤ペンで返事を書いて、選手達に戻してくれるのです。それは、遠征に来る選手が少なかろうが、今年のように21名と大幅に増えようが、毎年変わらずに続いてきたこと。監督だった時も、今年のようにGMとしても、変わらない立岡さんの姿勢です。今年は安藤賢二監督という心強いパートナーに、ピッチの中のことを半分任せて、環境を整えることや、CFZのデラシーコーチとの会話、そして、選手達との心の交流に、より一層こまやかに気を配っています。ちなみに、この旅のしおりの裏表紙には、カレーライスの写真。 実はこれも毎年、立岡GMが続けている伝統行事の1つ。リオ遠征中は毎日、ホテルで出される、普通のブラジル人と同じ食事をしている選手達。でも、1日だけ、立岡GMがホテルの厨房を借りて、大鍋で選手達のためにカレーを作るんです。食べ盛りのスポーツマンである少年達には、この上ないプレゼント。立岡GMと安藤監督は選手達にとって、サッカーの指導者であり、人生の先生でもあり、お父さん・お兄さんでもあるんですね。愛情と情熱を注ぐ2人のもと、少年達は毎日、笑顔です!文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.12]
リオデジャネイロ滞在6日目、試合のなかった日曜日の市川トレセンは、CFZジーコサッカーセンターで練習をおこなった後、午後にはプロの試合を観戦しました。ブラジル全国選手権第14節、ボタフォゴ対アトレチコパラナエンセ。会場はボタフォゴのホームである、エンジェニョンというスタジアム。2016年リオ五輪では、陸上の会場となった場所です。 アトレチコパラナエンセは、南米の大会コパ・スウアメリカーナの昨年の優勝チーム。そのため先日、日本でJリーグ・ルヴァンカップの優勝チームである湘南ベルマーレと対戦し、4対0で圧勝したのは、記憶に新しいところ。そして、ボタフォゴはもちろん、リオの4大クラブの1つ。この試合、結果は2対1でボタフォゴの勝利。選手達は、本場ブラジルのプロの試合や、観客席の雰囲気などを、肌で感じることができました。友好カップはこんな風に、自分達がピッチに立つ以外にも、様々な体験と実感を、少年達にもたらすように工夫されているんです ♪文=藤原清美、写真=Helio エリオ……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.11]
市川トレセンのリオ遠征も半分を過ぎ、本日日曜日は練習、そして、月曜日にあと1戦を残すところとなりました。少年達は時差ボケや長旅の疲れ、環境の変化を乗り越え、さらに、敗戦も勝利も経験し、日を追うごとに、たくましくなっています。少年達の人生に刻まれる大きな体験をサポートして下さっている、スポンサー企業の皆さまに感謝を込めて、先日のシャツとは違う、ポロシャツを着て、安藤監督、再び回ります。 少年達は元気に戦っています。指導者も時には陽気に、時には厳しく、頑張っています。スポンサーの皆さま、信用して送り出してくれたご家族の皆さま、毎年全力で受け入れてくれるジーコと、大会スタッフの皆さま、すべての関係者の皆さま、本当にありがとうございます!文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.11]
市川トレセン、リオ遠征3試合目。この日も快晴の中、朝10時キックオフに備えて、入念なウォーミングアップの後、ミーティング。 この日の相手は、ジーコ10チーム。ジーコ10というのは、ジーコが長年に渡って続けている社会事業です。経済的に厳しい環境に住む地区や地域の子供達に、サッカーの機会、そして、スポーツを通して情操教育や市民教育をおこなっています。この友好カップの大会コーディネーターであるフェルナンドや、毎年市川をサポートしてくれるデラシーも、この事業に関わって、少年達に指導をしています。
試合は30分を3本。市川は試合序盤から絶好調で、1本目に2点を先制します。 インターバル。暑さや消耗もなんのその、選手達は、水を補給した後、監督の指示を待つ間に、身振り手振りで確認作業。こういう場面、市川トレセンにとっては、当たり前になりました。 続く2本目、市川トレセンは2点を追加し、4対0。 そして、3本目。PKにより、1点返されこそしますが、市川もここで、取れるだけ取ってやろうという気合い十分に、足を緩めることなく、さらに2点を追加。最終的に6対1の大勝となりました。 <試合>市川トレセン 6×1 ジーコ101本目GK:鈴木DF:山内、齊藤、橋本、植草MF:小林、石渡、坂上、根本FW:福山、青山2本目GK:鈴木(芝野)DF:山内、齊藤(福岡)、橋本(神田)、植草MF:小林(篠原)、石渡(駒井)、坂上(中島)、根本(松村)FW:福山(清水)、青山(平居)3本目GK:芝野DF:今泉、福岡、神田、植草MF:篠原、駒井、中島、松村FW:清水、平居市川トレセンの得点者:福山拓斗(3点)、篠原直弥、平居俊太(2点)★この日のハットトリック、福山拓斗選手の感想 (Q:ハットトリック)1点目は相手のGKにミスが出たので、そこをトラップして、シュートを決められたので良かったです。
2点目、3点目も、仲間との連携でパスが出て、最後、自分が決めきれて、チームに貢献できたかなって思います。
(Q:ここまで3戦やって)ブラジル人は日本で戦う相手より、体も大きいし、球際の当たりも強くて、負ける部分もあるんですけど、最後、粘り強さとかで、ちっちゃい自分達も戦えてるかなと思います。
(Q:リオ遠征での目標)ブラジルに来て、今まで見て来なかった強い相手と戦えることで、フィジカル面とかでも強化して、今後、高校サッカーでも、強い相手に通用するように、そういうワザを身に付けたいと思っています。★安藤賢二監督の総括 初戦のボアヴィスタ、2戦目のフラメンゴと、対人の強さやトラップ、パスの上手さに対応した上での3戦目ということで、勝ちにいくぞ、と、子供達に声をかけて試合に入りました。
試合内容は、前からのプレッシャーでカット出来たボールが得点に繋がったり、自分達のビルドアップから、相手の守備を崩すことが出来ていたので、非常に収穫はあったかなと思います。
後はまぁ、“南米の笛”じゃないですけど、本当にファウルなのか?という部分でも、子供達はそういうことに触れて、また一つ成長出来たんじゃないかなと思います。
30分3本、結構暑い中でやったので、子供達が走りきってくれたこと、戦いきってくれたこと、そこは評価したいなと思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.10]
市川トレセン、親善試合2戦目の相手は、強豪フラメンゴのU−13チームです。 時間が経つにつれて、夕方の日差しが強くなっていく中、まずは対等に試合を進めますが、前半、フラメンゴに1点を奪われます。 35分ハーフのハーフタイム。水を飲むために集まった選手達は、そのまま、監督との確認作業が始まる前に、選手同士でも、盛んに話し合いをしています。 そして臨んだ後半。チャンスは何度も作るものの、決めきれず、逆に追加点を奪われて、0対2で試合終了となりました。 試合後は、共に健闘したチーム同士、挨拶を交わし、両チーム入り交じっての記念撮影を行いました。
<試合>市川トレセン 0×2 U−13フラメンゴGK:鈴木(芝野)DF:齊藤(小林)、福岡、神田(橋本)、植草(山内)MF:松村(石渡)、駒井(平居)、中島(坂上)、篠原(福山)FW:青山(根本)、清水(今泉)★福岡諒真選手の感想フラメンゴは2歳下で、僕らよりやってる年数が少ないのに、すごいうまくて、特に足元とかがすごいうまくて、びっくりしました。
昨日、今日で感じたのは、ブラジルの選手達はみんな、足元がうまくて、周りを見るのに優れてて、すぐパス出されちゃって、すぐ攻撃とかされちゃうので、すごいということ。でも、こっちも一発裏に蹴って、そこからシュートとか、シュートの精度とかは負けてないと思うので、そこでは結構戦えていたと思います。
この合宿での目標は、自分のチームでやっているサッカーというのがあるので、ここで学んだことをそこでも活かして、高校でのサッカーに繋げたいなと思います。★安藤賢二監督の総括フラメンゴということで、ものすごく足元の技術があり、全員でポゼッションしてくる、というのが分かっている中での試合だったので、子供達は、球際を厳しくいくこと、それから、マイボールをいかにシュートやクロスにもっていくか、ということを課題に、試合に入りました。
実際にやってみると、フラメンゴの選手は止める、蹴る、それから走る、という技術がものすごく高くて、それに対応するのに、かなり苦労していたように思います。
ただし、もちろん通用していた部分もあって、チャンスを幾つか作ることが出来たんですが、また、そこを決めきれるようにしていくのが、明日以降の課題かなという気がしました。
選手達は、非常にレベルの高い相手を経験して、より「考えて動かなきゃいけない」ということに気づけたと思いますので、明日以降に繋げていけたらなと思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.10]
市川トレセン親善試合2つめは、強豪フラメンゴとの対戦。会場も、いつものCFZジーコサッカーセンターではなく、フラメンゴのトレーニングセンターとなります。今日は、そのフラメンゴ戦に臨むチームに、密着してみました!まずは、ホテル出発から。 約30分の移動のバスの中では、スマホで車窓を撮る選手、カメラを向けられて、かしこまる選手や愛嬌振りまいてくれる選手、それに、爆睡する選手達も。 そんな選手の背中には、もちろんいつでも、支援してくださるスポンサー企業の期待と情熱が。フラメンゴのトレーニングセンターに到着。 ロッカールームで準備をします。 そして、ピッチに出てウォーミングアップ。 このトレーニングセンターが出来始めた頃から来ている立岡GMは「最初はピッチしかなくて、あとはプレハブが1つぐらいだったのに、すごいよね、今は素晴らしいトレーニングセンターになって!」と、来る度に、増設・改築され、整備されてきた、このトレーニングセンターに、あらためて感心しきりです。その後、安藤監督と選手達は、試合直前のミーティング。 この試合の前には、大事なセレモニーがありました。というのも、まだ半年しか経っていない、今年2月のこと。このトレーニングセンターにあった下部組織の寮で火災が起き、各自の部屋で寝ていた選手10人が亡くなり、3人が火傷を負ったのです。その中には、昨年、一昨年の友好カップでプレーした選手達もいます。市川トレセンも、昨年のプレイベント、U−14フラメンゴ戦では、亡くなった選手達と直接対戦しています。そのため、夢半ばで亡くなったサッカーの仲間達を悼み、悲劇が2度と繰り返されないようにという願いを込めて、市川トレセンと、今回対戦するU−13フラメンゴは、試合前、全員で1分間の黙祷を捧げました。 次はいよいよ、フラメンゴ戦のリポートをご紹介します!文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.09]
成田空港で見送ってくれたジーコも言っていた通り、せっかく日本からブラジルのリオデジャネイロまで来ているんです、その街を知り、空気に触れるのも、とっても大事なことです。この日の市川トレセン、試合の後に、リオに来たら絶対に見ておきたい、こちらにやってきました。 コルコバードの丘のキリスト像。快晴もあって、観光客でごった返す中、市川の選手達も、写真を撮って、つかの間の観光を楽しみました。 この場所からは見晴らしも良くて、リオの素晴らしい風景をお裾分け。 文=藤原清美、写真=エリオ Helio……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.09]
第22回を迎える日本ブラジル友好カップの中でも、プレイベントにやってくる市川トレセンは、大会の伝統チームの1つになっています。毎年、様々な経験をし、一回り大きくなった選手達が、その多くの収穫を、その後のサッカーにも、もっと広い意味での人生にも活かしていく、それが市川トレセンの歴史なのです。今年は、総勢21名の選手達が、リオデジャネイロに来ることができました。そこには、選手や関係者の努力はもちろんのこと、多くのスポンサー企業の支援があります。まず今日は、安藤監督がモデルとなって、ご紹介します。 この「回る指導者」も、立岡GMが生み出した、もはや市川トレセンの伝統 ♪少年達の夢の実現、そのために情熱を注ぐ指導者達、ジーコの熱意。その全てに賛同し、サポートして下さるスポンサーの皆さま、本当にありがとうございます!ちなみに、試合後、立岡GMが報告書に掲載するための、チームの集合写真を撮っていたんです。その1枚を撮るのに時間がかかること、かかること。選手達は、立岡GMのシャッターを押すタイミングの合図の出し方が面白いとヤイヤイ言ったり、格好良く撮ろうと言われて、逆に笑ってしまったり、みんな明るいんです。試合や練習での真剣な表情と、ホッとした瞬間の明るい笑顔。市川トレセン、今年も頑張っています! 文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.09]
市川トレセン、リオデジャネイロでの親善試合4連戦がスタートしました。朝10時キックオフに備え、CFZジーコサッカーセンターに到着したチームは、ウォーミングアップの後、ミーティングで試合に備えます。 デラシーコーチと、大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチも、試合を見守ります。初戦の相手はボアヴィスタ、リオの中堅クラブです。この日の試合形式は、30分を3本。1本目は0対0と、滑り出しは対等です。 インターバルには、安藤監督と選手達の確認作業の他にも、デラシーコーチと立岡GMが気付いた点を話し合うなど、試合を最大限に活かす体制が出来ています。2本目はボアヴィスタに1点を決められ、ここまで0対1。 晴天の中、気温も28度と消耗する中、3本目。ボアヴィスタに3点を追加されます。しかし、市川の方も2ゴール!最終的に2対4。敗れたとは言え、手応えも感じられる勝負となりました。 <試合>市川トレセン 2×4 ボアヴィスタ1本目GK 鈴木DF 齊藤、福岡、神田、植草MF 石渡、松村、篠原、中島FW 青山、清水2本目GK 鈴木(芝野)DF 齊藤、福岡、神田、植草MF 石渡(駒井)、松村、篠原(坂上)、中島(平居)FW 青山、清水(福山)3本目GK 芝野DF 山内、福岡、小林、橋本MF 平居、駒井、根本、坂上FW 今泉、福山市川トレセンの得点者:駒井颯太朗、平居俊太★中島陽暉キャプテンの感想やっぱりブラジルの選手は、能力が全員高くて、自分で抜いたと思っても、足が出て来て、とてもびっくりしました。でも、ドリブルはあんまり付いてこないので、そこはいけるなと思いました。
この遠征では、ブラジル人の対人の強さとかを学んで、日本に持ち帰るようにしたいです。★安藤賢二監督の総括ブラジル遠征の初戦ということで、選手達には、球際の部分を厳しくするということと、後は、自分達がやりたいサッカーというのを、話し合いながらお互いに共有するという、コミュニケーションを課題として、ミーティングしています。
実際にやってみたら、出来ていた部分と、まだまだ出来る部分っていうのがあって、そこはまた、明日以降の課題になってきます。
自分達のミスからの失点や、足が止まったところでの失点で、相手に先行されてしまいましたが、その分、点を取っていこうという気持ちは、選手達から感じられたので、そこは大きな収穫でした。この遠征を通して、子供達には、ブラジル人のサッカーに対する姿勢、環境に対する意識というのを実際に見て、これだけ意識しながらやってるんだっていうのを感じて欲しいですね。そして、自分達もここまで押し上げて行きたいっていう気持ちをつかんで帰って、次の高校のカテゴリーで、それが出来る選手になって欲しい、というのが、狙いの一つにあります。2年前に来た時には、やっぱり球際の部分や、組織での守備の部分を、子供達に伝え続けていました。今回に関しては、いつものチームよりも長く一緒に活動することが出来ていたので、守備の組織というよりも、今度は、攻めの方のアイデアについて、子供達と話しながら、身に付けさせられたらな、というふうに思っています。文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.08]
練習を終えた市川トレセン、ホテルに帰る前に、CFZジーコサッカーセンター内にある、ジーコギャラリーを見学。ジーコのサッカー人生を、写真やトロフィーなど、様々な展示物で振り返ることのできる、ジーコのミニ・ミュージアムです。 楽しく見て回る中でも、選手達が一番注目したのは、やっぱり、鹿島アントラーズと日本代表監督時代、日本にまつわる展示でした。 ちなみに、市川トレセンを指導してくれる、CFZのデラシーコーチは、ジーコのフラメンゴ時代のチームメイト。ジーコギャラリーの外壁には、二人が一緒にプレーした時の写真が展示されていました。ジーコの歩んだ偉大なサッカー人生に、このブラジル・リオデジャネイロで触れたことは、選手達にも刺激になったことでしょう ♪文=藤原清美、写真=Jorge Ventura
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in [日伯友好カップ]
[2019.08.08]
ジーコに見送られて成田空港から飛び立った市川トレセンが、リオデジャネイロに到着。7日には早速、CFZジーコサッカーセンターにやってきました。長旅の翌日にも関わらず、朝から笑顔いっぱいの選手達は、歓迎式に出席するため、視聴覚室へ。 みんなで元気に「ボン・ジーア!(ポルトガル語でおはようの意味)」と挨拶して始まった歓迎式では、大会コーディネーターのフェルナンド・バヌッチさんと、ジーコの三男で、CFZ会長でもあるチアーゴさんが登場。みんなに、リオ遠征での心構えを語ると共に、大会スタッフを紹介し「このメンバーで、全面的にサポートするから、必要なことは何でも言って欲しい」と、心強い言葉が贈られました。 その後は、大会用の名札が配られました。チアーゴさんは、1人1人とガッチリ握手をして、まるでメダルを授与するように、名札を首にかけてくれました。みんな、笑ったり、ちょっと照れてモジモジしながら、受け取ります。 市川トレセンにとっても、大会スタッフにとっても、大事な決起集会となりました。 歓迎式の後は、立岡康徳監督と安藤賢二監督によるミーティング。そして、待望のトレーニング! 市川にはもう1人、強力な味方がいます。毎年、リオ遠征中の市川を、監督達と一緒に指導してくれる、CFZのデラシーコーチ。今年も初日から積極的に、新たな練習法の提案やアドバイスなどをしてくれました。この後の日程を最後まで、一緒に戦ってくれます。かなりハードな練習に取り組んだ市川トレセン。明日から始まる、ブラジルのチームとの4つの親善試合に向け、準備万端です!文=藤原清美、写真=Jorge Ventura……
in [日伯友好カップ]
[2019.08.06]
いよいよ日本ブラジル友好カップの季節がやってきました。第22回となる今年も、例年通り、本大会に先駆けたプレイベントとして、市川トレセンのリオ遠征が行われます。5日、その市川トレセンが、成田よりリオに向けて出発しました。
成田空港に集合した市川トレセンのメンバーを見送ったのは、なんと、ジーコ。この素敵なサプライズには、選手、保護者共に大喜びでした!
ジーコから、選手達にメッセージが送られました。
「現在のリオは、日本と比べて少し寒い。ブラジルの滞在期間は短いので、体調管理には気を付けてください。食事、睡眠をしっかりとって、充実した遠征にしてほしい。
私は鹿島での仕事があるため、リオに行くことができないが、現地のスタッフと話しているし、皆さんを受入れる準備ができている。
私の小さい時には、こんな風に海外遠征をすることはできなかったんだよ。みんなは恵まれている。だから、この機会を無駄にすることなく、どん欲に取り組むこと。
リオの市内も素晴らしいので、しっかりと見てきてください」
また、ジーコと一緒に見送りに来てくれた、鹿島アントラーズのレオシルバ選手も、みんなと記念撮影をしてくれました。 文・写真=高島雄大、構成=藤原清美……
in [日伯友好カップ]