日伯友好カップ

天野圭介監督、4試合を振り返って

[2018.09.01]

グループリーグ3戦と、準々決勝を戦い終えた、鹿島アントラーズの天野圭介監督に、今大会の自分達の戦いと、ブラジルU−15のサッカーに関する変化について、話を聞きました。
この日本ブラジル友好カップに参加して10年になる天野監督の言葉、指導者の方々にも大いに参考になるはずです。

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Q:今大会は、4試合とも強豪との対戦でした。それに当たり、選手達は日本と同じようにプレーしていたか、もしくは出来ていたんでしょうか。それとも、何かを変えたり、1試合ごとに変わっていったのでしょうか。

A:僕の意識では、日本でと、ここで、やっていることを変えているつもりはまったくなくて、日本でやっていることを、ここでやる、ということでした。

選手も、日本の選手と違う部分っていうのは感じてるんで、プレーしながら、そこで微調整をするっていうところです。

こういった部分は来るけど、こういった部分は、ブラジルの選手、出来ていないねとか、そこはついて行こうとか、こういったところはブラジルの選手出来ているから、そこはやっていこう、と。

選手達のミーティングを聞いていても、そういった話が出ていたので、1戦ごとに、チームの輪っていうもの、チーム力は上がっていったと思うんですけど、特別ここに来たから、何か特別なことをしたわけじゃなくて、ただ、勝つことによって、成長のスピードが上がっていくのは、やっぱり感じました。

そしてまた、今日もやっぱりアドレナリンが出るような試合を経験することっていうのが、スタッフもそうですけど、選手の成長力を加速させるっていう部分です。

それがまた準決勝とか、決勝とかだったら、もっと違う感情で試合に入れたりとか、試合中も、今まで感じたことのない精神状態で、サッカーが出来るっていうことを考えると、そこまで行きたかったなっていう。そしたら、もっともっと成長が早くなる。そういう舞台を経験するっていうことが、サッカー選手としては、何にも代えられないものだったかなという、だから、そういうところに、行きたかったと思います。

ただ、選手達は本当に頑張って、やるべきことをやってくれたかなと思います。

Q:長年この大会に参加してきて、ブラジルのU−15のサッカーで、変わらない部分、変わっている部分など、どう見ていますか?

A:クラブによって、変えようとしているクラブと、ブラジルのサッカーを貫いてやっているクラブと、2つに分かれているな、という風に感じましたね。

本当にもう、誰が見てもブラジルのサッカーっていう、どの人が見ても、こうなったらこうなるでしょうっていう、ブラジルのサッカーをやっているクラブもあります。

一方で、例えば、ヴァスコなんかはそうじゃなくて、恐らくヨーロッパのやっているサッカーも取り入れて、そこから新しいものを作ろうというところに、トライしているな、と。こういうビッグクラブの中でも、そういうことをしているんだなあ、というのを感じましたね。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique


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