Jリーグ選抜、あと一歩で3位決定戦に敗れる
[2018.09.03]
2018年、第21回日本ブラジル友好カップも、いよいよ最終日を迎えました。この日もピーカンの青空のもと、朝8時から行われたのは、Jリーグ選抜対コリンチャンスの3位決定戦。
しかし、コリンチャンスもまだ前半のうちに、1点を奪い、同点に返してきます。
そして迎えた後半、コリンチャンスにさらに2点を追加されて、1対3。しかし、ここで崩れることなく、最後まで集中力を切らさないのが、Jリーグ選抜の強さ。最後に1点を返して、2対3で試合を終了しました。
今大会3位が決定し、歓喜したのは、コリンチャンス。試合後は、在リオデジャネイロ日本国総領事館の星野芳隆総領事から、トロフィーが授与されました。
ここまで力強い戦いを続け、3位決定戦まで到達したJリーグ選抜は、ブラジルのサッカー関係者から見た日本サッカーの評価を、大きく変えてくれました。
それでも、もちろん選手達は勝ちたかった。ピッチで泣いていた選手達もいます。コリンチャンスの表彰式を見届けた後も、悔しい思いを隠しきれない表情のまま、ピッチを後にしました。
GK 養津
DF 三浦(木村)、工藤
MF 夏山、菅原、石井(安藤)、中村尚輝、本田
FW 中村仁郎、豊田、野澤(山根)
Jリーグ選抜の得点者
本田真斗、夏山響生
★田中智宗監督の総括
先制点を取れて、良い形でゲームには入れたんですけど、結果として逆転されてしまったんで、それは非常にもったいなかったんですね。ただ本当に最後まで、選手達はあきらめずに頑張ってくれたんで、それは本当にありがたかったと思います。
(Q:この後、選手達には何を話しますか?)このゲームに限らず、今回6試合、こういう緊張感のあるゲームが出来て、その中で、選手達が普段、日常やっている部分と、ここに来てやったことの、違いっていうのが必ずあったと思うんですね。今度は、その体験したことを体現できるように、自分が感じたことを体現できるように、“体感”を変えていくことが、すごく必要だと思います。
それから、やっぱり日本の中だけでずっとやっていたら、それも薄れていっちゃうと思いますので、若いうちから、ブラジルに限らず、外に出て行って、こういう一流の選手達と肌を合わせて戦える、ぶつかり合って行ける、というのは、すごく大事なんじゃないかな、というのを、あらためて感じましたね。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique