ジーコの大会総括
[2017.09.07]
第20回日本ブラジル友好カップも、そのすべての日程を終えました。
今年も、いや、第20回記念大会の今年は、例年以上の成功をおさめた大会について、ジーコに総括してもらいました。
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ここで起こったことすべてを、幸せに思うよ。
大会に関して、すべてが順調に進んだ。それを実現するために手助けしてくれたみんなに感謝しないとね。スポンサーやスタッフ、技術チーム、審判、いつでも信じてくれたクラブ、すべてに対して。
だから、みんなにありがとうを言いたい。大会が成功するために力を貸してくれた人達みんなに。おかげさまで、何も問題なく、大会を終えることができたんだから。
試合の運営についても、トラブルもなく、平常通りに行われた。そういうすべてを幸せに思う。僕らを信じ、信頼して参加してくれたすべての人達も、満足しているはずだ。すべてがうまくいったからね。
ピッチの中では、公正に見ても、グレミオの勝利だった。一番良いプレー、一番良い試合をした、一番良いチームだった。日本ブラジル友好カップ第20回大会を優勝したグレミオに、おめでとうを言いたいよ。
日本のチームも、それぞれに良い参加をした。良かったよ。Jリーグやノルテには、勝利もあった。
鹿島アントラーズにも、何試合かで勝つチャンスはあった。ただ、そのチャンスの多くを、フィニッシュの際に失った。バングー戦、ボタフォゴ戦で、多くのゴールのチャンスを失った。サッカーでは、チャンスを作りながら、ゴールでそのチャンスを失う、というのではいけない。
Jリーグ選抜も、試合の重要なタイミングで、チャンスを逃した。
多分つくばは、Jリーグやノルテ、鹿島アントラーズよりも、今回の内容については、少し劣るのかな、という感じだね。
この大会は重要なもので、みんな、そこでのチャンスを良く活かしてくれたことと思う。
この大会では、ここブラジルでも多くの選手達に対して、成果を生み出した。
特に今、ブラジル全国選手権で得点ランキングトップを行くジョーも、この大会に参加した。
また、やはりこの大会でプレーしたヴィニシウス・ジュニオールは、若手としてはもっとも高額のうちの1人として、フラメンゴからレアルマドリッドへの移籍が決まった。
Jリーグでは、村井チェアマンが僕に話してくれたんだが、この大会でプレーした49人の少年が、Jリーグで(プロとして)プレーしている、もしくはプレーした。
それは僕らにとって非常に良いことで、この大会がいつでもそういうものであった、ということだ。トップチームでプレー出来る選手達を見出すことができる、というね。
先日のアジア予選で、日本代表のW杯行きを決める2点目のゴールを決めた井手口も、ここでプレーした。それも、この大会の成功を示すものだ。
おめでとう、井手口。おめでとう、日本。再び大陸予選を突破したことに。6大会連続のW杯出場に。
これからもハードに頑張ることだ。前回のW杯であるブラジル大会より、良い結果を出すためにね。
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ジーコ、ありがとう!
そして、これからもよろしくお願いします ♪
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique