日伯友好カップ

アントラーズ、死闘の果てに

[2016.09.02]

グループリーグ突破を果たしたアントラーズが、休む間もなく、準々決勝に臨みました。
試合の朝、チームはホテルで念入りにミーティング。

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いよいよ、準々決勝。
相手はミナスジェライス州の強豪、アトレチコミネイロです。

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立ち上がりから、試合を押し気味に進めたのは、アントラーズ。
得点には至らなかったものの、決定的なチャンスを生み出し、一方、守っても相手にペナルティエリアまで到達させません。

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後半は我慢の展開。
ジーコも見守る中、体を張って守り抜くアントラーズ。
試合は0対0のまま70分を終え、10分ハーフの延長へ。

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延長前半もペースは変わらず、前がかりに攻めてくる相手に、粘り強く守備を続けるアントラーズ。
そして延長後半…。PK戦になだれ込むかと思われた終了30秒前、痛恨の失点!
最後は全員攻撃で勝負に出るものの、アディショナルタイムにもカウンターから2点目を奪われ、試合終了。
悔しい、本当に悔しい、準々決勝敗退となりました。

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試合後、大会参加記念の盾を贈呈してくれたジーコからは「君たちの戦いは素晴らしかった。ブラジル屈指の強豪を相手に、対等に戦った。負けはしたが、俯くことはない。この経験を糧に、日本でも顔を上げて、頑張って欲しい」と、激励の言葉。
ジーコは、悔しくて泣き出す選手達の肩を抱いて、その健闘を称えました。

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<試合>
アントラーズ 0×2 アトレチコミネイロ
(70分0×0、延長0×2)

GK 山田
DF 中島、玉木、藤井、根本
MF 石井、生井澤、菊池(平松)、斎藤
FW 栗俣、古谷(杉山)

★中村幸聖監督の総括

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昨日、ナイキプレミア南米チャンピオンのインテルになんとか引き分けて、昨日のような試合を、今日も、明日も続けたい、続けようと、いうことで入っていきました。

試合展開としては、立ち上がり何度か、アントラーズにもチャンスがあったんですけど、その後は終始、押し込まれる展開であり、その中でも我慢して、ワンチャンス、ツーチャンスをものにしたいという、それに向けて、みんな一生懸命に取り組んでくれました。ただやっぱり、最後は少し、力尽きたかなというところで、非常に悔しい思いをしています。

それでも、相手がゴール決めた後、本当に決勝で勝った時のような喜び方をしてるのを僕も見て、選手というのは、こういう試合でこそ、本当に成長するんだというふうに実感しました。やっぱり僕らも指導者含めて、それだけの相手だと思ってもらえている。だからこそ、それに対して、今度はそれを超えていかなければ、この後また「良い勝負」をして終わりということになってしまうのかなと。

(Q:選手の変化)選手達が、ものさしを持てた、ということですね。昨日インテルと引き分けはしたんですけども、本当に圧倒されて、何も出来なくて、もう5点、6点入れられてもおかしくない前半でした。やっぱりそれが世界基準であり、南米チャンピオンである彼らの実力だ、というのを、選手達も知った。

それによって、今大会参加しているブラジルのチーム、選手達が、本当にどれくらい、自分達と差があるのかということを、彼らは試合を通した中で、感じられた。感じた中で、それを上回ろうというところが、少しずつ表に出てきたのかなと思いますけどね。

(Q:この経験を日本でどう活かすか)ブラジル人というのは、強くて、うまくて、個ではまったく勝てないんですけど、ただやっぱり、勝てるテというのはある。チームとしてのまとまりもそうですし、全員献身的に走って、動いて、プレーする、ということは、十分に通用していました。 

僕ら自身も、ただ勝てないんじゃなくて、どう勝つかっていうことを、やっぱり常日頃、考えていかないと。日本に帰って、この激しさ、この厳しさでトレーニングしたりすると、どうしてもこう、“どうなんだろう?”という目は、よく向けられるんですけど、でも、これを基準にして、この強度とプレースピードで練習していく中で、かつ、技術的にも、戦術的にも判断できるようなグループを育てること、そしてその中から、トップチームにあがれるような選手が出るように、僕らも補助しないといけないと思っています。


文=森島修 / 藤原清美、写真=森島修 / Jorge Ventura / George Henrique

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