日伯友好カップ

アントラーズ、敗戦で決勝T進出ならず

[2015.08.23]

ここまで2戦2勝、確実にもう1勝あげて、決勝トーナメント進出を決めたいアントラーズ。第3節の相手は、やはりこの試合にグループリーグ突破がかかるアヴァイー。互いに引けを取らない激闘も、最終的に0対2の敗戦で、アントラーズ進出の夢は途絶えてしまいました。

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アントラーズにも、大会参加記念の盾が贈られました。プレゼンテーターはジーコの息子チアーゴ。大会を通したチーム内MVPには、キャプテンでFWの前田泰良選手が選ばれました。

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<試合>
アントラーズ 0×2 アヴァイー

GK 常世田
DF 熊田、岸本、篠塚、氏原、増崎(加野)
MF 小沼、富岡(赤塚)、石塚(黒澤)
FW 有馬、前田

★中村幸聖監督の総括

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アヴァイーが決勝トーナメントに行くには、鹿島に勝って、かつ、得失点差を重ねていかなければいけない。そういうことを、アヴァイーは昨日の試合が終わった時点から、円陣を組んで話していたと思います。それに対して、自分達は、試合の中で本気になっていくブラジル人に対して、本気にさせたというのはあったと思います。

真剣に、前の日から試合に勝つために挑んでくる相手に対して、自分達が、それに対して引かないメンタリティを持とう、勝負に対するこだわりで、絶対に引かないでプレーしようと。それで、気持ちの部分では負けてなかったし、出せる力を、このブラジルで、アヴァイー相手に出そうというところは感じられました。フィジカルと技術的なところで、やられた部分はありましたけど。

ただやっぱり、そういう必死で来る相手に対し、自分達が下から立ち向かうんだったら、なんとか良い勝負ができるかもしれないんですけど、自分達が優位に立てるような状況で、相手が死にもの狂いで来た勝負に対してはどうか、と。そういう時にも勝ちきれるような勝負強さというものを、日本に帰ってからの毎日にしたいなという風に思っています。


やっぱり、勝負に対して、絶対に上にあがるんだというブラジル人のハングリー精神を、日本に帰って忘れてはいけないと思います。自分達も、サッカー選手になりたい、プロになって活躍したいという気持ちを、ブラジル人にも負けないぐらい持っているんであれば、その気持ちを、ハングリー精神以上に、日々の努力にぶつけることです。

恵まれた環境の中でも、まぁ、ブラジル人もそうなっているのかもしれないんですけど、這い上がって、のし上がっていくんだ、と。もっと言えば、自分で向上心を持って、そういうメンタリティの人間になって欲しいということを、選手にも伝えたいです。

自分も日本に帰って、やっぱり、このブラジル相手に、真剣勝負の中で勝てる策を取ったつもりではいたんですけど、今日の試合に関しては、やっぱり自分もまだ甘かったかなと考えて直しています。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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