アントラーズ、強豪に先制も無念の逆転負け
[2014.08.31]
アントラーズの最終節は、強豪パウメイラスとの対戦。ここまで1分1敗とは言え、常に相手を苦しめ、本当に惜しい形で勝利を逃してきただけに、どうしても欲しい勝ち星。ジーコの見守る中で、キックオフ。
前半、見事に主導権を握って試合を進めるアントラーズ。そして、3試合目にしてついに、先制点をもぎ取りました!
後半、やや消耗の激しかったアントラーズが、徐々にパウメイラスにペースを奪われ始めます。そして、2点を決められ、結局逆転負けに終わってしまいましたが、その戦いぶりは、周囲で見ているブラジル人も感嘆するほどでした。
試合後、あまりの悔しさに、ピッチから立ち去れない選手達を、ベンチにいた選手達が迎えに行く場面も。本気で戦い、あと一歩だった勝利を奪えなかった悔しさが、明日に繋がっていくのを願ってやみません。
アントラーズは1分2敗で公式戦を終えました。
<試合>
アントラーズ1×2パウメイラス
アントラーズの得点者:新居見健人
GK 沖
DF 白井(石川)、中村、山本、荒川
MF 高村(平川)(高島)、阿須間、金澤、新居見(荻沼)
FW 渡邊、加藤(石津)
★森島修コーチの総括
「悔しい」の一言ですね。今日は立ち上がりから、本当に良い入りができて、チームとしてやろうとすることがうまく出来て、得点も出来たし、前半は良かったと思うんです。ただ、後半やはり、脚が止まってから、相手の方にちょっと押し込まれた状態で、逆転されちゃったという形でね。選手達は本当に頑張ってやってくれましたけども、結果こういうことだったんで、選手達にはまた、これを活かして頑張って欲しいなと思います。
3試合を通して、選手達が失点しているところを見ると、本当に細かなところで、ブラジル人との差が出たかなと。ボールに寄せるところとか、球際の強さだったり、そのハードワークするという部分で、本当に厳しい環境の中ですが、選手達は勉強できたと思います。日本に戻って、それを後輩達に伝えてもらうと共に、彼ら自身もまた一回り大きく成長してもらえればいいかなという風に思います。ありがとうございました。
★★★★
試合後、ジーコからアントラーズに、大会参加記念の盾が贈られました。「この経験を糧にして頑張って欲しい」という言葉の最後は「オツカレサマ!」と日本語で。サッカーには厳しいジーコの笑顔が、この試合の戦いぶりへの評価なのかもしれませんね。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique