日伯友好カップ

指導者の個性が光る!?日本VSブラジル

[2013.09.02]

グループリーグの終了した日本ブラジル友好カップで、毎年、指導者の皆さんが楽しみにしている、裏メインイベントが開催されました。それはこちら、日本からやってきた指導陣を中心とした日本代表と…

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ジーコサッカーセンターのスタッフや、ジーコの次男ブルーノ、三男チアーゴを中心としたブラジル代表…

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つまり、指導者達のペラーダ(草サッカー)日本対ブラジル戦です!

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今年も日本の助っ人には、心強いサントスが参加。鹿島、清水、神戸、草津でプレーしたサントスが、今なおペラペラの日本語で指示を出しながら、パワフルにサポートしてくれました。

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日本代表で、現役さながらのプレーを見せてくれたのは、天野選手。後で、友好カップの総合コーディネーター、フェルナンド・バヌッチさんからは、「日本のジーコ」とまで称えられ、恐縮することしきりでした。

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現役さながらと言えば、GK濱田選手もそう。ボンボン、ボンボン、飛ぶ、飛ぶ。Jリーグ選抜の少年達に、ぜひ、見てもらいたい勇姿でした!

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ブラジルの背番号10、ジーコの三男チアーゴを本気で怒らせたのは、ハードなマークの菅沢選手。本人は、激怒する相手の背中をポンポンと叩いて、涼しい顔でしたが。Jリーグ選抜の少年達とボールを蹴っていた時、藤村団長が「Jリーグ選抜で一番うまいのは、実は監督なんですよね、ふふふ」と笑っていたのも分かります。問題のシーンはこれ。

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ユニフォーム姿がイケてるか、事前にチェックしていた森島選手、イケてます。

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その森島選手をからかっていた河崎選手も、やっぱり、イケてます。。

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重野選手は以前にもこの大会に参加したことがあるため、勝手知ったる様子。いつも試合中「あれ?いないな」と思っていたら、全然思いがけないところから歩いて来たりする、大会を暗躍するJリーグ主務。このペラーダでも、冷静沈着ぶりを発揮してました。

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普段は監督の陰でサポートに徹していた矢畑選手も、自分がピッチに立てば、舞台は彼のもの。

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逆に、試合中は少年達への指示と士気高揚のため、ベンチ前でシャウトしていた小笠原選手、自分のプレー中になると、なんか無我夢中。

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野次られ隊長は、高島選手。友好カップ立ち上げから、16年間の運営において、ジーコと並ぶ最大の功労者なんですけどね。軽いパスを出しただけで、ブラジル勢から「タカシ〜マ」「オー、タカシ〜マ」と、両腕を広げられる始末。ま、愛情の裏返し、ということで。

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意外な素顔を見せてくれたのは、伊藤選手。1人で鹿島3チームのトレーナーをこなし、ピッチの内外を走り回って選手達の面倒を見ていただけに、運動量が豊富なのは想像通り。ゴールも決めて、大活躍だったんですが、意外だったのは、失点した後。いや、失点するのは、誰でもイヤなんですけどね、伊藤選手、こんな表情で、怒りをあらわに。

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一方、より多くの歓喜を味わったのは、ブラジル代表。ジーコの次男ブルーノがゴールを決めたら、彼の小さな息子達がピッチに乱入。ジーコじいちゃんに見せてあげたい、かわいらしさ。

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CFZで毎年8月に行われるこの友好カップを、力を合わせて成功に導く、日本の指導者達と、ブラジルのスタッフ達。少年達の大きな経験は、こうした熱い大人達の、大きな愛情と努力によって、16年間続いてきたのです。

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友情の証しなので、結果をあえて言う必要もないんですけどね。まぁ、元Jリーガーの賀谷選手なら分かってくれるでしょう、試合は試合、勝負は勝負、と。で、こんな感じでした。

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★もう1つの功労者コンビ

このペラーダに、プレーこそしなかったけど、参加した現役U−15コンビが、この2人。伊藤翼くんと、網中龍くん。ケガのため、公式戦にも出場できませんでしたが、その分、チームメイト達をサポートし、さらに、プレー以外で学べるだけ学んでやろうとする意欲は、もう半端ないものでした。選手が休息のためにホテルに帰っても、午前と午後、1日中CFZにいて、指導陣と共に、じっくり試合を観察。ピッチの外で吸収できることは全部、吸収しきった遠征でした。
…あ、この試合に限っては、参加理由は、私の知る限りではありません。やっぱり学びたかったのか、はたまた、いつも怖い指導陣の珍プレーをチェックして、後で仲間達との笑いのネタにしたかったのか…。

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文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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