日伯友好カップ

フェルナンド・バヌッチの大会総括

[2013.09.24]

フェルナンド・バヌッチさんは、日本ブラジル友好カップの大会総合コーディネーターを務めて、今年で3年目。他にも、ジーコが行っている、経済的に困難な地区での無償のサッカースクール「ジーコ10スクール」や、そうした地域の子供達のための選手権など、様々なプロジェクトをコーディネートしています。

育成年代の指導者経験も豊富なフェルナンドに、ピッチの内外での大会を総括してもらいました。

 

<フェルナンド・バヌッチインタビュー>

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日本のチームは、いつでも戦術的にとても規律正しい。とてもよく身につけているし、すごく意欲的だ。非常に準備ができている。でも、今年はあまり幸せな結果は出せなかった。良いプレーができていたんだけどね。特に、鹿島アントラーズとJリーグ選抜は、とても良いプレーをしていた。

ただ、ブラジルのチームが非常に強いグループに入ったんだ。それで、彼らの方が、もう少し多くのゴールを決める幸せを享受し、アドバンテージを増やした。ブラジルのチームは、今年は本当に強かった。

このカテゴリーは、年によって、大きな違いがあるんだ。日本の選手達も、良かったんだけど、去年の方が、クオリティがもう少し高かったと言える。

来年の日本のチームが、さらに強いことを期待しよう。でも、繰り返して強調するけど、今年のチームも良いサッカーを身につけていたし、大会では良くやっていたよ。

 

大会を総括すれば、とても良かったと言える。例年、2会場に分かれて行っていた試合を、今年は全部、このCFZ、僕らの本拠地でおこなったんだ。予選で2グループ減らすことによって、チーム数を減らした。これまで24チームだったのを、今年は16チームにしたんだ。それにより、すべてのグループにおいて、クオリティが非常に高くなった。

試合を1箇所に集めることで、ロジスティックもやりやすくなった。運営側も、また1年経験を積んだよ。総合コーディネーターを務めて3年目なんだけど、運営チームは年を追うごとに、経験豊富になっている。おかげさまで、すべてがうまくいった。

選手が誰1人ケガをしなかったのが、まず良かった。

それに、太陽も手助けしてくれた。毎年、大会中に雨が降ると、時にはピッチの状態を少し妨げたり、気温に影響したからね。今年はグループリーグから決勝トーナメントの6日間、毎日とても天気が良く、大会のクオリティを上げやすくしてくれたんだ。それで、最後まで良い状態で、ピッチを提供することができた。

 

今年も参加し、良い経験を積んでくれた日本の皆さんに親愛を込めて。ありがとう。アリガトー。

 

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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