日伯友好カップ

市川トレセン、初戦は戸惑いの中で

[2013.08.13]

市川トレセンの公式戦が始まりました。毎年、リオデジャネイロ滞在期間、市川トレセンを指導してくれる、ジーコサッカーセンターのデラシーコーチが、この日から合流。まずは、日本人選手、ブラジル人選手みんな揃ってのミーティング。
Photo そして、念入りにウォーミングアップを行った後、いよいよキックオフです。
Photo_2 リオらしくないほど、冷たい風が吹く、どんよりした天気のこの日。
初戦はリオの中堅クラブ、バングーを相手に、序盤、押しつ押されつの互角の戦いとなります。先制点を決めたのは、市川。ブラジル人マイキのゴール!
しかし、この大会のために誕生した、日本ブラジル混合チームの市川。チーム内のコンビネーションや、相手のプレーのタイミングなどに戸惑いが見られ、前半だけで4失点。市川も、マイキが2点目を決めますが、苦しい時間帯が続きます。
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ハーフタイム、デラシーコーチから、まずは全体への注意事項、その後は、伊藤監督と共に、日本人とブラジル人それぞれの指示と、限られた時間をフルに使っての指導が行われ、後半へ。
1点を追加されたものの、守備が安定し、結局、2対5で試合を終えました。

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<試合>

市川トレセン 2×5 バングー

市川の得点者:マイキ(2点)

GK 杉本(齋藤)
DF マテウス、ジョゼー・カルロス、山口、エヴァンドロ(パトリッキ)
MF ガブリエウ(ジョアン・ヴィットー)、金野、山崎勇輝、山崎幸太朗
FW マイキ、大滝
※負傷欠場:薄井

★山崎勇輝選手の収穫

Photo_6 対戦相手としてのブラジル人は、スピードも体も技術も、上だと感じました。チームメイトとしてのブラジル人とは、やっぱりまだ、指示する時の声がうまく伝わりにくいし、ジェスチャーをやっても、あまり通じない。まずはその辺を少し、この期間で頑張ってやっていきたいと思います。
この遠征を通して、プレーの1つ1つに関して、技術面、メンタル面、体の強さなど、すべての面で、今の自分よりワンランクあげて、日本に帰りたいです。
キャプテンを務めたので、みんなと話もしてみたいと思っています。

★伊藤幸仁監督の総括

Photo_7 立ち上がりは比較的、力の入った良いゲームが出来ていたと思います。途中から、やはり基本的な技術の差が出てしまったり、大きくは、シュートのタイミングがつかめずに、たくさん打たれている、という場面が多くなりました。
逆にこちらはシュートを打つタイミングがズレて、ゴールに結びつけられなかったというところが、あったかなと思います。
今日の相手のプレーを参考にしながら、自分が体験したタイミングや基本的な技術を、どこまで、この短い期間の中で、次の試合に活かしていけるかが勝負です。
1つ1つ、確認しながらいきたいと思います。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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