日伯友好カップ

市川、敗戦でも確実な成長!

[2013.08.27]

大会2戦を連敗し、一矢を報いるためにも、何として勝ちたい市川トレセンの最終日。相手はグループ最強のアウダックス。
しかし、この日の市川は違いました。前半、ゴールこそ決まらなかったものの、再三の決定的なチャンスを作ったのは、市川。守っても、DF陣とGK齋藤選手の気迫とコンビネーションで、相手を寄せ付けません。

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0対0でハーフタイム。デラシーコーチの第一声は「ここまでの戦いにおめでとう」。かたや、アウダックスは激しい指示が飛ぶ、厳しい空気の中で、後半へ。
そのアウダックスに、後半開始まもなく、ゴールを奪われます。さらに、追加点を奪われて、0対2。
結局、勝利を挙げることはできなかったけれど、育成に定評のある相手に対する健闘は、選手個々の、そして、チームとしての成長を、確実に見せてくれました。

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<試合>

市川 0×2 アウダックス

GK 齋藤(杉本)
DF ジョゼー・カルロス、ウーゴ(ホムロ)、山口、金野
MF マテウス、ガブリエウ(アレッシャンドレ)、山崎勇輝、山崎幸太朗
FW マイキ、大滝
※負傷欠場 薄井

★山口泰生選手の収穫

Photo_10 今日は、相手が自分より大きいこともあって、少し引いてしまったんですが、出られるところは出ようと思って、プレーしました。CBとしてコンビを組んだゼー(ジョゼー・カルロス)に合わせて、バランスを取ったり、クリアを出来る限りやったのは、自分なりに掴んだところです。
ただ、相手が積極的に前に出て来るのが、やっぱり日本とは違うと思いました。
高校になれば、日本でも相手がすごく大きくなると思うので、そういうところで、ブラジルで学んだことを活かせればと思います。そして、将来はプロサッカー選手になりたいです。

★マイキ選手の収穫

Photo_11 この大会での僕らは、すごく弱かったと思う。アウダックスや、バングー、アメリカと比べて、まだ準備が出来ていなかった。だからこそ、大会で良い活躍をするためには、僕らはもっともっと練習しなければと、あらためて思った。
でも、日本人選手達を名誉に思う。ここのサッカーがどういうものかを知らなかったのに、少しずつ経験して、その中に入っていったし、適応していった。続けていけば今後、勝者のチームになり得るよ。
僕はチーム内の得点王になれたけど、それはチームが良かったから。僕の経歴は始まったばかり。みんなで進んで行こう。上を目指して行こう。
今回の経験を活かして、僕は素晴らしい選手になりたい。世界最優秀選手を獲れるような選手にね。

★伊藤幸仁監督の総括

Photo_12 前半は非常に良くて、0対0で折り返すことができました。ディフェンスがすごく機能していたと思います。今までの試合やトレーニングの経験が非常に活きてきて、ブラジルのサッカーに、だいぶ慣れてきたようでした。
そして、基礎のトレーニングの重要性を、ミーティングの中でも言い続けたので、子供達も再確認してくれました。
私も毎年来させて頂いて思うのは、やはり、小さい頃から基礎を積み重ねて、それをゲームの中で活かせることの大事さです。そういうことを、自分としても日本でやっていきたいと思っています。

★試合後

勝敗はあっても、共に力一杯戦った仲間。試合後は、市川とアウダックスの選手達、みんな集まって、記念の撮影となりました。

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文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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