[2013.08.31]
Al-Gharafaは、2013年カタールリーグ前のキャンプをNurembergで行っている。24日にジーコがその様子についてコメントした。
「トレーニングマッチの後、22日に私はその試合に参加しなかった選手と午前中にトレーニングを行ない、そして午後には、選手全員は回復のためにプールに入った。23日には午後のみ練習し、ボールコントロールのトレーニングとその後、攻撃側vs守備側で戦術的な作業を行った。そして、24日の午後には、攻撃側・守備側の両方でセットプレーの練習に集中して、いつも彼らに、多くのゲームや大会を決定してしまう、これらのセットプレーの重要性を理解させようとした。そして、我々は二回目の練習試合を行ったが、チームを評価することもできて良かった。合宿は非常に役に立っている」と分析した。
……

[2013.08.30]
ノルテの対戦相手も、強豪フルミネンセ。こちらも下部組織専用の、素晴らしい体制と施設を備えた、育成の第一人者です。ノルテが第3戦で対戦する相手、アトレチコミネイロが視察する中、キックオフ。
前半、フルミネンセに先制点を奪われるものの、ノルテもすぐさま同点に返し、意地を見せます。
途中、原選手が腹痛でダウン。薬を飲み、伊藤トレーナーのケアで落ち着いてから、休息を取ります。
その後、前半のうちに追加点を奪われ、1対4でハーフタイム。
後半も厳しい戦いが続き、4点を奪われました。最終的に1対8。明日への立て直しが期待されます。
<試合>
ノルテ 1×8 フルミネンセノルテの得点者:島村風雄
GK 野尻DF 桐野、柚木、吉田、生井沢MF 長須、原(杉山)、長草、木原(井坂)FW 島村、上田(高木)
★島村風雄選手の収穫
ゴールの場面は、フリーでセンタリングがあがってきたので、ヘッドで決めました。ただ、思ってた以上に、ドリブルは出来ているので、自分的には、もうちょい仕掛けてもいいかなと思っています。チーム全体としては、失点が1試合目も2試合目も多かったんで、そこを修正したいです。
ブラジル人の印象は、フィジカルの差とかがすごいです。同じ中学3年生とは思えない感じ。僕らもコンディションは崩さないようにしたいです。
★小笠原賢二監督の総括
まぁちょっと、厳しいですね。選手はやってるんでしょうけど、なかなかプレーで表現できない。なんとなく修正しなきゃいけないことは分かってるけど、言葉に発しながら、ゲーム中、修正できないっていうところが、まだまだメンタル的に弱いかなと思います。8点失ってますけど、そこまできっちり崩されている失点は少ないので、修正していければ、もう少し戦える集団になっていくと思うんですけど、日頃からの甘えが出たりっていうのが、この試合に現れたかなと思いますね。
そうは言っても、戦いに来ているわけだから、前を向いて、良い準備をさせたいと思っています。消極的になればなるほど、自分の良さが出て来ないんで、やっぱりやれているところはやれているし、自分の良いところをどんどん出せるように、自信を持たせることが、一番大事かなと思います。
ただ、好きなこと、自分のやりたいプレーばかりやっていても、うまくなるわけじゃないんで、修正しなきゃいけないところは修正するし、選手達には、謙虚な気持ちを持って、今日、なぜやられたのかということを、自分でしっかり受け止めて、次に繋げていってもらいたいと思います。
★ 得点者の集合写真
大会運営スタッフの要望で、この試合で得点した選手の集合写真が撮影されました。この写真、ノルテにとって幸せなものではないかもしれません。それでも、一矢は報いたんだ、という証しでもあるのです。まだ、勝負は終わっていません!
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.30]
つくばの第2戦、相手はサントス。現在、世界的なスターとなったブラジル代表ネイマールをはじめ、過去にもホビーニョやジエーゴといった、セレソンの攻撃陣を育て、選手の育成では第一人者の1つと言っても良いクラブです。
早めの先制点を取りたい選手達に、賀谷監督は「焦るな」と声をかけ続けたこの日、その焦りからか、逆に早めの失点をしてしまったものの、その後は歯を食いしばって、リズムを取り戻そうとプレーします。
0対1のまま、ハーフタイムへ。なんとか同点に返したい、つくば。賀谷監督は、選手個々、チーム全体と、丁寧にケアしていきます。
しかし、後半に追加点を奪われた後、崩れてしまいました。なんと、最終的に0対7と、まさかの大敗。第3戦までにどこまで立ち直れるか、勝負はまだまだ続きます。
<試合>
つくば 0×7 サントス
GK 青野(鈴木)DF 勝山(岡沢)、篠塚、上田、磯山MF 川松、石川、萩野谷、高戸FW 亀谷(平野)、斎木
★亀谷宇々護選手の収穫
個人的には、決められるところを決められなかったりして、そこは改善していきたいなと思いました。チームは2失点ぐらいした後から、集中が切れてしまって、立て続けに得点を許してしまったので、そこは、明日変えていきたいなと思います。
ブラジル人はデカイし、速いけど、技術的にはそんなに変わらないので、そこを活かしてやっていきたいと思います。
この後は、しっかり食事と休養をとって、明日、万全な状態で臨みたいです。
★賀谷英司監督の総括
昨日も0対3という形で負けて、それを今日の試合に活かそうということで、前半はすごくみんなの入り方も良かったですね。昨日はもっと前に前に、ということだったんですけど、それはもちろん続けながら、少しボールを動かしながら、溜めを作ったりとか、ドリブルで仕掛けたりとか、そういうところも増やしながらやろうということで、選手達と話をしました。本当に前半は良い形で、1対1に持って行ければ良かったんですけど、まぁPKを外したりとか、そこは運もあるしね。
その後、後半やっぱりもう一度集中して、守備のところと、攻撃のところももう少し落ち着いて、パスの正確性だとか、そういうものも増やしながら、やろうということで入ったんですが、途中、早い段階で失点してしまいました。そこからは本当にもう、ポジションミスで、相手にスキを突かれたのかなという。やっぱり日本はまだまだ、体力、運動量だったり、パスの技術だったり、判断の早さだったり、そういうものが追いつけてないのかな、というところを、僕自身も感じました。
ただ、選手達は今できることを精一杯、グラウンドの中で表現してくれたと思うし、明日もう1試合あるんで、切れることなく、もう1回、やり直す、ということで、集中して、また明日、勝利目指して頑張りたいと思います。
ただ、勝ち負けはもちろんあるし、みんな、勝ちたいと思ってやってるんですけど、その中で、連日1日しかないとは言え、テーマを決めて試合に臨んでいます。できたところもあるし、もちろん、まだまだ改善しなきゃいけないことは、常にあると思うんですよね。それを、あんまり目先のことだけを考えずに、とにかく、今日出た課題に取り組んだり、良かったところをもう少し修正したりして、明日、良い形に持っていければと思います。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.30]
Jリーグ選抜の第2戦は、コリンチャンス。トップチームは昨年のクラブワールドカップ優勝、強豪との対戦です。まずは、両チーム一緒に記念撮影で、互いの健闘を誓いあいます。
試合は大方の予想を覆し、序盤からJリーグ選抜が押し気味に進めます。そして、ついにJリーグ選抜が先制!
ハーフタイムには、この日も菅沢監督がボードを使って、綿密な解説。スタッフは映像収録をチェック。情報合戦にも万全な体制で臨んでいます。
そして臨んだ後半は、相手も立て直し、押しつ押されつの激闘。しかし、アグレッシブさは失わず、かつ、固い守備を維持したJリーグ選抜が、そのまま1対0。強豪コリンチャンスを下しました!
<試合>
Jリーグ選抜 1×0 コリンチャンスJリーグ選抜の得点者:管大輝
GK 加治屋DF 平田、高山、関、依田MF 菊池、管(松本)、坂本(崎村)FW 矢野(高橋)、西田、北原
★管大輝選手の収穫
(Jリーグ選抜第1号ゴール)僕がサイドに出したボールを、スペースで受けた平田竜士くんが中に上げて、それを右足で、ちょっとミートはしなかったんですけど、良いコースに行って、入っちゃいました。
自分の出来は、あんまり相手に体とか負けてたし、結構ヘトヘトになってアレだったんだけど、チームのみんなに助けられて、声とかもかけてもらって、一致団結できました。
ブラジル人は体も大きいし、スピードも速いし、そういう面では全然勝てなくて、全然ダメだったけど、パスサッカーとかはあんまりうまくないから、それだったら、日本の方がまだ全然良いと思います。
明日に向けて、今日からしっかり痛いところとかも冷やして、しっかりベッドで寝て、体休めたいと思います。
★菅沢大我監督の総括
今日の総括はただ「良く頑張った」っていう感じじゃないですか。事前に昨日、ヴァスコとコリンチャンスの試合が見れて、相手のシステムだとか、攻守の方法だとかを、こっちは何となく飲み込みながら出来ました。それで、試合前のミーティングも、昨日とは違って、こうなったらこうだとか、ポジショニングや戦術面も含めて、きちっと選手達に伝えて、それを選手達がしっかりとやってくれたのが、一番大きかったのかなと。まぁ、よく頑張ったんじゃないですか、ということですね。
明日はヴァスコ戦。グループリーグの中でも、ヴァスコが一番強いな、というのは一目瞭然なので、彼らにうまく対応する方法っていうのを、昨日見た分析を元にして、落とし込めたら、と考えています。
選手の方は、今、多分疲れもマックスだろうから、そういう疲労も取らないといけないので、そういう準備をきちっとしたいなと思います。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.30]
朝から日差しの強いグループリーグ第2節、この日も先陣を切ったのは、アントラーズ。相手はリオの強豪ボタフォゴ。多くのサポーターも駆けつけ、アントラーズにとって、雰囲気は完全アウェーの中での戦いです。
前半、押され気味ながらも耐えしのぐアントラーズ。しかし、ついに先制点を奪われ、0対1でハーフタイム。
ハーフタイム、失点の責任を感じて、うつむくGK木戸選手。しかし、後半が始まると再び立ち上がり、チームメイト達に後ろから指示を出す、いつもの木戸選手に戻りました。
その後半、追加点を奪われたものの、「もう1回やるぞ!」「もう1回勝つぞ!」と、互いに声を掛け合うアントラーズ。
控えの選手も、撮影で貢献。チーム一丸となって戦います。
途中、川島選手が頭を負傷。ここで駆けつけたのが、伊藤トレーナーと、ボタフォゴのドクター。地元のビッグクラブとして、豊富なスタッフと資材を揃えて参加するクラブは、敵・味方の枠を超えて、手を差し伸べてくれるのです。川島選手は応急手当を受けて、試合に復帰できました。
しかし、そうした不運もあり、アントラーズは激戦も、さらに2失点。最終的に、0対4の敗戦となってしまいました。
<試合>
アントラーズ 0×4 ボタフォゴ
GK 木戸DF 石橋、井村、山本、篠崎MF 松浦、蓮沼(金澤)、西羽拓、山口(西羽開)FW 川島 半田(金澤)
★松浦航洋選手の収穫
自分としては、相手との間合いが分かんなくて、それが早めに分かれば良かったんですけど、最後までつかめないことに困ってっていうか、分からずに終わってしまったっていうのが、反省点だと思います。キャプテンだったので、負けてる時とかは、みんなを盛り上げたいと思って、声かけました。
チームとしては、サイドからの攻撃が少なくて、もっとサイドから攻撃すれば、もっとチャンスが作れたかなと思います。
ブラジル人は、1人1人、球際が強かったんですけど、出来ることは、日本人でも通用すると思うんで、明日の試合も勝てるように頑張りたいと思います。
★河崎淳一監督の総括
今日は昨日と違い、名門チームとやったわけで、そう簡単には勝たせてくれないと思うし、やはり、ミスをしてしまったら、勝たせてくれないなという感じでしたね。立ち上がり、攻め込まれたけど、それなりにうまく機能していました。ちょっとミスが出ちゃって1点入れられたとは言え、あのまま、0対1のまま、うまく後半もずっと行っていれば、何回かのチャンスで獲って、同点というシナリオはあったんですけど、まぁ、やはりそうもいかせてくれなかったかなという。もう、ほんと強いですよね。プレッシャーも早いし、1人1人の力もあるし、まぁ、明日頑張りたいかなと思います。
明日も、やはり失点食らったら戦えないんで、そこはみんなで組織的にやるしかない。そこをもう1回立て直して、後は、もうちょっとボールを受けて仕掛ける勇気とか、おどおどしないで、大胆にやってくれるように、選手達には望みたいなと思います。まぁ、自信持ってやって欲しいということですね。
★今日の「1枚撮って」
森島修コーチ「1枚撮ってもらえますか?まだイケるか、見てみたいんで」
河崎監督「もうダメだよ。脚がさぁ、年寄りの脚になっちゃってんだから。」
森島コーチ「いや、一応この写真を見てから、まだイケるか決めようかと」
河崎監督「ああ、ダメダメ」
厳しい戦いの中、選手の指導をする時は厳しい2人が、そんなホッコリした会話で、場を和ませています。温かい名コンビです。
で、その写真とは、これです。イケてますか、森島コーチ?
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George
Henrique
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.29]
ノルテと同じく、午後2時にキックオフしたのは、つくばの初戦。こちらも闘志を胸に、念入りなウォーミングアップを行います。
初戦の相手は、アウダックス。日本からは市川トレセンが参加した予選リーグを、1位で突破したチーム。実力はもちろん、その上昇気流に乗った勢いが怖い相手に、つくばも前へ、前へという意識が見てとれる、アグレッシブな戦いを展開。
前半、2点を奪われての後半は、スコアが膠着する中、つくばも一矢を報いるべく、ベストを尽くして戦います。
交代も駆使しても後半でしたが、終了間際に1点を追加され、0対3で試合終了。これを糧に、明日のつくばがどう立て直してくるかが、期待されます。
<試合>
つくば 0×3 アウダックス
GK 鈴木DF 勝山(斎木)、上田、篠塚、磯山MF 石川、黒宮、川松(亀谷)、平野(岡沢)FW 高土、萩野谷
★篠塚聖哉選手の収穫
今日の自分の出来は、日本から長い時間かけて移動してきて、まぁちょっと体が慣れていないところもあって、あんまり良いプレーができなかったです。チーム全体も、あまり自分達の力が発揮できてないところが多くて、判断のとこだったり、局面もミスが多かったりして、あんまり良くなかったと思います。
ブラジル人は、体格も日本人より全然デカくて、高さで圧倒される部分が多かったと思います。
でも、この遠征は外国人と対決できる良い場所だと思うんで、海外の強さだったり、激しさを学んで帰りたいと思います
★賀谷英司監督の総括
初戦でしたが、選手も固くならずに、自分達のやろうとする、本当にアグレッシブに、どんどん前に行けるようなサッカーが、出来た面はすごくありますね。前半は出だしこそ良かったんですが、途中、芝の問題で、少しボールが浮かなかったり、というところがあったんで、そこは前半のうちに適応していきました。後半は、前に運ぶんだけど、少し溜めを作りながら、その中で、背後とか、その辺を狙って行こうということで、出来た部分もたくさんあります。守備のところも、粘り強く、選手一人一人が頑張ってたんで、まぁ、負けましたけども、次に繋げるように、また明日、やっていきたいなと思います。
この遠征では、やっぱり、ブラジルの選手の激しさとか、球際、サッカーに対する気持ち、グラウンドに入った時のスイッチの入れ方などが全然違うので、そういうところを学んで欲しいと思っています。とは言え、日本人もそういうところは持っているし、戦える力はあるんで、それを今年も引き出せるようにしたいですね。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.29]
ノルテの初戦は、午後2時キックオフ。入念なウォーミングアップで、コンディションを整えます。
ノルテが第2戦で戦うことになるフルミネンセが、スタンドに陣取り、つぶさに観察。
ノルテの初戦の相手は、ノーヴァ・イグアスー。リオ州の中堅クラブの1つでしたが、近年の下部組織の成長ぶりは、全国でも話題に上っている、要注意チーム。ノルテはキックオフ直後に意表を突かれて失点。その後、前半だけで4失点と、ブラジルの洗礼を浴びる形となりました。しかし、ノルテの強みは精神力。小笠原監督をはじめとする指導陣だけでなく、ピッチの選手達、そしてベンチの選手達も、「切り替えろ!」「下向くな!」「切れるなよ!」「ここで終わりかよ!」全員が声を出し、互いに鼓舞し合います。
全員がシャウトする、その気合いは、ブラジル勢、日本勢を合わせても群を抜いているノルテは、前半のうちに1点を返して、ハーフタイムへ。
もう1度、気持ちを立て直し、さらに、小笠原監督の綿密な指示のもと、戦い方も変えて臨んだ後半は、見違えるような力強さで無失点。結局、1対4で初戦を終えました。
<試合>
ノルテ 1×4 ノーヴァ・イグアスーノルテの得点者:生井沢佑斗
GK 野尻DF 桐野、柚木、吉田、生井沢MF 長須、原(杉山)、長草、木原(井坂)FW 島村、上田(高木)
★生井沢佑斗選手の収穫
今日のゴールは、CKになって、良いボールが来て、当てるだけでした。
最初はブラジル人相手にビビってたんですけど、後半からは、自分のプレーが出来てきて、世界で通用するプレーヤーになりたいなと思いました。でも、まだまだ満足は出来ないです。明日の試合では勝てるように頑張っていきたいと思います。
目標は優勝。ブラジル人相手でも、1対1で勝てたり、毎試合ゴールを決められるように頑張りたいです。
★小笠原賢二監督の総括
今日は、初戦で緊張している部分が多かったと思うんですけど、前半、立ち上がりに立て続けに失点してしまって、ゲームを決められちゃったという感じでした。後半、だいぶ立ち直って、やり返した部分はあるんですけど、まぁ、もう少し慎重にゲームに入れば、もう少し違った展開になったかなという感じですね。でも、例年一緒ですけど、やれてる部分はあるし、今日のゲームで選手自身が肌で感じたと思うんで、次のゲームに期待したいですね。
ブラジル人は、真剣勝負の場で、毎試合、毎試合、大事にやってくるじゃないですか。日本人も、勝負にこだわりながら、出て行って欲しい。それが大きなテーマです。もう1つは、挑戦者っていうよりも、本当に僕らは勝ちに来ているっていう意識があるので、毎年参加させてもらう度に、選手達には伝えています。まぁなかなか、そうは言っても、やらせてくれないかなっていう感じはしますけど、本当に、参加するだけじゃなくて、僕らも勝ちに来ているという意識で、次、頑張ってもらいたいと思います。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.29]
Jリーグ選抜の初戦は、午前11時キックオフ。この試合には、前フットサル日本代表監督のサッポが応援に駆けつけてくれました。サッポは毎年、大会に参加する日本人選手達のために、地元チームとのフットサル大会を開催してくれます。ブラジルサッカーの強さの秘密の1つであるフットサルを、本場で体験してもらいたいと、考えているのです。
Jリーグ選抜の相手は、オザスコ。育成に定評のある、近年急成長のチームを相手に、押しつ押されつ、対等の戦いを繰り広げるものの、先制点を奪われてしまいます。
ハーフタイムには、菅沢監督から、ボードを使った丁寧なポジショニングの確認。熱心に説明を聞く選手達は、冷静そのものです。
そして後半、Jリーグ選抜は常に優位に展開。その正確なパスや連携には、観戦していたブラジル人達から、驚きの声があがるほどでした。しかし、1点を守りに入った相手を破れず、勝ってもおかしくなかった試合ながらも、惜敗に終わりました。
<試合>
Jリーグ選抜 0×1 オザスコ
GK 波多野DF 平田、関、高橋(崎村)、依田(堀)MF 矢野(松本)、菊池、北西(高山)FW 管(杉本)、西田、北原
★関海斗選手の収穫
最初の立ち上がりに1失点して、その後はこっちが押していながらも、その1点を守られた形です。チーム的に、流れ自体は良かったんですけど、その最後のツメで、自分達が気持ち的に甘かったかなと思います。自分の出来的には、もっとテンポ良く散らせれば良かったかなと思います。
ブラジル人と対戦しても、自分達の方が全然やれてたんで、正直言って、なぜ負けたのかと。勝てる試合でした。
この遠征では、まず、フィジカル的に強い相手から、いかに、どうやってボールを奪うかっていうところと、球際には負けない自信があるんで、より一層強くなれるように、明日から、それを気にしながらやっていきたいと思います。
★菅沢大我監督の総括
今日は全く不慣れな相手、日本ではあまり戦えないような相手に、かなり四苦八苦したところがありますね。ただ、ゲームでは、自分達の方が体のサイズも小さい中、どちらかと言うと、単純にゴールに向かっていくって言うよりも、ドリブルだとか、ショートパスを使いながら、ゴールに迫った時間帯はすごく良かった。逆に、それが無くなって、放り込むような展開になると、相手の方が身体的にも高いから、そういう持ち味が発揮できなかった。そんなふうに、両方の時間帯があったと思うんですね。
まぁ、初めて公式戦としては、そんなに悪いゲームじゃなかった。もちろん、即席チームだからこそ、良いゲームとは何か、というのは、勝利しないと分からないところもあるかもしれないけど、みんながポジティブにプレーしたのは、すごく良かったと思います。
世界最高だと言われている、このブラジルという国で、常に勝負のかかった人達と対戦し、日本では味わえない、個人的な彼らのどん欲さだとか、もちろん、テクニックやゲームの運び方、ずる賢さなど、彼らから学べることはたくさんあると思います。我々はまだ日本という、FIFAランキングでも下の国。勝とうが負けようが、相手の良さを1人1人が吸収して欲しい。その中で、自分達の勝利を目指す、ということですね。
個人個人がどう感じて、日本に帰って、それをどう活かしていくのか。そして、この短い期間の中でも、自分を発揮できるようになってくれたら、良いかと思いますね。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.29]
日本勢の先陣を切ったのは、鹿島アントラーズ。
朝9時にキックオフしたアントラーズの対戦相手は、今大会初出場、オーストラリアのボーウェン。初戦にも関わらず、アントラーズはのびのびとプレーし、ほとんどの時間帯を、相手陣地で展開します。再三のシュートを、相手GKにスーパーセーブで阻まれながらも、先制点を奪ったのは、やはりアントラーズ。川島選手のゴールで、まずは1対0で前半を終えます。
ハーフタイムの指示は、まずは河崎監督「焦るな」、森島コーチ「死ぬ気でボールを取るんだ」と言う風に、精神面へのサポートから入りました。
開会式で熱いメッセージを送ってくれた、在リオデジャネイロ日本国総領事館、柴田道子副領事も見守る中、後半へ。
途中、相手に攻め込まれる場面が出てきたものの、そこはしっかり堅守。さらに、アントラーズは山口選手、西羽(拓)選手が追加点を決め、最終的に3対0で快勝しました。
<試合>
アントラーズ 3×0 ボーウェンアントラーズの得点者:川島みざき、山口瑞来、西羽拓
GK 木戸DF 石橋、井村、篠崎、西羽開MF 松浦、蓮沼(山本)、西羽(拓)、川島FW 金森(山口)、金澤(半田)
★川島みざき選手の収穫
(今大会の日本勢第一号ゴール)コヨくんから良いボールが来たので、決めるだけでした。うれしいです。これからも積極的にシュートを打っていきます。今日も打ったんですけど、あんまり入らなかったので、次からはもう、全部入れるぐらいの気持ちでやっていきたいです。
この大会では、日本と違うプレーを学んで、いつか世界で戦える時があったら、活かせるようにしていきたいです。
★河崎淳一監督の総括
選手は今日、最大限頑張ったかなと思いますね。ただ、シュートミスが多くて、なかなか自分達のリズムが作れなかったかなと。もうちょっと、点が入っていれば、良いバランスで戦えたかなと思うんですが、初戦ということで、みんなちょっと固くなってたんで、しょうがないかなと思います。
ここへ来れば、日本とは全然、選手の質も違いますし、勝負に対するハングリーさも違いますんで、その辺で、子供達にはたくましさを学んでいって欲しいですね。
予選で負けるんじゃなくて、決勝トーナメントへ行って、1つ1つ勝って、やはりファイナルに行きたい。それはもう当然、ここへ来た時からの目標でもありますし、そこに向かって、僕らは一生懸命やるだけです。
★試合後
ボーウェンの指導陣からの提案で、両チームが一緒に記念撮影。日本ブラジル友好カップに、オーストラリアが加わった、サッカーの絆が広がります。また、日本勢最初のゴールを決めた3人は、大会運営スタッフの要望で、3ショットで記念撮影に応じました。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.29]
風こそ冷たいものの、青空の広がったリオで、第16回日本ブラジル友好カップ、本大会がいよいよ開幕しました。
朝8時30分から、開会式。今大会の参加チームは、まさに強豪揃い。ブラジル全国から集まった、そうそうたる顔ぶれの中に、日本勢が勝負を挑みます。
今大会では、初めてオーストラリアからも、ボーウェンサッカーアカデミーが参加。
また、試合時間が遅いため、開会式に参加できなかったチームのために、ジーコ10チームでサッカーの練習に取り組んでいるチビッコ達が、プラカードを掲げてくれました。
ブラスバンドが高らかにブラジル国歌を演奏する中、ブラジル国旗と日の丸、ジーコサッカーセンター旗と、リオデジャネイロ州旗が掲揚されました。
また、大会に駆けつけた在リオデジャネイロ日本国総領事館の柴田道子副領事から、ジーコの鹿島アントラーズ時代の活躍を見た思い出と共に、この大会の重要性と激励の言葉が、選手達に語られました。
この後、9月2日まで続くこの大会で、タイトルはどのチームが勝ち取るのか、そして、日本勢の行方やいかに。胸の鼓動が高まります!
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.28]
鹿島アントラーズ、ノルテ、つくばの3チームも、この日、元気にCFZにやってきました。
鹿島のみんなも、まずは歓迎式へ。始まるのを待っている間、どこから撮っても、常にカメラ目線の2人組がいたんですが、まぁ、鹿島勢には毎年、そういう意味で初日から飛ばす、お調子者、いますから(笑)
歓迎式の場には、優勝、準優勝、3位と、個人賞で授与される、トロフィーが陳列されていました。昨年はみんなの先輩、アントラーズが3位を達成し、色摩雄貴選手が大会MVPを獲得。大会にアントラーズ旋風を巻き起こしました。今年も、何かを起こすことを期待したいですね!
大会は今年で16年目。アントラーズの河崎淳一監督は「16年前は、学ぶためにここへ来た。今は違う。戦うため、そして、勝つために来たんだ」そして、「自分のプレーをしないで帰るほど、後悔することはないぞ!」と、力強く選手達に語りかけます。
高島雄大育成部長からは、ブラジルでプレーする選手達のために、まず自分で感じ、つかむべきことは何か、といった心構えから、ブラジルと日本のジャッジの違い、相手に狙われやすいポイント、逆にこちらが狙いやすいポイントなど、経験からのアドバイスが送られます。
その後は、CFZにあるジーコサッカーギャラリーで、ジーコの栄光の歴史を語る展示を見て回った選手達。特に鹿島時代の展示には、食い入るように眺めていました。
さらに、Jリーグ選抜の試合を、半分だけ観戦。選手達の興味津々な表情が、印象的でした。
そして、もちろん鹿島3チームも練習。雨の中でも、笑顔で取り組み、明日に向けて準備しました。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.28]
晴天が続いたリオに、昨日から急に雨が降り始め、リオらしくないほど、肌寒いこの日、日本ブラジル友好カップに参加するため、Jリーグ選抜がCFZ(ジーコサッカーセンター)にやってきました。
この日はまず、大会スタッフとCFZスタッフによる、歓迎式から。大会総合コーディネーターのフェルナンド・バヌッチさんは、ジーコが朝から2度も電話をかけて、みんなが無事に着いたか、選手達の様子はどうかと聞いていたエピソードを紹介してくれました。今はカタールのアル・ガラファで監督を務めるジーコは、この大会を生み、育ててくれた親のような存在。離れていても、参加する選手達のことが、頭から離れることはありません。
最後は、日本とブラジルの指導者、運営責任者達みんなで、決意の記念撮影となりました。
そして、チーム一同は早速ピッチへ。昨日到着したばかりとは言え、明日から始まる大会に備えて、ジーコ10選抜チームと親善試合を行うのです。ブラジルの貧しい地区で暮らす子供達のために、自治体と組んで、無償のサッカースクールを行っているジーコ。そのリオ支部から選抜された選手達のチーム、というわけです。
この大会のために結成されたJリーグ選抜。ブラジルのチームと対戦すること、そして、自分達の戦い方を作り上げること、やることは山ほどあります。
20分を4本、という変則スタイルで行われたこの試合、選手達と菅沢大我監督は、インターバルごとにミーティングを重ねながら臨み、ジーコ10選抜を相手に、最終的に、なんと8対3の大勝。滑り出しは、順調です!
★藤村昇司Jリーグ団長から
ブラジルの参加チームは大変レベルが高いと聞いていますので、選手と指導者の皆さんは、ここで思い切り自分の力を出して、まずは自分を試すこと。自分をぶつけて、そこから、少しでも成長してくれたらいいなと思っています。今大会の目標について、みんなでミーティングしたんですけど、「優勝」ってことになっちゃいました(笑)ほんとに出来るの?って言いながら、それなら、志は高く持っていきましょう、と。だから、目標は「優勝」です。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.27]
大会3試合を終えて、市川トレセンの日本人選手達は、修了式に臨みました。
大会総合コーディネーターのフェルナンド・バヌッチさんは、選手達の成長を心から喜んでくれました。さらに、ジーコからの「ここへ来て、たくさんの良い経験をしてくれてありがとう。これからも頑張って欲しい」というメッセージが伝えられました。そして、一人一人の思いが詰まった、修了証書の贈呈。
デラシーコーチは、毎年市川を指導して、今年で15年目。「市川は僕のチーム」とまで言って、愛してくれています。今年は来られなかったけど、例年一緒に指導している、立岡監督と山根コーチによろしくと、伊藤監督に伝言を頼んでいました。
デラシーコーチは、フラメンゴで活躍した元スター選手。愛情と情熱あふれる指導への感謝を込めて、選手達は集合写真にサインをお願いしました。
選手同士になると、もっと積極的でした。頭をつきあわせて、お互いにメールアドレスやソーシャルネットワークの交換。ブラジルと日本、離ればなれになっても、それは、お別れではないんですね。
日本から、8人でリオにやってきた市川トレセン。
今は、こんなに大きなチームになりました。
ブラジルの環境の中で、ブラジル人と戦った大きな経験。そして、ブラジル人と共に戦う中で築いた、強い絆をお土産に、日本でも頑張ってね、市川トレセンのみんな!
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.27]
大会2戦を連敗し、一矢を報いるためにも、何として勝ちたい市川トレセンの最終日。相手はグループ最強のアウダックス。しかし、この日の市川は違いました。前半、ゴールこそ決まらなかったものの、再三の決定的なチャンスを作ったのは、市川。守っても、DF陣とGK齋藤選手の気迫とコンビネーションで、相手を寄せ付けません。
0対0でハーフタイム。デラシーコーチの第一声は「ここまでの戦いにおめでとう」。かたや、アウダックスは激しい指示が飛ぶ、厳しい空気の中で、後半へ。そのアウダックスに、後半開始まもなく、ゴールを奪われます。さらに、追加点を奪われて、0対2。結局、勝利を挙げることはできなかったけれど、育成に定評のある相手に対する健闘は、選手個々の、そして、チームとしての成長を、確実に見せてくれました。
<試合>
市川 0×2 アウダックス
GK 齋藤(杉本)DF ジョゼー・カルロス、ウーゴ(ホムロ)、山口、金野MF マテウス、ガブリエウ(アレッシャンドレ)、山崎勇輝、山崎幸太朗FW マイキ、大滝※負傷欠場 薄井
★山口泰生選手の収穫
今日は、相手が自分より大きいこともあって、少し引いてしまったんですが、出られるところは出ようと思って、プレーしました。CBとしてコンビを組んだゼー(ジョゼー・カルロス)に合わせて、バランスを取ったり、クリアを出来る限りやったのは、自分なりに掴んだところです。ただ、相手が積極的に前に出て来るのが、やっぱり日本とは違うと思いました。高校になれば、日本でも相手がすごく大きくなると思うので、そういうところで、ブラジルで学んだことを活かせればと思います。そして、将来はプロサッカー選手になりたいです。
★マイキ選手の収穫
この大会での僕らは、すごく弱かったと思う。アウダックスや、バングー、アメリカと比べて、まだ準備が出来ていなかった。だからこそ、大会で良い活躍をするためには、僕らはもっともっと練習しなければと、あらためて思った。でも、日本人選手達を名誉に思う。ここのサッカーがどういうものかを知らなかったのに、少しずつ経験して、その中に入っていったし、適応していった。続けていけば今後、勝者のチームになり得るよ。僕はチーム内の得点王になれたけど、それはチームが良かったから。僕の経歴は始まったばかり。みんなで進んで行こう。上を目指して行こう。今回の経験を活かして、僕は素晴らしい選手になりたい。世界最優秀選手を獲れるような選手にね。
★伊藤幸仁監督の総括
前半は非常に良くて、0対0で折り返すことができました。ディフェンスがすごく機能していたと思います。今までの試合やトレーニングの経験が非常に活きてきて、ブラジルのサッカーに、だいぶ慣れてきたようでした。そして、基礎のトレーニングの重要性を、ミーティングの中でも言い続けたので、子供達も再確認してくれました。私も毎年来させて頂いて思うのは、やはり、小さい頃から基礎を積み重ねて、それをゲームの中で活かせることの大事さです。そういうことを、自分としても日本でやっていきたいと思っています。
★試合後
勝敗はあっても、共に力一杯戦った仲間。試合後は、市川とアウダックスの選手達、みんな集まって、記念の撮影となりました。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.23]
自分の現役時代には、若者たちに自分が学んだことを伝えたい思いが非常に強かった。Nova Geração(新世代)は、国内の社会的な問題点を背負ってできた訳ではないが、私がサッカーセンターを作り、リオのCFZというチームを設立した後すぐに、その社会的な問題について検討する必要があるとはっきりとわかってきた。ブラジルは貧富の差を持つ国であり、我々のチームでプレーしていた子供やその親たちの瞳を見て、サッカー選手としての成功は多くの人々が生活レベルを上昇するための絶好のチャンスだと感じていることに気づく のに時間かからなかった。私はスポーツはそれ以上のものであることを見せながら、その社会的な問題においても活動できることに気づいた。
私はすべての子供がスポーツで遊び心を経験するべきだと思っている。しかしながら、そのことを歪曲する、若者がプロサッカーの高賃金のみを目指す事を心配していた。競争力を求められる集団での毎日の練習や試合を通じて得られることは、市民としての成長していく事とは外れる部分がある。しかし、我々は、ブラジル中で広がって成長している誇りの元である、ESCOLA ZICO 10プロジェ クトに着くまで、ジーコサッカーセンターにおいてその手順や選手育成と市民育成の違いに対処する方法を練ってきた。
今は、Zico10が多くの家族のために貢献でき、非常に嬉しいことで自分の誇りとなっている。リオ州政府との共同とRio de Negóciosの主催で、Copa Zico 10 UPPs大会は、2000人の子供にサッカーの試合を提供している。
自分の地域社会にこのようなプロジェクトが存在することが、家族や少年たちの人生へ与える影響を想像してください。地域のサッカー大会でプレイすることは?それは、貧民街のストリートサッカーと地域のコミュニティとを近づけることが可能だと信じることだ。このような活動に自分の名前が貢献できることは本当 に私を感動させるものだ。
私はこのような話を聞き感動している。先ほど言ったように、少しでも私がサッカーで得たものを伝えること、いつも私に愛情を与えてくれた人々にお返しできることは、私が献身と愛をもって行うものだ。「Zico 10」からは、なによりも人生のエースたちが生まれると信じている。
では、また!
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in [ジーコの主張]

[2013.08.22]
カタールリーグへの準備として、21日に、Al-Gharafaアル·ガラファはドイツのクラブのトレーニングセンター(チームがプレシーズンを行っている場所)で、FC Nuremberg Bと練習試合を行った。
今季にチームを補強するために入団したアルゼンチンストライカーの Lisandro Lopezの得点で試合は3-1の結果となった。
「チームは非常によくプレーした。これから少しずつ我々のやり方に合わせて行く。彼らは非常にモチベーションがあり一生懸命頑張ってくれた」
ジーコは試合の前後に守備側対攻撃側の練習を指導した。
「明日は我々が必要としている戦術的な部分を強化する」とジーコがコメントした。
……
in [ニュース]

[2013.08.19]
土曜日の午前中と日曜日の午後のトレーニング。これはクラブによって選ばれたプレシーズンのキャンプ地であるニュルンベルクでのトレーニング日程である。
「土曜日にはサーキットトレーニングを行い、その前後に、守備側と攻撃側の練習をした」と、語った。
日曜日は多くの店が閉まっているので、選手の依頼に応じて、土曜日の午後に全員が休んで買い物できるように休息を与えた。
「日曜日にはチームが必要としている戦術的なトレーニングを行った。」
……
in [ニュース]

[2013.08.17]
米国での以前に約束した仕事を終え、ジーコは15日から完全にAl-Gharafaの監督となった。チームが合宿をしているドイツの Nurembergにてジーコは15日に最初のトレーニングを率い、そして16曜日には午前午後の時間に分けてチームを指導した。
「午前中には、ウェイトトレーニングで、次にグループを5人の4つのチームに分けて、フィールドの4分の1でミニゲームをした。一方、午後に私はベースチームになるかもしれない選手を持って、戦術、ポジショニング等を練習した」
最初のトレーニングでチームを分析し「良質なチームで、直ぐに練習を吸収する」とジーコが付け加えた。
……
in [ニュース]

[2013.08.17]
今年で第16回目となりブラジルでも歴史ある大会となっているU-15日伯友好カップ。8月11日、13日、15日に1次リーグが行われた。Audax、
América、Bangu、Ichikawaの4チームが参加した。この中の上位1チームのみが28日より行われる2次リーグに参加することができる。試合結果はAudaxが3連勝で2次リーグ参加の権利を獲得した。
今年の大きなニュースは初めてオーストラリアのチームが参加すること。その他にはVasco da Gama, Flamengo,
Fluminense, Botafogo, Cruzeiro, Atlético Mineiro, Santos,
Corinthiansらのブラジルのビッグクラブが参加する。日本からの参加チームはKashima Antlers, Kashima
Antlers Tsukuba, Kashima Antlers Norte e a seleção J-League.
1次リーグの試合結果
1ª RODADA – DOMINGO – 11 DE AGOSTO DE 2013
AMÉRICA 2 X 3 AUDAX
BANGU 5 X 2 ICHIKAWA
2ª RODADA – TERÇA-FEIRA– 13 DE AGOSTO DE 2013
AUDAX 5 X 3 BANGU
AMÉRICA 3 X 1 ICHIKAWA
3ª RODADA – QUINTA-FEIRA– 15 DE AGOSTO DE 2013
AMÉRICA 5 x 5 BANGU
AUDAX 2 x 0 ICHIKAWA
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in [日伯友好カップ]

[2013.08.16]
市川トレセンの第2戦は、アメリカとの対戦。初戦に敗れた後、チームでとことん話し合った市川の選手達と指導陣。選手達の印象は、ともかくブラジル人の「ツメが早い」プレーのリズム。でも、それが分かった今は、その違いにどう対応すべきかにかかっています。この日の選手達は、気合いが違いました。
初戦と打って変わった炎天下、選手達は序盤から、選手同士で指示し合い、怒鳴り合い、ジェスチャーも試し、気持ちを前面に押し出してプレー。リオの中堅アメリカと、互角の戦いを展開します。前半終了近くに、先制点を奪われたものの、0対1で前半を折り返し。
今回、遠征に参加したものの、ケガが回復せず、試合に出場できない薄井選手は、試合の間中、ベンチからチームに声援や指示を送り、時にはメモも取りながら、じっと観察しています。そして、自分が学ぶだけじゃなく、ハーフタイムや試合後、チームメイトに気付いたことをアドバイスするなど、市川の一員として、チームに貢献しています。
そうやって一丸となって戦おうと奮闘する市川。しかし、暑さからくる消耗の中、気持ちで乗り越えられない壁に、選手達の苛立ちが募ります。言葉もサッカー文化も違う、日本人とブラジル人の合同チーム。そして、チームでの練習時間の少なさ。だからこそ、早く理解し合うべき部分と、だからこそ、その場で判断して、自分でやるべきこと。組織プレーと個人プレーの狭間で迷う選手達に、伊藤監督は時には指示を出し、時にはあえて突き放しながら、辛抱強く見守ります。
結局、後半に2点を追加されたものの、最後に市川も一矢を報い、1対3で試合を終えました。
<試合>
市川トレセン 1×3 アメリカ市川の得点者 マイキ
GK 齋藤(杉本)DF マテウス(ルーカス)、ジョゼー・カルロス、山口、エヴァンドロMF ガブリエウ(ジョアン・ヴィットー)、金野、山崎勇輝、山崎幸太朗FW マイキ、大滝※負傷欠場 薄井
★齋藤奨悟選手の収穫
ブラジルのボールと芝の感覚がつかめていなかったのが、完全に失点の原因になりました。前半、結構空気が良かったのに、俺の失点で後半の空気を悪くしてしまった気がします。この遠征の目標は、その日ミスしたことを、次はしないようにすること。そして、出来れば外国人とコミュニケーションすること。だから、今日のミスは、明日練習して、次の試合には直して来たいと思います。GKとして、そして今日はキャプテンとして、声は出したつもりです。舌が回ってないんで、ただ言ってるだけなんですが、僕としては、あくまで「気持ちが伝わればいい」と思っています。それによって、フィールド陣のコミュニケーションが聞こえなかったりすると、逆効果なんですが、僕の言ってること、聞こえましたか?(※良く聞こえましたよ)それなら、その部分は良かったかな。
★伊藤幸仁監督の総括
今日は、やっぱりブラジルの子と、日本の子が、一緒にやる難しさが出てしまったように感じますね。言葉の違いは一生懸命カバーしようとしているんですが、プレーに対する考え方の違いが、合って来ない。それに対して、お互いがちょっとイライラしてしまっているような場面がありましたね。ただ、初戦と同じく、前半は良いゲームが出来ていました。後半は、暑さもありますが、疲れが出て来ると、コミュニケーションが取れないことが辛くなってくる、という状態でした。難しいかもしれませんが、ブラジルに来て、ブラジル人の中で、ブラジルのスタイルでやる、というのは、非常に大切なことだと思いますので、その辺を理解できるように、指導していきたいですね。
★一方、ブラジル人は…
今回、市川と合同チームを構成するのは、ジーコ10から選抜された選手達。参加する限りは、試合に出場したい。そのポジション争いでのアピールに向けて、日本人だけで練習するはずだった日にも、ピッチに現れるなど、本気度が違います。また、きちんと挨拶ができなかった選手が、翌日外されるなど、プロを目指す選手として、または一人の人間として成長するため、指導者の厳しく温かい目が行き届いているのも、伊藤監督にとっては、印象的だったそうです。
文=藤原清美 写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.14]
全国の8,981チームが参加して行われた、第37回全日本少年サッカー大会。
その決勝戦が8月3日9時半から静岡の愛鷹にて行われた。
その試合で鹿島アントラーズジュニア(U-12)が初優勝を成し遂げた。
そして同日夜に行われたホーム・カシマサッカースタジアムでのプロの試合に直行した鹿島ジュニアチームは、試合前にサポーターに向かって優勝報告をした。
ジーコは育成部高島より報告を受けた。
「いつもこのような報告を受けることは嬉しく思う。将来の鹿島を担う子供たちの成長がとてもうれしい。鹿島ジュニア選手の皆さんおめでとう。」
とジーコがコメントした。
……
in [ニュース]

[2013.08.13]
市川トレセンの公式戦が始まりました。毎年、リオデジャネイロ滞在期間、市川トレセンを指導してくれる、ジーコサッカーセンターのデラシーコーチが、この日から合流。まずは、日本人選手、ブラジル人選手みんな揃ってのミーティング。
そして、念入りにウォーミングアップを行った後、いよいよキックオフです。 リオらしくないほど、冷たい風が吹く、どんよりした天気のこの日。初戦はリオの中堅クラブ、バングーを相手に、序盤、押しつ押されつの互角の戦いとなります。先制点を決めたのは、市川。ブラジル人マイキのゴール!しかし、この大会のために誕生した、日本ブラジル混合チームの市川。チーム内のコンビネーションや、相手のプレーのタイミングなどに戸惑いが見られ、前半だけで4失点。市川も、マイキが2点目を決めますが、苦しい時間帯が続きます。
ハーフタイム、デラシーコーチから、まずは全体への注意事項、その後は、伊藤監督と共に、日本人とブラジル人それぞれの指示と、限られた時間をフルに使っての指導が行われ、後半へ。1点を追加されたものの、守備が安定し、結局、2対5で試合を終えました。
<試合>
市川トレセン 2×5 バングー
市川の得点者:マイキ(2点)
GK 杉本(齋藤)DF マテウス、ジョゼー・カルロス、山口、エヴァンドロ(パトリッキ)MF ガブリエウ(ジョアン・ヴィットー)、金野、山崎勇輝、山崎幸太朗FW マイキ、大滝※負傷欠場:薄井
★山崎勇輝選手の収穫
対戦相手としてのブラジル人は、スピードも体も技術も、上だと感じました。チームメイトとしてのブラジル人とは、やっぱりまだ、指示する時の声がうまく伝わりにくいし、ジェスチャーをやっても、あまり通じない。まずはその辺を少し、この期間で頑張ってやっていきたいと思います。この遠征を通して、プレーの1つ1つに関して、技術面、メンタル面、体の強さなど、すべての面で、今の自分よりワンランクあげて、日本に帰りたいです。キャプテンを務めたので、みんなと話もしてみたいと思っています。
★伊藤幸仁監督の総括
立ち上がりは比較的、力の入った良いゲームが出来ていたと思います。途中から、やはり基本的な技術の差が出てしまったり、大きくは、シュートのタイミングがつかめずに、たくさん打たれている、という場面が多くなりました。逆にこちらはシュートを打つタイミングがズレて、ゴールに結びつけられなかったというところが、あったかなと思います。今日の相手のプレーを参考にしながら、自分が体験したタイミングや基本的な技術を、どこまで、この短い期間の中で、次の試合に活かしていけるかが勝負です。1つ1つ、確認しながらいきたいと思います。
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique
……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.11]
リオデジャネイロにあるCFZジーコサッカーセンターに、市川トレセンの選手達がやってきました。そうです、今年もいよいよ、ブラジル日本友好カップがスタートするのです!第16回を迎える今年も、初陣を飾るのは、市川トレセンです。市川はここ数年、他の日本の参加チームとは違った挑戦をしています。それは、市川の日本人選手と、日頃からリオデジャネイロでプレーしているブラジル人選手で、混合チームを構成して大会に出場するという試みです。今年はジーコ10から選抜された8人が参加。早速、日本人は覚えたての「ボンジーア(おはよう」、ブラジル人は「アリガトウ」で、交流が始まりました。
まずは、みんなで歓迎式に出席。今年は主催者ジーコが、カタールのアル・ガラファ監督に就任したため、選手達のことは、カタールで報告を受け、応援してくれることになりました。その代わり、大会スーパーバイザーのウェンデルソン・ホーザさんから、激励の言葉をもらいました。
その後は、青空の下、みんなでピッチに出て練習。市川の伊藤監督はもちろん、クリスチアーノとリヴァウド、2人のブラジル人コーチから指導を受け、ウォーミングアップからブラジル流の練習に取り組みます。
結成されたばかりの日本ブラジル混合チーム。早くお互いに馴染めるように、ストレッチ、パスの出し合いと、何でも混合。ピッチの内外で理解し合えるのも、彼らの積極的な姿勢があれば、案外早いかもしれません。
前日リオに着いたばかりとは言え、長旅の疲れも何のその、充実した初日練習となりました。
★伊藤幸仁監督の期待
毎年この大会に参加して、選手達に言っているのが、「基本を振り返る」ということ。それから、今年はブラジル人が持っている、シュートのタイミングというのを、よく学んでもらいたいと考えています。ブラジルの選手達と半分ずつでチームを構成するので、日本の選手達が、ブラジル人とよくコミュニケーションが取れるように、私達もサポートしていきたいと思っていますし、これがうまくいけば、得るのが多いはず。頑張ってもらいたいですね。厳しい試合をたくさんすることになると思いますが、ブラジルの選手達の力も借りて、なんとか予選を1位で突破したいと思っています。よろしくお願いします!
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique……
in [日伯友好カップ]

[2013.08.10]
ロシアで開催された世界アーティスト・トーナメントで二度目の優勝を獲得した後、ブラジルミュージシャ代表チームは、7x7の人工芝ピッチにて日本で開催されたミュージシャントーナメント大会で優勝した。カバキーニョの演奏家で元選手ジュニオル(ジーコの友達)の息子、ロドリゴ・ガマの補強とジーコの次男、ブルーノ・コインブラでブラジルは日本6チームと韓国1チームに対して無敗(0-0、0-0、0-0、1-0、3-1、1-0、1-0)で優勝を果たした。監督はカニッソ。全8チームは互いに対戦した。決勝戦は2-2で、ブラジルはPK戦でチャンピオンとなった。
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[2013.08.09]
ジーコは、Zagalloの誕生日パーティを1日早めた。選手、監督、スタッフとしてセレソン(ブラジル代表)で世界タイトルの最多勝者(1958年、1962年、1970年、1994年)であるZagalloは9日に82歳を迎える。
そしてEsporte Interativo テレビで木曜日20時からのジーコが司会を務める番組、Zico na Areaでは彼の歴史について語る。キャリアの最初の頃にZagalloに指導されたジーコは、ジャーナリストのHenrique Marquesと共に並んで番組に迎えるをことを望んでいた。
「これは、Zagalloに対する私の愛情を込めて用意した歴史的な番組だ。彼は色々な話をしてくれた。特にフラメンゴでプレーした頃や1958年のワールドカップ。ペレの出現と彼のコーチとしてのキャリアの初めの頃について話した。また、彼は2001年フラメンゴがPetkovicの得点でチャンピオンになった時の監督だったので、新しい話しもたくさんある。この番組を見逃すことはできないよ」と、ジーコが語った。
Zico na Areaは毎週木曜日20時に放送されて再放送もあり、放送時間はwww.esporteinterativo.com.brにてチェックできる。
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in [ニュース]

[2013.08.06]
イラク代表監督辞任から9ヶ月ぶりにZicoが現場復帰することが決定。5日にカタールのAl-Gharafaからの監督要請を受諾した。今回も補佐役として実兄のEdu Coimbraとのコンビで契約締結翌日より早々と指揮に入る。
因みに同チームのブラジル人選手はFWのNene。「明日親善試合があるのである程度メンバーを把握できる。また12日には ドイツのニュールンベルグへ向け出発し来月の2日までキャンプをはる。その間21, 25と29日に練習試合を予定している」とコメント。Al Gharafaは現在7人の自国代表選手を有する強豪。さらにCaio Junior, Marcos Paqueta'にSilas等がスタッフとして名を連ねる。
Zicoにとっては今回が八度目の監督就任(過去オーナ職を兼ねながら指揮をとったCFZで の3試合を含めると実質9チーム目)。過去Kashima Antlersに始まり日本代表、Fenerbahce,Bunyodkor, CSKA Moscou, Olympiakos、イラク代表を率いている。またこれまで監督として300試合をこなし173勝 をあげているが、興味深いエピソードとしてイラク代表監督として昨年9月カタールのドーハに於いての対アウトォーリ監督率いるカタール代表の親善試合が公 式戦300試合目となるはずであったが,突如としてレフェリーさえ不在の非公式のスパーリングとなってしまい結局は後のイラク代表監督として最後の公式戦 となった対ヨルダン戦(11月14日、1-0で勝利)まで持ち越しとなったことが上げられる。
Zicoは6日にクラブハウスにてチームへの就任挨拶とメ ディア向け共同記者会見が予定されており,監督デビュー戦は国内リーグの対 Al Ahli(9月13日)となる。
……
in [ニュース]
