日伯友好カップ

高島雄大・鹿島アントラーズ育成部長の大会総括

[2012.09.14]

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<日本全体の総括>

 

今年は、15回目の大会ということもあったんですが、日本のチームである、鹿島アントラーズが3位、Jリーグ選抜も準々決勝進出というように、日本の2チームが決勝トーナメントを戦いました。

初めて参加してくれたジェフユナイテッド市原・千葉も2試合勝利して、その他、ノルテ、つくばも勝ち点をあげるということで、これまでにない、良い成績を残すことができたと思っています。

 

<日本勢の勝因>

 

この大会で戦うっていうのは、本当に簡単なことじゃなくて、準備が必要なんです。Jリーグ選抜のスタッフの方々とも話し合いながら、まず今回は日程の部分で、今までよりも1日早く来られたということと、それから航空会社も代えて、夕方に着くフライトにしたことで、1日ゆっくりできる時間が、前倒しであったということ。

その他、来るまでの準備段階で、鹿島アントラーズであれば、このチームで合宿をしてきましたし、Jリーグ選抜も、選抜する上で、「この大会を戦える」ということを、見越した選考 をされたと聞いていますし、そういったことが、実を結んだんじゃないかと思います。

それから、気候的にいつもより涼しかったことも、助けられた要因でしたね。

 

<アントラーズ3位の意義>

 

ジーコからはよく「勝っていくことで、自信がつくんだ」っていうことを、言われています。結果3位ではありますけども、本当に素晴らしい結果だったと思いますし、それに向けて、選手達はよく頑張ってくれました。そういったことで、得たものっていうのは、この自信となって、今後に必ず活かされると思います。

 

<得たものとは>

 

「本気になる」っていうことじゃないですかね。本気になって戦ってきて、それがどういうことか。準決勝で負けた時も、本当に悔しい思いをしたと思いますが、そこでもう1試合あったので、疲れている中でも、3位というものに向かって、もう1回、選手達が本気になって戦ってくれた。そこの部分が、得たものとしては一番大きかったと思います。

<ジーコへのメッセージ>

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これまで、この大会だけではなく、日本でいろんなことをジーコから教わってきました。それで、先ほど言った準備の部分でも、僕らはそういう「ジーコから教わったこと」を活かしながらやっていこうと。

今回は、ジーコと一緒にプレーしていた賀谷コーチがやってくれたのもあるんですけど、そういう「ジーコから教わったこと」っていうのが、確実にこの鹿島アントラーズの中で、そして育成の中でも、活かされつつある。

一緒に仕事をさせてもらった中で、学んだことを、本当に活かせてるっていうことに、感謝したいなと思います。

今大会も、グラウンドの問題とか大変な中、準備のためにいろいろやってくれたっていうのを、こちらのスタッフからも聞いていますし、本当に僕らのために、良い環境を与えてくれて、感謝しています。

そして、この3位というのは、本当にジーコがこれまでやってくれたことを、僕らもやってきて、そのおかげで達成出来ました。選手、スタッフみんなで、感謝の気持ちを贈りたいと思います。ありがとうございました。

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文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique

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