市川の戦い振り返り4:3戦目、収穫の敗戦
[2012.09.24]
8月17日は、市川トレセンの最終戦の日。ボタフォゴの選手達と一緒にプレーするのも、この日で最後。一緒に入念なウォーミングアップを行います。
7人の市川トレセンが
日本ブラジル合同チームへ。
ピッチの内外で絆を築いてきた選手達を、市川の伊藤幸仁団長は、信頼してピッチに送り出します。
ここまで2戦ともつぶさに見守ってくれたジーコが、この日も真剣な表情で観戦。
3試合目は、A組最強のポルトゥゲーザとの対戦。滞在中続いた30度を超える暑さの中、試合ごとに連携の取れてきたチームは、押しつ押されつの善戦を展開します。
ハーフタイムのミーティング。そして後半、ピッチに帰っていく選手達は、最後まで選手同士で確認作業を続けます。
後半、2対0から1点を返した市川。結果は1対2の敗戦でしたが、内容的には勝ってもおかしくなかった成長ぶりを見せ、大会を1勝2敗で終えました。
市川トレセンの遠征メンバー
GK 宮嵜力
DF 川畑理貴、渡邉祐平
MF 片桐康貴、柳健臣、佐々木雄平
FW 中大路右京
★中大路右京選手の収穫
自分としては、前の2試合で全然役割を果たしてなかったんですけど、今日はシュートを打つことができたんで、そこは良かったと思います。
ブラジル人は、どこからでもシュートを打つという姿勢と、どこまででもボールを追いかけるという意識が、日本人とは違うなと思いました。
日本に帰ったら、これからもまだ大会があるので、その大会で、必死にボールを追いかけて、どっからでもシュートを打つ、という意識を持って頑張りたいと思います。
★立岡康則監督の総括
今年もまた、大会に参加させてもらって、多くの人達に、感謝の気持ちでいっぱいです。今回来てくれた7名の選手達は、それぞれに、「持っているもの」があった子供達だったと思います。そして、1試合目よりも2試合目、2試合目よりも3試合目というふうに、子供達なりに頑張ってくれたかなと思っています。
市川としても、この大会に、これから先も継続して参加していきたいと思っていますし、ここで得た経験っていうのは、これからの生活の中でも、大きく役に立つと思っています。その中で、子供達がどれだけ成長してくれるかなというのが、僕たちの期待しているところです。
また、デラシーとも話すことが多いので、自分も指導者として、毎年、毎年、成長を遂げられていることを自負しています。ただ、この経験を自分だけで終わらせるんじゃなくて、もっと市川に広げていけたらと思っています。頑張ります。
ありがとうございました。アテ・アーノ・キ・ヴェン。チャウ。オブリガード!(=また来年まで、さようなら、ありがとう!)
★ 試合後
ジーコから、大会参加記念の盾が手渡されました。代表して受け取ったキャプテンの佐々木雄平選手は、あらためてジーコを目の前にし、ドキドキの贈呈式でした。
★ おまけ
ベンチでブラジル人のチームメイトと、何やら内緒話をしているのは、宮嵜力選手。
日本語とポルトガル語で、どんな話をしていたのでしょう?横で聞いていた通訳の小林武久さん、大いにウケてました♪
文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / George Henrique