日伯友好カップ

大会コーディネーター、フェルナンドが語る

[2011.09.08]

今年の友好カップでは、フェルナンド・バヌッチさんと、ウェンデルソン・ホーザさんが、大会コーディネーターを務めてくれました。

フェルナンドは、今大会こそ運営責任者として奔走しましたが、彼の本職は、実は監督。CFZ・ド・リオのU-15や、伝統クラブであるフラメンゴのU-17でも指揮も執りました。今年は半年間、サウジアラビアのアルシャバブU-18チームの監督を務めていました。

CFZを率いて参加した年も含め、この大会での日本のチームの戦いぶりも、毎年じっくり見てきたフェルナンドに、今年の日本のチーム、日本の選手達について、分析してもらいました。

★フェルナンドが分析する今大会

Photo

今年の日本のチームは、強かったよ。もちろん、ブラジルのチームはもっと試合をこなしているし、他の大会のために遠征もしているから、多分、その経験値の違いによって、日本のチームよりも、少しアドバンテージがある。

でも、日本のチームも今年は、以前より高い技術のクオリティをはじめ、ピッチの中での成長を見せた。ボール・ポゼッションなども、よく練習が積まれている。傾向としては、成長していると思う。技術のクオリティと、チームスピリットという面では、毎年、どんどん成長していく傾向にある。

以前の日本人は、ロングボールばかりを多用したり、ボールに対しても、選手の動きにしても、スピードばかりを重視していた。でも、今は違う。ボールをきちんと扱おうとするし、技術面で進歩しようとしている。今年はすでに、去年よりも随分良かった。

特にJリーグ選抜は、最高のボール・ポゼッションを見せた。鹿島の各チームも、良いプレーを見せていた。勝ったか、負けたか、という結果に関わらず、日本人は成長しているし、技術面で良い練習ができている。今や、現代サッカーができるようになっているんだ。

 

現在のブラジルサッカー全体の傾向として、下部組織では、できるだけ育成に力を入れようとしている。つまり、プロの選手を育成する、ということだ。だから、この年代では、フィジカルの強さや体の大きさは、あまり重視されない。そして、試合に勝つこともね。

フィジカルが強くても、将来に結び付かない、プロの選手を育成しない、というのではダメだ。この年代でも、クオリティの高い技術が備わっている選手が、プロに到達する可能性が高い。技術力のある選手、クオリティの高い選手。

大会に来た日本の選手、日本のチームも、そうしようとしているよね。技術面を伸ばそうとしている。試合に勝つ努力をするだけでなく、選手をプロに到達させるのは、クラブの下部組織の監督の役割なんだ。プロでプレーできる選手を育成する、というのはね。

フィジカルの強さだけで、U-15やU-20で素晴らしい選手だと言われても、プロに到達できず、チームに貢献できないのでは、何にもならない。チームは常に、選手がプロになれるように育成する、ということを頭に置いておくべきなんだ。

日本のチームはそれをやっているし、将来的に結果を出すための、すべてを兼ね備えていると思うよ。

 

日本のU-15のみんなへのメッセージは、技術面、戦術面に重点を置いた、今の練習を続けること。そして、自分の才能を伸ばすために、頑張ること。そうすれば必ずや、日本でも、世界のどこでも、将来の成功に繋がるはずだよ。

Photo_6

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura
 

in [日伯友好カップ] |

< 前の記事へ | 最新の記事へ | 次の記事へ >