日伯友好カップ

Jリーグ選抜、接戦の末の敗退

[2011.08.30]

Jリーグ選抜の第3戦も、CFZで行なわれました。キックオフは11時30分。その本当にギリギリまで、確認作業に余念のないベンチ。みんな、真剣で迫力あふれる表情です。

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Jリーグ選抜の相手はセンダス。序盤に1点を奪われますが、その後は頻繁に攻守が切り替わる、押しつ押されつの展開。センダスベンチから「落ち着け!冷静になれ!」と声が飛べば、Jリーグ選抜ベンチからも、松橋力蔵監督が「丁寧に行け!」。試合の激しさが、うかがえるというものです。
FKや、ドリブルで相手の抜いてゴール前へ突破など、惜しいシーンもあれば、ピンチを切り抜ける場面もあり、0対1のまま、ハーフタイムを迎えます。

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後半も、センダスのFKを、GK石井選手がナイスセーブすると、逆にJリーグ選抜も、相手のGKに止められるなど、お互い最後まで一歩も引かない戦いが続きます。ベンチが手に汗を握り、立ち上がったり、点をあおいだりしながらの接戦は、結局0対1で幕を閉じました。

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激しい試合の後でも、ボールが止まれば、サッカーで互いを磨き合う仲間。挨拶を交わし、最後はみんなで記念撮影を行ないました。

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出場メンバー


GK:石井

DF:藤田、吉原、高山、佐々木(大島)

MF:田中(山口)、中野、井手口、赤塚(佐藤)

FW:遠山(牛田)、奥川

★松橋力蔵監督の総括

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今日も、セットプレーからの失点と、ちょっと入りの悪さが出た試合でした。ただ、やっぱり2敗していて、何とか1勝したいという気持ちが、試合の終盤に大きなチャンスを作り出しました。とは言え、そのチャンスにも、最終的にボールをゴールの枠の中に入れられず、得点できなかったという、残念な試合だったな、というふうに思います。

この3試合を通して、選手が本当にどんなふうに感じているか、というのは、その選手にしか分からないと思います。ただ、僕が外から見ていて、個人個人の力とか、個人個人が出来ることについて、感じてくれたんじゃないかと思っています。

要は、ブラジル人の場合、何かの方向に向かってやっている中で、難しい局面がイレギュラーな形で現れても、1人1人のアイデアや、基本的な技術の高さで、しっかりカバーできる。そういう、ブラジルの選手の、いろんなものへの柔軟性と、1人1人のテクニカルな部分での能力の高さっていうのを、選手達はきっと感じてくれているんじゃないかなと、僕自身は思います。

★吉原大選手の収穫

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自分的には、まだまだ相手に強くいけなかったりとか、反省の部分もあるんですけど、昨日までに比べたら、今日は良く出来ていた方だと思います。

3試合を通して、後ろから周りの人に指示を出したりとか、そういうことはできたと思います。反省点は、デカい相手に対して強くいけなかったり、ヘディングで競り負けてしまったり、というところが、まだまだだと思いました。

今後、個人的には世代別の代表に入ることと、チームでは日本一になるってことを目標にしています。将来的には、世界に出て活躍できるような選手になりたいと思います。

 

★佐々木渉選手の収穫

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ブラジル人はすごく大きくて、強くて速いんですが、今日はそういう相手に対して、自分も1対1の部分で負けてなかったので、それは良かったと思います。で、パスの質が、今日は少し低かったので、明日はもうトレーニングマッチなんですけど、その経験を活かしていきたいと思います。

3試合を通しても、1対1の守備が通用したところは、良かったと思います。パスの精度とか、球際の強さとか、そういうところは、ブラジルの人達を見習って、日本に帰ったら、自分に活かしていきたいと思います。

僕の近い目標は、日本代表で活躍することで、将来は、海外で活躍するような選手になりたいと思います。

文=藤原清美、写真=Jorge Ventura / GeorgeHenrique

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