ジーコの主張

カーニバルとベイジャ・フロール

[2011.04.06]

今回は、ブラジルでの喜びとお祝いについて話すが、私は日本の人々へ勇気のメッセージをここに残したい。家を失ったり、親戚や友人を亡くし、明日がどうなるかわからない数多くの人へ捧げたい。日本が再び平和な日々を取り戻せるように祈っている。

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地球上で最大のイベントの一つであるリオのカーニバルが行われた。テレビを通して多くの国が見ている。多くの観光客がリオに集まるイベントである。私が心を寄せているサンバスクール、ベイジャ・フロールがパレードでまた一つのタイトルを獲得したので特に嬉しい。ロベルト・カルロス歌手のようなアイドルに敬意を表してよりよかった。彼は、私の結婚式で流れていた「プロポーズ」という曲の頃から私とサンドラの歴史の中にいる。

ウニアォン・ダ・イーリャ、グランデ・リオとポルテラを被害した、Cidade do Samba 【サンバの町】の火災にも負けずに、美しいカーニバルの素敵なパフォーマンスを披露した。彼らはタイトル競いから外れたが、特にイーリャは“偉大なウニアォン・ダ・イーリャ”として非常に美しいパフォーマンスを披露した。

パレードについては、サルゲイロの車の問題がなければ、ベイジャ・フロールが勝利するにはもっと難しかっただろう。今年はチジューカのスクールは本当に美しく期待が持てそうだった。パウロ・バロスがトリックや特殊効果で注目を集めたウニドス・ダ・チジューカについて多くの人々が話していた。もしかして陪審員に対してカーニバルとして理解できないショーを見せたのかもしれない!

孫フェリッペがパレードでデビューし喜んでいた。このイベントの偉大さは初心者の心を動かす。子供であればなおさらだ。孫は私が親戚や友人を迎えた席で楽しむことができた。グループ全員がいっぱい踊り、私の息子チアゴとブルーノの夫婦はベイジャ・フロールの他にウニアォン・ダ・イーリャのパレードに参加した。

イベント内容がますます美しくなって行っていくのにもかかわらず、運営面では混乱を続けた。交通渋滞の問題は、会場であるサンボードロモへのアクセス計画の欠如によって悪化している。駐車場は統一されておらず、場所によって自由な料金になっている。会場内での飲食サービスも唯一の​​レストランによってしか提供されていない。参加しているサンバスクールはより近代化されているが、カーニバル運営は昔と変わらないアマチュアリズムだ。

街頭でのカーニバルでさえも成長しているという状況にあるのに、こういう事態はとても残念なことだ。多くの場所でカーニバルの団体があり、それに耐えられる交通機関がない。そしてトイレの数も足りていない。政府は現状を把握して、入場料を払ってイベントに参加する人のためにもカーニバルへの往復の渋滞状況を改善しなければならない。

私はメッセージを伝えておき、そして、また一年の間に非常に働いて大きな成果を得たニローポリスの団体を祝福して今回のコラムを完了したい。今は一息して来年のカーニバルについて考えよう!

ではまた!

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