日伯友好カップ

Jリーグ選抜スタッフインタビュー

[2010.09.03]

中野幸夫Jリーグ専務理事インタビュー

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Jリーグ選抜が3試合やらせて頂いて、1戦目と3戦目が4点差。点数の差もそうですけど、試合内容にもかなりの差があったのかな、という率直な感じを受け取りました。
テクニック、スピード、それからサッカー全体的に、かなり違いがあったのかなと。その違いがどこから来ているのか、というのは、サッカー文化と言ってしまえばそれまでなんですけど、まだまだ私共日本でのトレーニング、あるいはこの世代までの成長過程での練習方法も含めて、違いがあるのかなと。

ただ、これが完成の年じゃないので、こういった差をこれから、どう縮めていくのかが勝負です。子供達が、自分達とブラジル人のサッカーへの取り組み方に、何かを感じてくれたのなら、今回来た収穫になるんじゃないかと思います。
また、一緒に指導したコーチの皆さんも、この年代の差、また、急造チームではあるものの、より“個”のところの違いがありますんで、育成での課題も含めて、良い経験をして頂けたかなと、謙虚に思っております。

今回、3チームとやらさせてもらって、チームによって差はあると思うんですけど、もうこの年代から体つきが違ったり、サッカーのスピード感、躍動感、あるいはコントロールのテクニックも含めて、この年代で、これだけの差があることに対して、ちょっとやはり、率直に困ったなと。
この差が、15歳までに、どこまで、どうしたら縮められるのかな、という大きな課題を突き付けられた、という気がしました。

岩下潤コーチ(Jリーグ選抜)インタビュー

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今回の3試合のJリーグ選抜の試合の中では、初戦に比べたら、試合を重ねるにつれて、非常に戦う気持ちは出てきたと思います。ただ、やっぱり日本でやっている中でも、通用しない部分っていうのが、ここで見えてきたんですね。だから、選手個人個人が、非常に苦労した部分もあるんじゃないかと思います。
ブラジル人のゴールに向かう姿勢、迷わずコントロールで前を向いたりとか、迷わずシュートを打ったりとか、そういう当たり前のことを徹底してやってくるあたりは、見習わないといけないなと思います。
ファーストタッチや、自分のイメージと違った時も柔軟に対応できる、そういう個人の技術っていうのが必要なんじゃないかと、非常に感じました。

<文=藤原清美・写真=Jorge Ventura / George Henrique>


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