ジーコの主張

理想のフラメンゴ目指して

[2010.08.25]

このサイトをチェックしている人には理解してもらえると思うが、現在私がフラメンゴでの仕事において、より注力しているのは下部組織の改善である。以前説明したように、現在のトップチームにある問題は数年間の油断の結果によるもの。しかし、この短期間での良い例を祝うことができる。今回は私はサンパウロで行われたSupercopa【スパーカップ】でジュニオール・チームの準優勝をテーマとして選んだ。

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もちろん、まだフラメンゴでの仕事は2ヶ月と始まったばかり。フラメンゴの下部組織の全てのカテゴリーが再び選手の素晴らしい養成機関になるには沢山の困難に直面しなければならない事は確かだ。しかし、今回の国際大会において、ブラジルからの参加チームやワールドカップ優勝国を代表したスペイン(セビリア)の他に、アルゼンチン(ボカジュニアーズ)、ポルトガル(ポルト)、ウルグアイ(ペニャロール)のような強豪チームが参加した中での準優勝は、下部組織が新しい哲学を理解したという徴候。

私はサンパウロへ行き、選手達と話した。そして試合を見た人たちは、変化したフラメンゴに気づくことができた。個人の活かし重要であるチームの勝利の裏にあるチームとしての団結。決勝戦でサントスに負けた選手たちが更衣室で泣き崩れたことを私は後で知った。彼らは優勝を目指し良いプレーをして一生懸命に戦った。

この良い兆候は、この数カ月で私と一緒にサッカー部門の再構築に取り組んでいるスタッフと分け合うべきだと思う。集団での規律、献身を重要視すること。フラメンゴがサンパウロで大会に参加し活動していた時にインファンチルとジュベニールのチームはブラジルの他の都市の大会に参加した。

フラメンゴは元々のフラメンゴの大きさに戻らなければならない。問題は多くクラブは自然に官僚的な組織になるため、変化は一晩で起こることはない。それらの人は隠れて顔を見せないので、誰が我々の仕事に対して反対しているのかについて話せない。しかしフラメンゴは、それらの全ての人よりも大きい存在なので、この状況から脱出しなくてはならない。

プロチームの状況は、まだサポーターがブラジル選手権に対して忍耐が必要となっている。痛みなしで、その非常に大きな傷を治療することはできない。しかし、現在クラブにいる私とスタッフ、選手は進んでいる道を知っている。今は我々が本当のファンの支援を必要とする時だ。

そしてその支援はすべてのカテゴリーの選手に広げるべき。

我々には良質の選手がいる。そして近い将来にフラメンゴがそのサポーターの大きさに追いつくように準備を進めている。

また来週!


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