ジーコの主張

バレーボール・ブラジル代表の強さ

[2010.08.19]

このコラムのテーマに男子バレーボール代表チームとベルナルジーニョ(ベルナルド・レゼンデ監督)を取り上げるのはこの数年で3回か4回目になります。ブラジルバレーボール代表チームは我々のサッカーの世界においても良い参考になるので今後も取り上げていきたいと思います。

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去る7月25日の夜にブラジルはワールドリーグ決勝でロシアを破って9度目の優勝を果し、タイトル獲得数において強豪イタリアを追い抜きました。イタリアの8冠に対してブラジルは9冠を達成して、そのうちの8冠は現在の監督が獲得しました。私はベルナルジーニョを応援しているので余計に嬉しいです。バレーボールの仕事で強調する価値がある多くのレッスンがあると思います。

ベルナルジーニョは名監督であり、このチームは偉大な制覇への秘訣を教えてくれます。監督は勝者になりたいプロ選手と共に常に行動する激しい仕事です。名選手でさえリザーブベンチに座っても文句を言わないチーム。それに加えて下部組織とも融合しうまく実施されている世代交代。

このバレーボール代表チームについて以前取り上げた時に、セッターのブルーノ・レゼンデ(ベルナルジーニョの息子)を祝福しました。彼は監督の息子であるための外部からの偏見を克服した選手でした。父親のように勝者になり、プレーヤーとして進化し続けている。そして今再び優勝トロフィーを掲げました。

我々はこのチームの歴史を見た時に、今はスターだけど6年前は若い新人で少しずつ自分のポジションを確保してきたムリーロのような選手がいる事に気づきます。同時に何回もMVP選手に輝いたジーバがベンチでチームに力を与えている姿にも気づきます。勝つ意志を決して失わない選手のいるチームです。ベテラン選手達は若者達へその哲学を伝え、偉大なベルナルジーニョによって導かれています。

この歴史が実現しているのを見ることは勇気づけてくれます。もちろん、長年に沿って組織された更新プロセスを実施しているブラジルバレーボール連盟のスタッフも祝福に値します。ジュニアユースチームのチャンピオン選手達がユースチームで続け、そしてトップチームに上がると枠を獲得する。選手育成の仕事の継続に基づいてすべてのスポーツに理想的なプロセスです。

私が強調したいのは、トップ代表チームが優勝を達成する事は、下部組織から選手達の育成をした他のコーチングスタッフの誇れる仕事になるという点です。この事は非常に重要です。私はサッカーにおいてもフラメンゴでできると信じているし、実際に多くのチームに成功例として利用できると思います。

献身と規律、そして選手の才能を磨きタイトルを獲得する。この方程式を書くのは簡単だけど、日常生活の中でそれを適用することが挑戦となります。だから私はバレーボールのチャンピオン選手全員、特にベルナルジーニョ監督と彼のコーチ陣に再度祝福を送りたいです。彼が今後も素晴らしい仕事をやり続けるように祈っています。チャンピオンを育て、制覇を達成すること。観客からの総立ちの拍手喝采に値します。

ではまた来週!






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