ジーコの主張

サッカーを襲う暴力

[2010.01.23]

私が昨年5月にこのコラムで暴力について語りました。その際には、CSKAの黒人選手Maazouがディナモサポーターによって、私の目の前で、卑怯な人種差別の犠牲者になりました。その出来事に対して私は事件を告発し、UEFAの会長である、友人のMichel Platiniの補佐機関に電話しました。ヨーロッパ最大機関において、あのような行動をもっと監視してもらえる様に依頼しました。数ヶ月後、私の依頼は応対され、現在は同様な状況においては厳罰が規定されます。今週の私のコラムでは再び暴力について話します、しかし、今回は実際の身体的な侮辱による暴力です。

916

先日Kavalaの都市で地元チームと対戦し(オリンピアコスの監督として私の最後の試合)、我々は0-0の引分けでピッチを去りました。しかし、残念ながら、実際には試合はあまり重要ではありませんでした。試合前に、サポーターたちがピッチに侵入し、警察や他のサポーターと喧嘩しました。外側から爆弾の音が聞こえて、我々のチームは、安全に対して恐れがあったため、試合キックオフの1時間前から更衣室から出る事ができませんでした。コーナーキックの時には、まるで我々全員が戦争の的のように、ペットボトルや色々な物が副審や選手の方に投げられました。そして、ハーフタイムにはピッチの中で再び侵入したサポーターによって壊された椅子が見せ付けられました。後半のためにチームと共にピッチに戻ろうとしていた私も自分自身を守らなければなりませんでした。我々のリザーブのうちの1人が、私より運がわるく、頭に物を投げられました。試合の後、我々は戦いがスタジアムの外側で続いたということを知りました。そして、アリスの試合は、安全性の不足によって中断されました。


私は、一生経験するとは想像したことない体験をしました。私は、自分の無傷な状態を維持するために警備員10人に囲まれて記者会見へ向かいました。


私がはっきりしておきたいのは、このコラムはクラブの監督を辞める前に既に作っていたので、辞任とは直接関係ありません。しかし、これらの事実を報告しなければならない事はとても難しいです。そしてもっとありました。私は個人的に、一生経験するとは想像したことない体験をしました。私は、自分の無傷な状態を維持するために警備員10人に囲まれて記者会見へ向かいました。我々のバスは警察車両10台以上によって護衛され、他の道を利用して、到着には側面ゲートから入場しなければなりませんでした。あの時、我々は逃げているようでした。そして私はサッカーで仕事して自分自身を守らなければならなく、または、仕事の行使において自分の安全が脅かされるようになるとは決して思った事はありませんでした。その後、私はアテネの自宅で考え、同時に、少なくとも家の中では私は無事だと思っていました。


こういう状況でサッカーはどうなるのでしょうか?私は常に自分自身に問いかけています。何百万のお金、プロフェッショナリズム等、サッカーをビジネスとして含む全てがこの環境をより整理させるべきでした。しかし私が見ている状況とまったく違います。そして、この気持ちは私を非常に悲しませました。特に私はスポーツに対して大きいな情熱を持っていますから。


トルコでも最悪の暴力エピソードを目撃しました。Galatasarayのサポーターは、驚くくらいホームスタジアムを破壊しました。椅子、火事、まるでハリケーンが通ったようでした。しかし、行動していたのはサポーターでした。


私はこういう状況で、いつまでサッカー界でやっていけるか、監督としてどれくらい続けられるのか分からないと考えています。この世界での約40年間にわたって、私がこれほど失望して懐疑的になったのは数少ないです。ここのエピソードは明らかにより厳しい影響を与えました。昨年のブラジル選手権の最終節でFluminense対Coritibaのゲームにて起きた出来事も引用できます。私は、数多くの国のエピソードや、サポーターによって攻撃される選手の多数のケースを引用することができます。しかし、我々がその出来事の中にいると、感覚はより激しいです。

私は、この状況下で無力さを感じます。私は年末には、チャリテイーマッチで結束した元選手や現選手を見に行った約8万人と一緒にマラカナンで活動していました。スタンドではヴァスコ、ボタフォゴやフルミネンセのユニフォームを着たファンがいたと聞きました。平和でしたので、私は可能だと信じます。現在、私は厳重な警戒の中オリンピアコスのチームと出ました。そして、記者会見の為に警備員が必要でした。私が見て、過ごしてきた全ての後に、この事実を受け入れるのは非常に難しいです。


しかしながら、Maazouの件と同様に、私はこのコラムによって、これらの暴力のケースに対してUEFAのような機関やFIFA自体からもっと注視してくれるように要求したいです。チームや連盟に厳しい懲罰を与える必要があります。イングランドは数年前に手本となり、そして、現在、どの監督でも現地で働くことについて積極的に考えています。少なくとも安全は必要です。私がここで望むのは、尊厳をもって働けること、それだけです。サッカーの世界において暴力はあってはなりません。


では、また来週!






in [ジーコの主張] |

< 前の記事へ | 最新の記事へ | 次の記事へ >