日伯友好カップ

フルミネンセ3年ぶり2回目の優勝!

[2009.09.02]

31日、朝からリオらしいピーカンの青空となった大会最終日は、フルミネンセとインテルナシオナウの両チームが、まさに決勝にふさわしい、熱戦を繰り広げました。

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フルミネンセが2点を先制し、大勝の予感すらした前半。しかし、ハーフタイムではインテルナシオナウのアンドレー監督が、選手達1人1人のやるべきことを再確認し、気合を入れ直します。

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そして後半、そのインテルナシオナウが目覚めました。開始直後にまず1点、そして、死闘の末の終了間近にもう1点を返し、2対2の同点で70分を終了します。
その後は両チーム一歩も引かない戦いで、10分ハーフの延長は0対0。試合はついに、PK戦にもつれこみ、最後はフルミネンセが歓喜の雄叫びをあげることになりました。
大会参加全27チームの頂点に立った、優勝フルミネンセ、おめでとう!

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【準優勝インテルナシオナウ アンドレー・ジャルジン監督】

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2つの素晴らしいチームによる、素晴らしい試合になりました。どちらが勝ってもおかしくなった。前半は片方が、そして後半はもう一方が優勢で、延長戦は非常に対等でした。PK戦は、PKの能力がより高い方が有利になり、優勝が決まったということです。
2点のビハインドを背負った時には、FWをもう1人投入したことで、より攻撃的になったのもあります。しかし、ここまでやれた一番の理由は、試合に臨む姿勢を取り戻したということです。それでチームには負ける理由はなくなり、先へ先へと進んでいった。
私達のチームの長所は、みんなで力を合わせること。結束力。勝者のスピリットを持ち、名誉をかけて戦うこと。いつでも尊厳を持ち、強い気持ちで戦いながらも、対戦相手を尊重すること。それが、私達の武器。いつでも仲間であること。勝利の時も、敗戦の時も、そして今のように苦しい時にも、もう1度、結束力を取り戻すことです。

【優勝フルミネンセ カイオ・コウト監督】

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勝利の秘訣は、チームみんなで頑張ったことです。選手とスタッフ全員が一丸となったことですね。フルミネンセの長所は、間違いなく結束力です。ここには1人のスターはいない。全員が重要な戦力であり、全員が平等なんです。
この後、選手達に話したいのは、おめでとう、ということです。プレーにおめでとう。頑張ってきたことにおめでとう。そして、人生は続いていく。誰もここで止まってはいけないし、ここで満足してはいけない。勝利の道を歩み続けなければならない、ということですね。

★表彰式
表彰式では、優勝、準優勝、フェアプレー賞などの栄誉を称え、トロフィーとメダルの授与。また、副賞にはカシオ・ブラジル島田宣彦社長より、1人1人にG-ショックが贈られ、選手達から笑顔がこぼれました。

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会場では94年ワールドカップ優勝メンバーで、鹿島アントラーズでプレーしたこともあるベベットが、ここまで頑張ってきた選手達の健闘を称えるために、プレゼンターとして参加。大会MVPに選ばれたジウマール・エレー選手は、そのベベットとしっかり抱き合い、歓喜の受賞となりました。

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【MVPジウマール・エレー選手】

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すごく感動しています。特に、タイトルを獲得できたのは、僕らにとって素晴らしいこと。この全国規模の大会で優勝するために、年の最初から頑張ってきたんだから。僕も、長所のヘディングを磨いて、チームに貢献できるように頑張りました。
僕の夢はプロ選手になり、パラー州ベレンに住む家族を助けること。家族は貧困に苦しんでいるけど、自分には絶対プロになれるポテンシャルがあると信じて、夢の実現に向けて頑張ります。

★修了式
リオ遠征のすべての日程を終えたJリーグ選抜と鹿島アントラーズ、鹿島ノルテの3チームは、CFZ(ジーコサッカーセンター)内にある、ガレリーア・ド・ジーコ(ジーコギャラリー)で、修了式に臨みました。

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大会運営のマルコンから、今後の活躍へのエールを受けた後は、CFZ会長であるジーコの次男ブルーノから、1人1人に修了証書が手渡され、チームには記念の盾が贈られました。

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1週間のリオ滞在。毎日が目一杯のスケジュールの中で、たくさんの経験と思い出を、心と体に刻みつけた選手達。日本に帰ったみんなが、その経験を活かし、これから新たな目標に向けて頑張ってくれることを、期待します。お疲れ様でした!

<文=藤原清美・写真=Jorge Ventura / George Henrique>



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