日本の3チーム死闘!(鹿島ノルテ)
[2009.08.29]
予選2次リーグ最終節は各グループとも、決勝トーナメント進出をすでに決めているチーム、この試合にかかっているチーム、敗退は決まっていても一矢を報いたいチーム、様々な思いが詰まった激戦が、リオらしい爽やかな青空のもとで行われました。
CT(トレーニングセンター)では、鹿島ノルテと鹿島アントラーズの試合が、同時刻の午前11時から行われました。
鹿島ノルテは、ブラジル南部の強豪インテルナシオナルとの試合。相手のインテルナシオウは、この試合の勝利、しかも大量得点での勝利に、決勝トーナメント進出がかかっているため、闘志むき出しでかかってきます。しかし、今日もノルテは前半、相手と互角の戦いを展開し、一歩も引けを取りません。しかし、前半も終盤にさしかかり、インテルナシオナウに立て続けにゴールを奪われ、0対2でハーフタイムとなります。
立て直しを図りたいノルテでしたが、強豪の猛攻がジャブのように効いてきた後半、ノルテは2枚目のイエローで退場となる選手が出るハプニングもあり、最終的に0対6。
1試合ごとに手応えをつかみ、収穫を得てきた選手達ですが、悔しい結果となってしまいました。
《鹿島ノルテの試合結果》
鹿島ノルテ 0-6 インテルナシオナウ
GK 長谷川
DF 引地 石川 町田 松本
MF 飛田〔啓〕 飛田〔泰〕 鈴木 人見
FW 小野瀬、宮崎(五来)
★今日の「収穫」
【松本健吾選手】
ブラジル人は脚が長いし、体が大きいので、日本でやっているクロスなどをやっても、変なところから足が出てきたりして、思い通りにいかないんですよ。なので、インターセプトとか、普通に行ったら負けちゃうんで、相手よりも早く一歩前に出れば、相手の前に出れるし、ボールが取れるっていうことを意識して頑張りました。
今回は負けたけど、この悔しさをバネに、日本で高円宮杯に向けて頑張りたいと思います。
【小野瀬恵亮選手】
前半はいい形で守備も出来たし、結構攻撃も通用してたんで、全体的に見たら良かったと思います。でも、失点が多かったんで、そこを日本に帰ってやっていきたいですね。
ブラジル人はデカくて、強い。足元っていうわけじゃなくて、やっぱりフィジカルでやられた部分が多かったです。でも、やろうと思えば、自分達でも勝てる場面もあったし、1対1でも勝てた場面もあった。そこから得たものも、今後に活かしたいです。
【小笠原賢二監督】
予選リーグ敗退は決まっていたけど、最後の試合、何とか日本人の意地を見せられるように戦おうということで、選手達を送り出しました。
昨日、おとといと同じで、やれないことはないっていう感覚はあるんですけど、やっぱり、最後の“勝つ”という術を、この大会に来ると、毎回学ばされますね。ただ、結果がすべてなんで、日本に帰って、この悔しさをバネに、いいチームが作れるように頑張りたいと思います。
選手達には、単純なことをもっと単純にできるように、基本は基本でしっかり身につけるために、そこを何回もトレーニングすることの大事さを伝えました。ただ、すべて悲観的になるんじゃなくて、出来たことも十分にあるんで、下を向かずに、前向きにとらえて、次に向かっていこうと。選手達は本当に良く頑張ったと思います。