予選2次リーグ 日本チーム黒星発進(Jリーグ選抜)
[2009.08.27]
いよいよ予選リーグが開幕。各チームが初戦を戦う今日のリオは、朝から小雨がちらつく、肌寒い気候となりました。
★今日のJリーグ選抜
2つの会場に分かれて行われるこの大会、CFZ(ジーコサッカーセンター)では午前10時から、Jリーグ選抜がリオの4大クラブの1つ、フラメンゴと対戦しました。
序盤、やや押され気味ながらも、相手の攻撃を無難に抑えていくJリーグ選抜。一方、Jリーグ選抜の方も、再三カウンターアタックを狙っていきますが、相手を脅かすには至りません。
互いに攻め合う展開の中、試合が動いたのは前半24分。フラメンゴが先制のゴール。しかし、その1分後には、Jリーグ選抜も出岡選手のゴールで、一歩も引けを取りません。
後半も互角の戦い。押しつ押されつのジリジリとした時間帯が続くものの、昨日リオに到着したばかりのJリーグ選抜、疲労が出てきた14分、19分と、立てつづけにフラメンゴにゴールを奪われてしまいました。
しかし、そのままでは終わりません。出岡選手のFKがバーを叩くなど、惜しい場面を経て、27分にはキャプテンの野津田選手がゴール!再び2対3と差を縮めます。
その後、フラメンゴにもう1点を決められ、最終的に2対4で敗れてしまいましたが、取って取られての壮絶な戦いが印象強い試合となりました。
《Jリーグ選抜の試合結果》
Jリーグ選抜 2-4 フラメンゴ
GK 斉藤
DF 菊池 岩波 佐藤 曾根田
MF 内藤(井上) 西袋 野津田 安在
FW 出岡 伊東(青山)
<Jリーグ選抜の得点者 出岡大輝 野津田岳人>
★今日の「収穫」
【出岡大輝選手】
自分のゴールの場面は、いいパスをもらえたから、そのまま決めただけです。
ブラジル人はバックもしっかりしていて強かったし、1人1人の力がしっかりできているので、繋ぐのもうまい。僕もこの遠征で、個人の力を少しでも上達させて帰りたいです。
【野津田岳人選手】
初めての相手に対し、自分のプレーはあまりうまく出せませんでした。でも、キャプテンとしてチームを見ると、最初は緊張して、あまりボールを動かせなかったけど、途中から、みんなで頑張って攻撃できるようになったので良かったです。
ブラジル人は個人の技術がしっかりしていて、激しかったし強かった。そのブラジル人の技術をしっかり吸収して、自分のチームに持って帰れるように、頑張りたいです。
【鴨川幸司監督】
強豪フラメンゴということで、みんな高いモチベーションで、しっかりハードワークをしてくれました。ただ、相手の技術力の高さや仕掛けについていく中で、だんだんジャブが効いてきて、足が止まり、後半、トントンとやられてしまいました。やっぱり、普段日本でやってるのと環境と違う厳しさが、後半の差になったかな。ただ、途中まで頑張れたハードワークを、もう少し長く、1試合通してできるようになれば、チャンスも出てくるはずだと感じています。
今日は攻撃が単調になり、カウンター攻撃が多かったので、体力を消耗しました。明日は、カウンターが無理な時にはしっかり繋ぐなど、逆に相手に守備の時間を長くさせるという形で、ボールを大事にしながら攻めるというところを、改善したいですね。
★対戦相手は、こう見た
【フラメンゴ マルセロ監督】
今日は非常に良い試合になりました。僕らのチームは良い姿勢で臨み、試合を支配できたと思っています。この世代の選手達は、試合ごとに違った経験をし、学んでいく段階にありますが、今日のように両チームで多くのゴールが決まった試合というのも、非常に学ぶことが多かったはずです。
日本のチームと対戦するのは3回目ですが、Jリーグ選抜もとてもよくオーガナイズされた、良いサッカーをしていました。技術的なクオリティも高く、非常に苦労させられました。試合が対等だっただけに、何をアドバイスして良いのかは、分からないな。でも、僕らもそうであるように、ともかく、練習です。いつでも成長しようと頑張り続けなければなりません。