ロシアカップ~大いなる制覇
[2009.06.05]
プロとして獲得する全てのタイトルは、選手・監督のいずれの立場であっても格別です。殆どの人達がそうではないかと私は思います。例えば、アーティストが最近の作品を特別だと話す場合や、プロフェッショナル仕事をしている人たちが自己のプロジェクトに関して語るのと同じなのです。今回のロシアカップ決勝戦でも、現在の最大のライバルを下してのタイトルは、CSKAモスクワをビッグクラブにしていく要素が含まれており格別な気持ちでした。
我々は、昨シーズンの国内2大タイトルの統一を決めるスーパーカップで既にRubinを下していました。そして今回のカップ戦の決勝は、ロシアカップ5度目の制覇にてトロフィーを永久的にクラブが受与できるという、CSKAモスクワにとっては歴史的偉業の達成が懸かった決勝戦だったのです。そして我々は快挙を成し遂げることが出来ました。更に通訳のMaxを通じて、私がロシアカップ初の外国人優勝監督に輝いて歴史を築いたとの情報を聞いたのです。
私にとっては監督として9個目のタイトルでありますが、今回の制覇が特別だと語らずにはいられません。Mamaev選手が、Rubinのフォワードのエリア内への突破を阻止すべき倒して退場を命じられたのはキックオフからわずかに13分でした。一人少ない状況で試合を展開したのです。あの瞬間、アジアカップ決勝でのバーレーン戦が脳裏を過ぎりました。我々は選手を一人失い、数的不利に立たされながらも、フォーメーションを維持したのです。そして、アジアカップを制しました。
これらのシチュエーションは、常時私が重要な試合前にミーティングやロッカールームで選手達に話していることを物語っています。常に信じる必要があるということです。敵よりも良い動きをする為に持ち得るベストをつくし、強い気持ちをもってピッチ上で戦い、自己の歴史を築く必要があると言うことです。数的不利な状況に於いて、不在のチームメイトの分も全員が補うべく献身をしなければいけませんでした。
そして、勝利の女神は、負傷の為Zenit戦に欠場し、Rubin戦に出場し、さらにそのあとの代表への合流を可能にするために一週間治療に専念したAldonin選手に微笑んだのです。彼の足から後半45分にタイトル獲得の得点が生まれました。世の中には「運」を信じる者が存在しますが、私は努力を惜しまずに最後まで闘い続ける人物に「神様」が土壇場で力を与えてくれるのだと信じます。
永遠なるクラブへのトロフィー、ライバルと直接対決での2タイトル、ロシアカップ初の外国人優勝監督…、これら全てが祝杯に値しますが、更なる飛躍を必要としている事実も自覚しております。今後は、大会真最中のロシア・プレミアリーグに集中する必要性があります。Rubinは現時点で首位をキープしており、デフェンディングチャンピオンでもあります。我々はシーズン3冠王を狙わない手段が有り得ますか?目標の一つはこの偉業の達成です。でも、今年度後期にスタートするチャンピオンズリーグを決して無視する訳には行きません。今回のタイトルは新たな門戸を開いてくれ、更なる制覇を達成する為のモラルを我々のチームに与えてくれると言えるでしょう。
それでは皆さん、また来週お会いしましょう。
ウン・グランデ・アブラーソ!



