ジーコの主張

下位も混戦のブラジル選手権

[2008.11.22]

2週間前に、このコラムで優勝のための戦いでのバランスについて話した。サンパウロが優位に立っているが5チームで争われている。今週は降格圏から脱出しようとするチームの間でも緊迫した状況が続いている下位の状況について話したいと思う。降格の可能性があるのは8チーム、そのうちの4チームが2009年にブラジル選手権のセリエBで活動しなくてはならない。

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まず、降格をすべての終わりとして見てはいけないと考える事が大事だと思う。運営管理の失敗は降格につながる可能性があるが、パルメイラスやボタフォゴ、そして現在コリンチャンスが、2部降格から復活することができると見せつけてくれた。不思議に思うのが、“降格する方法”あるいは“優勝するチャンスを失う方法”のマニュアルができるくらい、リオ・デ・ジャネイロ州のクラブからは重要な実例がありながらも、降格争いをするチームはそれらから学べていない。

降格してから、ボタフォゴは再編成し上位争いをするようにもなった。昨年はその状況下で評価も高かったが、結局共通な問題にぶつかってしまった。同時闘わなくてはいけないリベルタドーレス杯の影響。River Plateとの戦いで敗退が決まり、そしてブラジル選手権を逃してしまった。今年はフルミネンセがその落とし穴にはまってしまった。Renato Gaucho監督はリベルタドーレスを優先し、サテライトチームを準備し、そしてブラジル選手権では“遊びまわる”と述べた。現在、フルミネンセはヴァスコと同様に、4チームしか残留できない8チームの中に入っている。チームは各大会を切り離す必要がある、特ににリオのチーム。

フラメンゴ自身も、過去には何回かやってはいけない事の良い列を見せてくれた、そしてセリエBに降格する恐れがあった。でも落ちなかった。学んだようだ。昨年には、突進し今年はトップ争いの中にいる。一方、ヴァスコの場合は、クラブでの政策変更の影響に関係があると思う。ロベルト・ジナミッチつの新政権までは、エウリコ・ミランダによる管理が数十年も続いていた。楽な物ではない。

しかし、現状ではイパチンガに力がないということで、降格が確定するだろう。そうしたら残り3チームが今、降格のラインにいる、ポルトゲーザ、フィゲイレンセとナウチコ。しかし、残り4節で順位は変わる可能性がある。ナウチコからサントスまで勝点差はわずか3と大混戦になっている。そしてヴァスコとフルミネンセはナウチコと同様に今37点を持つ。この戦いはまだ続く。

私の話は結局反復的なことになるが、事実でもある。よく見れば、下のチームのほとんどが、監督を変えたり、大会の途中で計画変更したり、適切な準備に失敗した。これが大会のレシピである、しかし誰も学んでいない。そしてリオのチームには、大会を重ねる事によって油断する事もあるので更に悪化させる。南米で主な大会である、リベルタドーレスの準優勝者が現在2部降格の危険が迫っているチームになるとは、誰も想像しなかっただろう。

まだエキサイティングな試合がまっている。観戦の価値がある・・・

では、また来週!

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