ジーコの主張

タシケントでの一週間目

[2008.10.07]

皆さんは、こちらウズベキスタンへの私の渡航に関する興味リストが山積みになっていることだと思います。その幾つかは先週サイトにアップされたインタビューで回答済みでもあります。でも、紛れも無く他にも存在している筈です。そして、今回はこちらへの到着日から数日間の出来事を多少ながらお伝えします。

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今回の挑戦を受けてから、リバウド選手と会話を交わし、我々には最初から一連の問題が待ち受けていることは解っていました。結局のところ、私がこちらへ来た理由は、正にBunyodkor(ブニョドコル)とウズベキスタンのサッカーに貢献するために成立してしたものであり、難題はある面普通のことでもあります。実際に、クラブと国内サッカーは依然としてアジアサッカーシーンでの向上を試みております。そして、クラブ会長の目標は、アジアチャンピオンズリーグを筆頭に参戦する全ての大会を制覇できるチーム作りなのです。

タシケントの町を一見すれば、我々は共産党時代の名残にオリエンタルテイストが存分に含んでいる景観を随所に感じ取れます。決して地方都市に関して話している訳ではありません。タシケントは中央アジア最大の都市であり、道路も幅広く建設されています。国民はロシア系の人種がベースとなっておりますが、言語はウズベキスタン語であり、ロシア語に匹敵する難しさです。私は全員に盛大に歓迎され、日曜日にはスタジアムでサポーターによる横断幕が掲出されて、私が貢献すべくこちらを訪れたことへの彼らの理解が明確に感じ取れます。

Bunyodkor(ブニョドコル)にはビッグクラブへ向かうための意欲は有り余っていますが、我々は存在僅か3年の設立間もないクラブに関して話しているのです。従って、必然的にストラクチャー(建造物)は不足しており、現在建設中でもあります。我々のMHSKスタジアムは大掛かりな改修が行われて、3万人の収容が可能となります。来年は、こちらも同じく幾つかの小規模な改修工事と芝の張替えが行われる、クラブのセカンドスタジアムである、1万人収容の小振りな会場で試合が行われる予定です。

グランド6面と筋力トレーニング用マシーンが揃った体育館、そしてメディカルとリハビリテーション部門で必要とされる全ての施設も建設中であり、これらの殆どが来年の5月には完成が見込まれております。Bunyodkor(ブニョドコル)をアジア大陸のサッカーシーンで強豪の座へ位置づけるべく更なる一歩なのです。

1試合を観戦して、別の試合で指揮を執り、身分紹介などは一切必要とはしないであろうリバウド選手、更には両人共にブラジル人にはお馴染みのDFルイザォン選手とチリ国籍のVillanueva選手を有するチームの練習を、少々行いました。そして、ウズベキスタン人には才能があります。勿論、私が来日してからの数年間と比べてですが、日本よりも成熟したサッカーだと言えます。でも、我々には戦術面での修正を行うべく長い道程が待ち受けており、フィジカルプレパレーションの強化も必要です。これらに関して今季は既に間に合いませんが、最優先は年末に開催されるFIFAクラブワールドカップへの出場権を争うことです。そして、来年にはストラクチャー(建造物)以外にも人材への更なる投資が行われます。

私は今、過去にブラジルを後にした時と同じ感覚でいます。今後長きに亘る献身が必要とされますが、私にとっては喜ばしいことなのです。仕事に取り掛かる準備は既に整っており、あとは修練ともなる闘いに挑むのみです。そして、この新たなチャレンジに向けての準備は万端なのです…。

それでは皆さん、また来週お会いしましょう!

ウン・グランデ・アブラーソ!

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