ジーコの主張

日伯友好カップ2008!

[2008.08.25]

今週の木曜日に、私の故郷と自分を我が子のように迎え入れてくれた国である日本との関係において、私にとって特別以上とも言える、日伯友好カップの本大会予選2次ラウンドが開幕します。そして、今週のバーハ・ダ・チジューカ・コネクションのテーマはこの話題に関して以外は有り得ません。

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今年で日伯友好カップも第11回目の開催となり、現在では国内に於いて最も重要なU-15の大会の一つと見做されている我らがこの大会は、既に少年期を迎えたのです。そして今年度は、2008年に祝われているブラジル移民100周年事業の催しの一環として開催されるという付加価値を得ました。

私が友好カップに対して誇りに感じている点は、大きく文化がかけ離れた2カ国の子供達の統合を可能にすることです。私は、最も重要な要素は選手育成よりも人を育てることだと常々強調しています。そして、他国の若人達との交流が、ブラジル人のみならず日本人にとっても、大変意義深いことなのです。

そして、今年は更に目新しい参加者としてパラグアイのLibertadが加わりました。ピッチ上には3つの国家が代表されます。ジーコ・サッカーセンター及びCFZ do Rioのトレーニングセンターのピッチに足を踏み入れた選手達にとっては貴重なる経験が出来て、紛れも無く忘れ得ぬことでしょう。スケジュールの問題上この期間にのみ参戦可能な市川・浦安トレセンチームは予選1次ラウンドでありました。試合結果は彼らにとって然程良いものではありませんでしたが、帰国後の地域でのパフォーマンスはこの交流によって常に向上すると伝えられています。こちらブラジルでの厳しい要求にて、彼らは本体験を日本へと持ち帰ってパフォーマンスを上げられるのです。

鹿島アントラーズ、鹿島ノルテ、そしてJリーグ選抜は既に到着しており、ウエルカムセレモニーも終了しております。既に、こちらを訪れた子供達が今日ではJリーグでプレーしており、更には日本代表のユニフォームをも纏った事実を知ることは大変大きな喜びでもあります。同様なことがブラジルのチームでも実現しており、手短な例を挙げるならば、フラメンゴでプレーをしたJuanとAdriano選手の存在があります。

今はキックオフを待つのみです。国内の5つの州以外にも連邦直轄区のチームがブラジルを代表しており、08月21日から26日の期間で午前と午後に亘り試合が行われます。更なる今回のスポーツ祭典を見守りたい方には、試合会場の門は開放されております。足を運んでくれた方は、紛れも無く私と出くわすことでしょう!

それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

また来週お会いしましょう!

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