日伯友好カップ

2008年8月23日 日本勢、決勝トーナメント進出ならず

[2008.08.24]

2次予選リーグ3日目は、いよいよ最終節。今日のリオは、大会始まって初めての雨が降るなど、一日中肌寒い気候となりました。

★今日の鹿島アントラーズ

午前9時半から始まった鹿島アントラーズの最終節は、今年初参加のパラグアイから、リベルタッドとの対戦。ここまで連敗のアントラーズは、試合前に力強く円陣を組んで、絶対に1勝をあげるんだ、と誓い合いました。

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朝からの曇り空が、大雨に変わる中での試合。
前半はリベルタッドに1点を奪われますが、気迫あふれるプレーが続きました。

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後半、相手にもう1点決められたものの、ここまでノーゴール試合のないアントラーズ、この日も内野選手が決め、1対2に。
しかし、その後2点を追加され、結局1対4で敗れてしまいました。

《鹿島アントラーズの試合結果》

鹿島アントラーズ 1-4 リベルタッド
GK 仲村
DF 花崎、内野、長石、山田
MF 渡辺、大窪、西谷(松井)、軍司(高木)
FW 宮内、谷川

<アントラーズの得点者 内野淳>

★今日の「収穫」

【土田哲也監督】

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前半から良いプレーができていたんですけど、セットプレーや、攻めている時にミスが出て、そこからの逆襲でやられるというパターンで、失点を重ねてしまいました。その点は、日本に帰って修正しなければならないと感じました。
勝つことはできませんでしたが、勝ちたいと一生懸命やった中での結果だと思います。
まだ、遠征でのプログラムは続きます。人生の中でも、ブラジルに来るのが最後になる選手が多いと思うので、ブラジルを肌で感じ、いろいろなもの見て、吸収していって欲しいですね。ただ、それを日本に帰って活かしていくことで、この遠征が良かったかどうかが決まります。私たちも、それを投げかけていきたいと思います。

★今日の鹿島ノルテ

今日勝てば、予選リーグ突破の可能性がある鹿島ノルテ。雨は大降りから小雨へ、そしてようやく止んでくる中で、激しい試合が展開されました。

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ボタフォゴという、ブラジル屈指の強豪を相手に、互角の戦いを続け、前半を1失点で抑えたノルテ。後半もたびたびチャンスをつかみましたが、どうしてもゴールを決めることができません。逆にボタフォゴに1点を追加され、0対2で終えてしまいました。
試合終了と共に、ピッチに座り込んでしまった選手達を、亀谷監督が迎えに行き、1人1人と握手を交わしました。この悔しさを感じることができた選手達ならば、明日からそれを糧に、頑張ってくれるはずです!

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《鹿島ノルテの試合結果》

鹿島ノルテ 0-2 ボタフォゴ
GK 池田
DF 花井(綿引)、高坂、三好
MF 大内(上田)(今泉)、園佛、萩谷(千葉)、増田、大竹
FW 山田、岡野(薄井)

★今日の「収穫」

【亀谷誠監督】

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勝てば決勝トーナメントにいけるかもしれない試合で、子供達は非常に疲れている中で、高いモチベーションをもって、最後まで戦ってくれたと思います。
この3試合で、選手たちに学んで欲しかったのは、「自分達でコトを起こす」ということ。勝ちたいという気持ちのために、自分達で何か行動する、ということでしたが、昨日の1勝をチームで勝ち取った、ということで、何かつかんだのではないかと思います。食事もしっかり摂るようになったし、昨日も部屋でボードを使って、話し合いをしていました。
ゲーム中に何か問題ができたら、ハーフタイムに自分達で話し合ったり、ちょっとした声も出てくるようになったので、そういう意味では、進歩したと思います。
課題は、やはり点を取る、というところ。また、プレッシャーの中で、ボールを持つ、シュートを打つ、ボールを奪う、それができるようなボールの持ち方をする、というようなところを、帰ってから映像も見ながら、きちんと修正していきたいと思います。

⑰増田祐樹選手

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今日は相手のパス回しに翻弄された部分がありました。ここで負けて、決勝トーナメントに進めなかったので、本当に残念です。
ブラジルというフィジカル的に強い相手に対して、どこまでやれるかというのがあったけど、ここに来て、結構やれると感じました。日本に帰ったら、まだ大きな大会があるので、ここで経験したことを活かして、頑張りたいと思います。

⑧園佛智史選手

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最初に失点してしまったのが痛くて、そこから攻撃するはずだったんですけど、押されて、結局点を取れなくなってしまいました。
この3試合を通して、自分としては、キープとかが思ったよりもできるな、というのを感じました。できなかったのは、チームとして勝ちきれなかったこと。日本に帰っても、勝つ、ということを目標にがんばっていきたいと思います。まずは高円宮杯があるので、それで全国大会に出るためにがんばります。

★今日のJリーグ選抜

午後4時からは、Jリーグ選抜の最終節。近年、若手発掘の場として、国内でも注目の的であるブラジル北東部。Jリーグ選抜の相手は、その北東部でも強豪の、バイーア州のヴィトーリアです。

ここまでの2試合で、2対6、2対4と、少しずつ結果を出し始めていたJリーグ選抜。この日もますます、気合の違う戦いぶりを見せてくれました。前半、ヴィトーリアに先制されたものの、Jリーグ選抜も、山田選手が相手DFをかわして、ゴール!1対1と、同点で前半を終えます。

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この結果に、ここまで2戦2分のヴィトーリアも黙ってはいられません。ハーフタイムの監督は、注意点を指示した後、ひたすら選手を叱咤激励します。「他チームの結果が気になるのか?自分達の試合は、自分達のものだ。今日の相手との違いは、お前らのクオリティだろう?それなら、それを見せるためにボールに行けよ。ちゃんと動けよ!」

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後半、Jリーグ選抜は選手交代を重ねながら、気力、体力も落ちることなく、戦い続けました。勝利こそできなかったものの、そのまま1対1で試合終了、勝ち点1をものにしました。

《Jリーグ選抜の試合結果》

Jリーグ選抜 1-1 ヴィトーリア
GK 白川
DF 幸福、望月、遠藤、吉田
MF 垂水(林)、唐木沢(佐藤)、平野(片)、桑島
FW 小野瀬(岩木)、池田(廣田)

<Jリーグ選抜の得点者 桑島昴平>

★今日の「収穫」

【名取篤監督】

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2試合、不甲斐ない試合をしてしまったので、昨日の夜、「意地を見せてくれ。このままでいいのか。」と、選手達に話をしました。公式戦はこれが最後ですから、点を取るのはもちろんだけど、勝ちにいこうと。体でぶつかっていって、試合が終わったら倒れてもいいから、それぐらい出し切って戦おうと。
今日はよくやったと思いますよ。これぐらいできるんだったら、最初からやってくれよっていうところもあるんですが、まぁ最初は緊張感もあったのかな、と思っています。
「ここまでやれるんだ」という多少の自信と共に、でも、まだまだなんだというところを、感じて帰って欲しいですね。まだまだ世界は広い、やることはいっぱいあるんだと。Jリーグ選抜として来ているのだから、それをチームなり、日本に伝える義務があることを、選手たちには話しておきたいです。

★対戦相手は、こう見た

【アルトゥール・ギリェルメ監督(ヴィトーリア)】

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非常に良い試合になったと思います。我々の方も、思う通りにいったわけではないけど、よくやったと思っています。選手達は若いので、モチベーションを高めるために、いつでもいろんなことを話してやるんです。今日の場合は、グループリーグ突破。可能性としては厳しいが、だからこそ、ゴールを決めることだ、とね。
Jリーグ選抜は、とてもスピードがあるチームだと感じました。現代のサッカーで大事なのは、スピードとパワー。そのうちの1つが備わっているのだから、後はパワーを補う練習をすることです。誰でも練習しなくてはなりません。練習、練習。みんなそうです。

《その他の試合結果》

フラメンゴ 1-0 サン・カルロス
CFZ・ド・リオ 4-0 フリブルゲンセ
インテルナシオナウ 3-2 センダス
マドゥレイラ 1-3 アトレチコ・ミネイロ
コリンチャンス 3-1 カンポ・グランジ
クルゼイロ 2-2 ジュヴェントゥージ
フルミネンセ 1-0 ブラジリア選抜
ヴァスコ 4-2 ノーヴァ・イグアスー
フィゲイレンセ 4-1 バングー

<文=藤原清美・写真=Jorge Ventura / George Henrique>

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