ジーコの部屋

芝あれこれ

[2008.05.03]

毎回このジーコの部屋では興味深い話題、お笑い系ストーリー等をみんなに紹介しているが今回は特にサッカー関係者は思わず唸ってしまう話題をお届けしよう。

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過日の欧州CL、対チェルシー戦2ND LEG(スタンフォード・ブリッジ)での出来事だ。
試合前私はピッチのチェックを行った際かなり足元が濡れていることに気がついた。
チェルシーが故意に行った訳ではなかったが止める様に抗議した時には既に“時遅し”。ピッチはまさにイングランド勢に都合のよい状態となっていた訳だ。
この種のことは言わば一つの“戦術”である。良い、悪いは別として少なくともこの様な行為をUEFAは認めてはいないことは確かだ。しかしながらピッチの状態を自分達に有利(あくまでもレギュレーションの範囲でだが)に保つことに対し私は賛成である。

同件に関しては日本での対ヴェルディ戦のエピソードを思い出す。私が所属していた鹿島のチームは当時、アジアのチームと違いスピード信仰ではなくブラジル流のボールタッチを大事にするチームであった。
その為ホームのピッチの芝はレギュレーションで許される最も深い状態を常に保っていた。こうすることで我々のゲームコントロールが容易になるのであった。
ある時ヴェルディのKazuyoshi Miura(長年ブラジルで活躍し『カズ』の愛称で有名。サントス、パルメイラス、コリチーバに所属)がブラジル人特有のノリでカシマスタジアムの管理スタッフに対し『芝が少し長すぎるので試合に影響が出るといけないので刈った方がよいのでは』と話しを持ち掛けた。
思わず驚いてしまったのはこの敵の依頼?に素直に応じ様としていたスタッフがいたことだ。
芝が短い状態はヴェルディのサッカーにとっては非常に有利だ。
とっさに私はカズに『国立では好きな様にしてもらって構わないがここ鹿島では我々のやりたい様にさせて頂く』
結局試合は我々の勝利。アウェーでは負けるかもしれないが鹿島では絶対に落とせない。確かに芝云々だけが勝負を決定づける訳ではないが勝利に対して貪欲にやれることは全て(勿論レギュレーションで許される範囲でだが)やるというのが私のモットーなのだ。

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