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ジーコが番組「Mais Você」でAna Maria Bragaと朝食を取る

[2008.05.30]

27日、ガリンニョ・デ・キンチーノ(ジーコ)は早起きして、ジャーナリストのAna Maria Bragaがパーソナリティーを務める、08時から放送のテレビGloboの番組「Mais Você」に出演した。二人のお喋りは素敵な朝食を取りながら行われた。 ジーコは、コーヒーとパパイアを口にしながら、日本や最近でのフェネルバフチェでの経験などに関して話をした。1998年のワールドカップで、テレビRecordでの彼女の仕事に協力するために取材を受けに訪ねたエピソードを、Anaは想い起こした。 「私が、フランスでIDカードが無くて取材にてこずっていた時の貴方の寛大さをかつて忘れたことがありません。私の仕事にとっては大変重要なことでした。そして10年経過した今、貴方がしてくれた行為に敢えて感謝致します。」と、ジャーナリストは語った。 更にジーコは、トルコで午前中に練習または遠征が無い日には、クラッケ(ジーコ)は明け方に放送するブラジルでの夜間番組を観ることで普段よりも起床が遅く、テレビGloboインターナショナルで正午に放送する「Mais Você」は、多々目覚まし代わりだったことを述べた。映像を観るには、http://video.globo.com/Videos/Player/Entretenimento/0,,GIM832853-7822-ZICO+NO+MAIS+VOCE,00.htmlをアクセス。……

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2008年05月25日(日)

[2008.05.26]

ハ~イ。日曜日の今日は、最近の写真を紹介するために手短なポスティングだ。一枚目は以前からの約束で、本ブログ初登場の、息子のジューニオル、チアーゴ、そして孫のフェリッペを抱くブルーノの集合写真。 そして、フェリッペの両親、ブルーノとダヌービア。 先週、大変素敵な収録を我が家で行った。私とサンドラ、そして、ブルーノ、ダヌービア、フェリッペ、更にレポーターには友人のハウー・クァドロス。番組「Tá Na Área」で金曜日にオンエアーされたよ。 友人であるWagner Tardelliの「Casa do Árbitro」のオープニングに出席した。   レフェリーの母で、大変素敵なドーナ・カルロッタとのツーショット。 「ジーコ・カップ」が発足され、友人や芸能人が参加してのカクテル・パーティーが催された。下記の芸能人軍団をご覧あれ…。 そして、彼らは私を記念して銅像のレプリカを持参してくれた。ビッグだね!皆さん、アリガトウ! 最後に、高島が鹿島アントラーズの試合でのフラッグの写真を送ってくれたよ。鹿島アントラーズの全ての皆さんにヨロシク、そして、チームの幸運を祈っているよ! それでは、また後程!……

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ジーコ・カップ来る!

[2008.05.25]

今週の月曜日には、私が大きな喜びを感じるためにジーコ・サッカーセンターへ足を運びました。それは、青少年達のスポーツ実践を促進する大会の発足です。私の息子達、クラブの職員陣営、そして友人のプロフェッショナル勢による計画準備で、日伯友好カップなど既に恒例化しているジーコ・サッカーセンターで開催されている他の大会とは根源の異なる「ジーコ・カップ」が誕生したのです。今回は、アマチュアスポーツを強調した大会なのです。そして、このストーリーがリオ・デ・ジャネイロから直接皆さんに届ける今週のヨーロッパ・コネクションのテーマです。 かつて私が選手としての現役時代には、サッカーの発展への協力に常に大いなる喜びを持っていました。私の幼年期時代にキンチーノ地区のルシンダ・バルボーザ通りで遊んだペラーダ(草サッカー)の様な、子供達がプレーするサッカーの環境を常に提供したいと思っていました。楽しみのために行われるアマチュア・サッカーです。このコンセプトに則って、私や友人の息子達もプレーした、Nova Geração(ノーヴァ・ジェラサォン)のチームを設けたのです。そして、このような趣旨から1995年にはジーコ・サッカーセンターが誕生しました。 ジーコ・カップは私にとって、この感情の表現でもあります。あのキンチーノでのペラーダ(草サッカー)時代、我々の試合がマラカナンスタジアムで何時の日か行われることになるとは、私はかつて想像もしていませんでした。そして、スタジアムで試合することはすべての子供達の夢でもありました。ジーコ・カップの提案は正にそれを可能にすることです。08歳から20歳までの幼年及び青少年は、連盟登録がされていません。ストリート、地区、学校やマンションの友人達で編成されたチームなどのアマチュア選手である必要があり、結局のところ、この分野では何でもありだと言えるでしょう。そして彼らは、22日から27日迄の期間、全員がジーコ・サッカーセンターのグランドでプレーをするのです。更に28日には、私自身は個人的に第二の故郷と呼ばせて頂く、あの伝説的なマラカナンスタジアムで決勝進出チームは試合を行うチャンスに恵まれます。 私の期待は、接戦が繰り広げられるように、各カテゴリーに約12チームが参戦してくれることです。でも、最も重要なのは、私が常に言っているように、長きに亘る人生に於いて誰もがコンスタントに直面するシチュエーションである、勝利と敗北の受け入れを学ぶことです。更に我々は、敢えて、女子U-20のカテゴリーを設けて女子サッカーにも機会を提供することにしました。既にジーコ・サッカーセンターに存在する、プレーを希望する女性のみのグループへの取り組みに対する新たな挑戦でもあります。 私は、出席して頂いたジャーナリストの皆さん、そして、この新たなプロジェクトへのサポートを既に表明してくれた友人達に、感謝の意を伝えたく思います。そして、青少年のアマチュアチームへ、本大会への参加を呼び掛ける次第です。是非、ジーコ・カップへの参戦を!我々は、大いに歓迎して皆さんをクラブへと向かえ入れる準備は整っており、若しかしたら、貴方の夢でもあるマラカナンスタジアムでのプレーが実現するかも知れません! それでは皆さん、また来週お会いしましょう! ウン・グランデ・アブラーソ! ……

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ジーコスタイル―進化する日本代表

[2008.05.24]

中小路 徹(著) 朝日新聞社 1500円 2006年4月30日発行  「ジーコ監督は日本代表を強くすることができたのか?」 朝日新聞の日本代表番記者が、選手と関係者の豊富な証言で描く、ジーコJAPAN密着ドキュメント。ジーコ監督インタビュー2本収録。 2002年の就任以来、幾多の試練を経ながらも着実な成果を挙げてきたジーコ監督。そのめざすサッカーとは、どういうものなのか? そして日本代表へ込められたメッセージとは?選手や関係者への豊富な取材と新たな視点から、ジーコジャパンの実像に肉薄した渾身の一冊。 本書は、ジーコジャパンを3年間取材してきた立場から、「ジーコ監督のサッカー観」を読み解いてみようという目的で書き始めた。なぜ指示が少ないのか? なぜ欧州勢重視にこだわるのか? なぜメンバーを固定するのか? なぜ一つの戦術を熟成させず、3バック、4バックとフォーメーションを併用するのか? そして、なぜそのやり方で勝ってこれたのか。そうした疑問への答えは、この3年間、ジーコ監督自身の言葉で語られ、練習風景の中で提示され、そして選手たちによって、試合で体現されてきた。2002年ワールドカップでベスト16進出を遂げた日本の「さらなる飛躍のために」とジーコ監督が信じて導入するやり方は、あまりにも組織を重視してきた日本サッカーへの「アンチテーゼ」でもあり、これまでの様々な固定観念への挑戦でもある。(中略)ジーコ監督は、日本にサッカーに何を伝えようとしているのか。浅学非才ながら、その「ジーコスタイル」を読み解くことで、読者の方の疑問に少しでも答えることができたなら幸いである。 目次 第1章 ジーコジャパン始動(姿を見せ始めたジーコジャパン欧州組と国内組の微妙な関係 ほか)第2章 本番開始(いざ勝負モードへ楽観論から大苦戦へ ほか)第3章 一つの「チーム」へ(「自由」の意味アウエーを力に ほか)第4章 チーム再構築(劇的ゴールの必然初黒星のとらえ方 ほか)第5章 真の最終ステージへ(再び、1点の重みジーコ流競争論理の注入 ほか)……

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監督ジーコ 日本代表を語る

[2008.05.21]

ジーコ(著) ベースボールマガジン社 1500円 2006年3月17日発行 本サイト内で2004年4月より05年11月までに掲載された「ジーコジャパンレポート」を元に大幅に加筆・編集し再構成したもの。「選手へのひとこと」は2005年12月初旬に行ったジーコ監督へのインタビューをもとに構成。代表選手に伝えたいことがある。 日本代表がさらに強くなるために、選手の新たな可能性を引き出すために、監督ジーコが贈る熱いメッセージ。代表試合レビューとジーコ・インタビュー、ジーコから選手へのひとことで構成。 目次第1章 監督ジーコ 代表選手を語る(中村俊輔へのひとこと・中田英寿へのひとこと・小野伸二へのひとこと ほか)第2章 2004 監督ジーコ 日本代表を語る(2004年2月18日 2006FIFAワールドカップアジア地区第1次予選―オマーン戦    2004年3月31日 2006FIFAワールドカップアジア地区第1次予選―シンガポール戦     2004年4月25日 国際親善試合―ハンガリー戦 ほか)第3章 2005 監督ジーコ 日本代表を語る(2005年1月29日 キリンチャレンジカップ2005―カザフスタン戦    2005年2月2日 キリンチャレンジカップ2005―シリア戦    2005年2月9日 2006FIFAワールドカップアジア地区最終予選―北朝鮮戦 ほか) ……

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2008年05月15日(木)

[2008.05.20]

やぁ~。週明けにナイスなイベントに参加したよ。イタリア人元プレイヤー、他種目のアスリート、芸能人、そして外国人ゲストとして私とマラドーナが出場して行われたチャリティーマッチだった。ブログ様に写真を数枚撮ったよ。 私がウディネーゼ時代に対戦したローマの元選手Bruno Contiとのツーショット。1982年ワールドカップ優勝国イタリア代表の偉大なる選手であり、現在はローマのチームでテクニカル・コーディネーターを務めている。 次も元選手と一緒で、JuventusとLazioに所属したPeruzziゴールキーパーとの写真。 我らがゴールキーパーは、ワールド及びオリンピックチャンピオンに輝いたファンタスティックなバレーボールイタリア代表の選手だったLuchetta。我々の身長がほぼ同じ…。 …にするには控え室のベンチに私が上がるのみだ。 サッカーも上手にこなすビッグシンガーのEros Ramazzottiとのツーショット。 彼はローマの現監督Spallettiだ。 最後に、フラメンゴがリオ・デ・ジャネイロ州選手権を制した日の私の孫の写真。彼は、父がタイトルを祝わせていたことなど一切知らない…。 それでは、また後程!……

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シーズン終了

[2008.05.19]

私のフェネルバフチェでの指揮官として2年目となった、2007/2008年シーズンが終わりました。来シーズンについては現時点では未知であります。私の契約は満了しており、今はクラブ首脳陣の決断を待つ次第です。残留の意思は否定したことはありませんが、私はあくまでもサッカーに携わるプロフェッショナルであり、今後は判断を尊重するのみです。今週のヨーロッパ・コネクションでは今シーズンの簡潔な総括を行います。 シーズン閉幕となった日曜日の最終節は序盤戦同様に、好ましくありませんでした。ガラタサライーが勝利したことで、我々のタイトル争いには最終的には影響を及ぼしませんでしたが、Trabzonsporに敗北を喫してしまったのです。今シーズン一試合目となったトルコスーパーカップの制覇を除いては、トルコスーパーリーグ開幕後に度重なるドローゲームと1敗により、大会終盤で重要となる勝ち点を逃してしまいました。我々は欧州チャンピオンズリーグ参戦中に、いわゆる「予備燃料」が不足してしまったのです。 我々は新たなタイトル制覇を成し遂げられませんでした。トルコスーパーリーグ以外にも、ガラタサライー及びトルコカップでの決戦となった試合での難解な判定がありました。この様な出来事はゲームにはつき物であり、チャンピオンに輝いたKayseriを尊重しているとは言えども、結局のところ、我々から絶好の可能性を奪ったのです。 勿論、連戦によるハードスケジュールと怪我による戦力ダウンに影響されたことは際立たせなければなりません。今シーズンは選手層が厚かったという事実はありますが、重要な選手を数人失い、最終節となったTrabzonspor戦には僅かに18名で臨みました。それ以外の選手は全て離脱しており、中にはロベルト・カルロス選手、更には彼のサブであるヴェーデルソン選手までもリタイアしていたのです。この問題は紛れも無く、我々全員にとって教訓となったことに疑いの余地はありません。 但し、欧州チャンピオンズリーグの制覇は成し遂げませんでしたが、5位という成績は我々のチームにとっては、目覚ましい結果だったのではないかと確信しております。チェルシーは世界選抜であり、欧州チャンピオンズリーグのタイトルをここ数年に亘り追い求め続けているチームでありながらも、我々はここイスタンブールで彼らに勝利したのです。欧州サッカー界で最も重要な大会で我々は準決勝進出の可能性も秘めていました。そして、5位という結末はトルコのチームにとって貴重な結果だったことは確かなのです。 今シーズンの仕事ぶりに対する最終的な総括はプラスだったと判断しています。チームを欧州大陸内に於いて新たなランクに位置づけて、意義ある結果を得ることが出来たことを自覚しており、トルコスーパーカップ以降にタイトル欠如したとはいえ、この事実を変えることはありません。この場を借りて、フェネルバフチェのサポート部隊の全ての方々、良い環境を提供してくれるためにクラブで働く全ての皆さんに、感謝の意を伝えたく思います。更には、決定的瞬間に力を与えてくれるサポーターや応援してくれるブラジルの皆さんと、本ジーコサイトを通じて声援を送ってくれる方々に感謝します。サポーターの皆さんがホームゲームでのパワーの源となって、フェネルバフチェの支配地域に於いては負かし難い存在である事実を証明できました。そして、精力的に闘ってくれた勇敢な選手達にも感謝の気持ちで一杯です。このグループの献身ぶりを知れば、決して彼らを責めることなど出来ません。今は、将来を、そして運命を、見据える時なのです。依然として、私はどの道を歩むかは分かっていませんが、このクラブの歴史に参加出来ることを誇りにしています。それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ! また来週お会いしましょう! ……

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ジーコ初めて孫フェリッペと対面する

[2008.05.18]

トルコでのシーズンを終えブラジルに帰国したジーコは孫のフェリッペと初対面する事ができた。3月25日に生まれてから50日以上も対面を待ち望んでいたジーコはイタリアでのチャリティーマッチを終えて帰国するや息子ブルーノの家に駆けつけた。フェリッペは寝ていた。ジーコは初めて孫を抱くことができた。 ……

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チャンピオン勢の週末

[2008.05.17]

私は、毎年本コネクションのコラムを、ブラジル各地でタイトルを制したチームに捧げるようにしています。今回も、特に州選手権では溢れる感動と試合によっては得点に富んだ試合の数々を観られました。更にフラメンゴは、私が感嘆するジョエオ・サンターナ監督の仕事に栄冠を与えるべく、タイトルを制覇したのです。そして、それらが今週のヨーロッパ・コネクションのテーマでもあります。   先週末同様に、私は今日曜日もフェネルバフチェの試合後にスタジアムを後にして、カンペオナット・カリオッカ(リオ・デ・ジャネイロ州選手権)決勝戦の一部始終を観られることを知りながら家路へと向かいました。先週は、ソファーに腰を下ろして、テレビのスイッチをオンにした直後に、オビーナ選手がフラメンゴの決勝ゴールを決めました。今日曜日も繰り返しましたが、今回は後半の立ち上がりから観ることが出来たのです。そして私は、2連覇を制するに相応しい盛大な勝利を目の当たりにしました。決勝2戦目となったこの2試合目のスコアは、ジョエオ・サンターナに指揮されるチームの圧倒的な優勢さからも、ボタフォゴにとっては御の字だったと言えるでしょう。ジョエオ・サンターナ、フラメンゴの選手勢、そして、クラブで働く全ての関係者の皆さん、おめでとうございます。正に、偉大なる制覇だと言えるでしょう。 フラメンゴの試合が終了すると、私はその後更に新たな感動に駆られました。何故ならば、チャンネルを変えると、フィグェイレンセ対クリシウーマ戦によるサンタ・カタリーナ州選手権決勝戦を観ることが出来たのです。そして、フィグェイレンセのタイトルの得点は、正にCFZ do Rioの生え抜きの少年であり、我々のジュヴェニ-ル・カテゴリーで共にプレーをして、その後にはフラメンゴ及びその他のチームへと移籍を果たした選手なのです。そのブルーノ・サントスは私に幸福感をもたらしてくれました。何故ならば、私が見守った少年がチームの決定的選手へと育った姿を眼にしたのです。フィグェイレンセ、優勝おめでとうございます。そして、ブブルーノ・サントスおめでとう! その後、私は他の州選手権の得点シーンを観ました。興味深いのは、選手のみではなく、監督勢の改新が行われた点を観察することです。チャンピオンとして頭角を現した、コリチーバのドリヴァオ・ジューニオル、クルゼイロのアヂウソン・バチスタ、フィグェイレンセのガーロ、クラブ史上初のゴイアース州選手権を達成したイツンビアーラのPCグスマォン監督です。他には既に優勝及び数多くのクラブを率いた経験豊富なパルメイラスのヴァンデルレイ・ルシェンブルゴや、インテルナショナルのアベーオ・ブラーガ、更にはエスポルチのネルシーニョ・バチスタ監督も優勝を果たしました。 私はこの監督勢の改新を際立たせたく思います。実際には、私は彼達個々の仕事を見守ることが出来ず、残念ながら彼ら一人一人に関して語ることは出来ません。でも、経験豊富な監督勢を排除する目的ではない、このプロセスを見ることで私は嬉しく感じます。即ち、新たなアイディアとビジョンをもたらして、更には元選手を監督業へと導くことで、ブラジルサッカー界にプラス影響を与える自然な変革なのです。 全てのチャンピオンに祝辞を送ると同時に、州選手権でトロフィーを掲げたチーム名を紹介して本コラムを終えることにします。但し、その前に、2010年ワールドカップで南アフリカ代表を率いる使命を帯びたジョエオ・サンターナ監督に幸運を祈りたく思います。パッヘイラ監督に代わり、彼が目覚しい仕事を成し遂げることを応援しております。彼が能力に満ちていることは既に証明しています。 それでは最後に以下のチャンピオン勢に祝辞を送ります。 パルメイラス(サンパウロ州)、フラメンゴ(リオ・デ・ジャネイロ州)、クルゼイロ(ミナス・ジェライス州)、インテルナショナル(リオ・グランデ・ド・スール州)、コリチーバ(パラナー州)、エスポルチ(ペルナンブッコ州)、ヴィトーリア(バイーア州)、イツンビアーラ(ゴイアース州)、フォルタレーザ(セアラー州)、ブラジリエンセ(ブラジリア連邦区)、ABC(リオ・グランデ・ド・ノルテ州)、オランダ(アマゾナス州)、CSA(アラゴアス州)、フィグェイレンセ(サンタ・カタリーナ州)、ミスト(マット・グロッソ・ド・スール州)。 それでは皆さん、また来週お会いしましょう! ウン・グランデ・アブラーソ! ……

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ローマでのチャリティーマッチでの映像

[2008.05.16]

ブラジルへ帰国する前にローマのスタジオオリンピコで行われたチャリティーマッチにジーコはマラドーナらと出場した。試合は 6 x 6 の引き分けだった。 ジーコは得点こそなかったが試合を楽しんでいた。『私にとってのサッカーとはつねに勝点3をめぐっての真剣勝負であり、また個人のを為にプレーしたことはなかった。しかし今日のゲームはあくまでもお祭りでありファンの人達に楽しんでもらう、言ってみればライヴショーだ。ピッチで一緒にプレーするサッカーとは別の分野で活躍するチームメイトに対してラストパスを通すのもとても愉快だった。ドライバーの  Fisichellaには2アシストしたよ。ピッチのいたる所でこの様なシーンが展開される素晴らしい一時だった』とジーコは語った。以下はGlobo Esporteによる試合のレポートです。http://video.globo.com/Videos/Player/Esportes/0,,GIM827035-7824-ZICO+E+MARADONA+BRILHAM+EM+JOGO+BENEFICENTE,00.html……

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鹿島アントラーズ・オズワルド オリヴェイラ監督インタビュー

[2008.05.15]

履歴にちょっと目を通してみるとなんと2000年FIFAクラブW杯優勝、1999年ブラジル全国選手権優勝(両タイトルともCorinthians)またVASCOを率いてMercosul制覇等々これだけでもそうそうたるものだが本人は「まだまだ足りない」とばかりに今度は地球の真反対の『日出る国』日本にまで足を延ばす。ましてや彼が率いることになるチームは国内リーグで15位。しかしながらそのチームが最終的にタイトルを獲得してしまう。これらの偉業を成し遂げたその人こそが Oswaldo de Oliveira Filho。リオデジャネイロ出身の58歳。昨年からジーコが心血を注いだチームとして名高い日本の鹿島アントラーズの指揮官としてチームを率いている。約20年以上の長期にわたりフィジカルコーチ又ヘッドコーチとして活躍した後監督に転身。監督としてはアントラーズが11チーム目である。勿論今シーズンの目標はリーグ連覇だがもう一つ大きな仕事が待ち構えている。初のアジア制覇だ。因みに同チームにはダニーロとマルキーニョスが“同胞”とてして彼をサポートする。ではここで監督に一問一答 ジーコサイト:監督業を始めた経緯は?オズワルド:まぁ、一言で表現すると、そうですね“自然分娩”というところですかね(笑)23年間フィジカルコーチ又ヘッドコーチとしての経験を積んでいたのをコリンチアンズのフロントが評価してくれてチャンスをくれた訳です。ジーコサイト:日本進出に関しては?全く違う環境でしたが?オズワルド:日本に関して私自身、直接的な繋がりはないのですが何故か凄く興味がありいつかは仕事をしてみたいと思っていました。今回それが実現した訳ですがお蔭様で大変、充実してますよ。食事も合うし、なにより人が素晴らしいです。サッカーの面でも全体的にクラブ、リーグが大変しっかりと組織されていますね。ジーコサイト:アジア制覇という目標についてですがACLは南米で言えばリベルタドーレス杯に相当するのですがすがその印象は?オズワルド:正直日本の多くのクラブはあまりこのタイトルには興味がなかった様ですね。私自身はカタールのアル・アラブというチームで参戦した経験を持っていますがかなり難しい大会です。国同士、お互いプライドをかけた闘志剥き出しの戦いであるばかりか試合毎の移動の困難さとかまたジャッジの問題等リベルタドーレスと同じ様に厳しいですね。それとレギュレーションにより最初のステージは一チームしか上がれないのでさらに難しくなっているんです。ジーコサイト:日本で一番やりにくかった点は?オズワルド:やはりまず言葉の問題は大きいですね。しかし幸いにも大変有能な通訳がサポートしてくれています。ジーコサイト:どうしても優勝したよく年はマークされるものですが今年の鹿島はまさにそうではないですか?オズワルド:確かに。感じるのは昨年よりかなり研究されているということです。それとリーグと並行してACLを戦うという状況の中で特に日程の異常な厳しさとかを感じますね。大会舞台裏での決め事に何か偶然以上のものが存在する様な気もします。ジーコサイト:距離的な問題またその情報の少なさからブラジル国内であなたの監督としての存在感が薄れる又はなくなるという不安はないですか?オズワルド:正直言ってそれはあります。いつかはブラジルに戻る訳ですからね。でも今現在はここでの仕事、生活にとても満足してますよ。 ジーコサイト:あなたの夢は?又は将来のプランは?オズワルド:今こうして監督となったのも自然の流れでしたしこの先何かこうしようとか特別に計画をたててやろうとは思っていません。全て“自然分娩”で行きますよ(笑)ジーコサイト:あなたに影響を与えた監督、コーチとかは?オズワルド:一番には Parreiraでしょうね。70年のワールドカップでは彼から多くのことを学びました。その後もたくさんの監督、コーチから影響を受けましたがあえて名前を上げることは控えます。ジーコサイト:鹿島というチームの力を客観的にどう評価しますか?オズワルド:かなり良いチームであることは確実ですね。最初まだお互いに手探りだった時期は結構大変でしたがなんとか乗り切れました。彼等はとても集中力があり指示を端的に理解し実行してくれます。今の地位にいられるのもその賜物ですよ。ジーコサイト:最後に何かメッセージはありますか?オズワルド:今回ジーコのサイトのインタビュー依頼を受けた時は本当に光栄に思いました。何故かと言うと昔から私はジーコの大ファンでよくマラカナンに応援に行ったものです。まさに天才でしたからね。パス、フリーキック、ドリブル等どれをとってもとてつもない高い技術と輝きがありました。そんな彼も今や監督です。心から成功を祈っています。因みに鹿島でのチャンスを与えてくれたのも彼です。本当に感謝しています。皆さんこれからもよろしく。 ……

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チャリティーマッチ“Partida do Corao”参加のジーコのコメント

[2008.05.14]

「今回のイベントをスポンサードしているスポーツメーカーと以前契約していた関係から招待を受けた。今回で三度目だ。前はウヂネーゼとローマでの開催の時だった。さらに仲介役がウヂネーゼのマネージャーだったサルバトーレ・フィオレだった。素晴らしいチャリティイベントだった。現役また過去の名選手に加えてアーティスト、様々な種目の有名スポーツ選手等海外からも多くの招待者(私もその一人)が参加していた。」……

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ジーコ、ローマでのチャリティーマッチ“Partida do Corao”に参加

[2008.05.13]

トルコでのシーズンが終わり、ブラジルに帰国する前にジーコはイタリア、ローマに立ち寄る。スタジオオリンピコでのチャリティーマッチに参加するためだ。毎年ジーコセンターで行われているスターゲームと似たイベントでジーコはマラドーナと再度プレーする可能性もある。 TottiやMaterazzi、 Buffon、Gattusoらのイタリア代表選手やEros Ramazzotti等のアーティストらが参加予定。ジーコはこれまでに何度も招待を受けている。……

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フェネルでの監督ジーコの戦績

[2008.05.12]

欧州サッカー界に於いてワンランクでもレベルアップを達成するにはある程度のリスクが伴う。またそれは国内で自らの地位を維持する作業に影響を及ぼしかねないことをジーコはよく知っていた。事実今期欧州チャンピオンズリーグでフェネルはインテル、セビージャ等の強豪を破り初のベスト8入りを果たしベスト4がかかったチェルシーとの対決でも1st legでの劇的な勝利等素晴らしい戦いを演じた。  一方で実際トルコ国内での成績はどの様なものだったのか。今シーズンは36勝8敗13分け。勝率は63%。タイトルを獲得している昨シーズンは35勝10敗15分(勝率58%)と数字で比較する限り連続して高いレベルを保っている事が確認出来る。サイトでは数字の話題としてもう一つ興味深いデータをまとめている。ジーコがフェネル就任から今日迄の通算の戦績は 117戦71勝18敗28分(勝率60%)又鹿島アントラーズ、代表の日本時代と共に数試合ではあるがリオのCFZでの監督としての成績を合わせると 207戦、119勝40敗48分(勝率57%)フェネルバフチェとの契約に関して現在代理人として顧問弁護士のアントニオ・シモエス氏が交渉を行っている。来週ジーコは休暇でリオに戻るが近々にも今後の動向が確定するものとみられる。 ……

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フェネル、Trabzonに敗れガラタサライがトルコスーパーリーグ優勝を決める

[2008.05.11]

トルコスーパーリーグ最終戦、フェネルは優勝のために最低でも勝利が必要であったが残念ながら0‐2で敗れガラタサライの優勝が決まった。 ガラタサライは2‐0でOftasに勝利した為フェネルが勝利しても優勝はガラタサライであった。フェネルの勝点は73で二位。欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。Sivassporgoも同じ勝点だったが得失点差で三位となった。 ジーコは監督としてフェネルにおいて117試合戦った。戦績は71勝28分18敗。 ……

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サッカーの策略

[2008.05.10]

私は、本サイトが立ち上がってから、この週間コラムを手掛けており、常にピッチ内外に於いてフェアープレーに関する内容、特にサッカーを尊重しハイクオリティーを優先する話題を取り上げて来たと思います。今週のヨーロッパ・コネクションは再びアンフェアー及びフェアープレーのテーマに戻ります。 このテーマを偶然選んだ訳ではありません。こちらトルコの地にて、パレストラ・イタリア(パルメイラスのホームスタジアム)で開催されたサンパウロ州選手権準決勝のパルメイラス戦で、サンパウロの更衣室にペッパーガスが発生した事件をニュースを通じて知りました。 妨害?それとも策略?私は知りませんが、具体的な事実は、これほどまでにテレビの技術が発達して、サッカーが億単位での大金を動かすなどしている、2008年のこの時代に、試合に勝利するためにこの様な手段を用いるなんて非常識極まりありません。そして、パルメイラスは優勝可能なチームを有していることを証明しており、その様な方策は必要なかったと言えるでしょう。誰が罪人かは知りませんが、これらの行動で損害を被るのはサッカーなのです。 私はこの嘆かわしい出来事を読んで、サッカーの試合以前に行われた狡賢い行為、策略を用いるシチュエーションの記憶に思い出しました。 全員が体調を崩すべくライバルチームの食事に下剤を投入したり、薬物を入れた水を相手チームに進める、又は、ピッチ上の選手達を脅かすために警察を活用するなどの行為が、かつて過去にテレビも無い時代には現在よりも頻繁だったとは言えど、最悪なのは一連の例を見ることです。 ドミンゴ・ボスコ氏、長年に亘りフラメンゴの首脳陣を務めた偉大なる彼は、ある時、パラグアイでの一戦で、リベルタドーレス杯の重要な試合の前夜に、我々選手団の宿泊階に戦略的に泊まっていた数人の女性、いわゆる、「施し」を目的とした使者を追放せざるを得なかったと述べていました。何でもありだったのです。 敵がとんでもない手段に訴えたのは、我々がカンポス(リオ・デ・ジャネイロ州)で直面したゴイタカスとの一戦で、全員が必死に控え室へ下痢で走り込んだ時のことです。正にトイレが不足しました。でも、真実はこの様な事態を招いた人物に恥が不足したのです。そして、この試みは無駄となり、我々が勝利しました。 残念ながら、今日でもこの様な策略の名残が存在します。 結果が関係する他試合の状況を把握するためにピッチ入場をまごつかせてキックオフを遅らせるなどは普通なのです。 ボールボーイが試合を当惑させることはある種の職業と化しています。ガラタサライーには、トルコカップでの試合で生じた彼らライバルとのトラブルの原因の一部は、無造作にボールをピッチ内に放り込んでいた人物の仕業でもあり、この様な行為に注意を払うべく依頼をしなければなりませんでした。 ボールボーイによっては、ボールと共に、または、チェルシーのボールボーイのように姿をくらましてしまう者もいます。 ジュニオーレスカテゴリー決勝戦のCFZ do Rio対フルミネンセの一戦で起こったように、ゴールを阻止したボールボーイも存在します。 更には、挑発するボールボーイもいます。私は暴力には反対であり、結局のところ、トロー選手が間違いを犯したことは認識しており、彼の過失を免除する気はありません。でも、ナショナルとの試合で少年が悪賢い行動を執ったのは事実なのです。そして、挑発したことでヒーローと化しました。 果たして、近代的なのか…、それとも、時代遅れなのでしょうか? 何れにしろ、近代サッカーではこの様な策略は既にあてはまらないのだということが解り得ます。ルールを尊重し、敵が予期せぬプレーを行い、相手を翻弄させるドリブルで表現する必要性があります。スポーツの領域から外れた他の全ての行為は、スペクタクルを害するアンフェアーなゲームなのです。結局のところ、サッカーは何にも増して壮大なスペクタクル競技、そして、フェアープレーを尊重する…、でなければいけません。 それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ! また来週お会いしましょう! ……

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監督ジーコ、語る

[2008.05.09]

ジーコ(著) ぴあ 1400円 2004年10月11日発行 本サイト内で2003年7月より2004年8月までに掲載されたコラムに加筆・編集され再構成したもの。当時、ドイツ・ワールドカップ出場を目指す日本代表監督となり、自らの哲学と選手との絆を信じたジーコ。日本代表監督として何を考え、何を決断してきたのか。ドイツに照準を合わせる「監督ジーコ」がすべてを語る。 第1章 監督ジーコ、語る第2章 ジーコヒストリー(人間ジーコ友人が語る「人間」ジーコの素顔 ほか)第3章 監督ジーコが見た日本代表の現在(期待困惑 ほか)第4章 ジーコが見たワールドサッカーの潮流(フィジカル世界とのつながり ほか)第5章 ジーコが綴る「ジーコの日常」(スピード理屈なし ほか) ……

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2008年05月03日(土)

[2008.05.06]

ハ~イ。今日曜日にはトルコスーパーリーグ2連覇に向けて大変重要な一戦が控えている。でも、私のブログへのポスティングは別件だ。先ず、アレックス・カルヴァーリョとエリーザ・キタムラ夫妻に、娘エレーナの誕生を、オメデトウ。彼女が健康に育って、家族がとても幸福になることを祈っているよ。 それでは、早速写真紹介へと行こう…。 下記は、こちらイスタンブールで私の住んでいる場所から近くにある船着場の写真。 Denizlisporのカルロス・アルベルト選手と話を交わしているシーン。こちらトルコに新たなるブラジル人選手が。継続する彼のキャリアに幸運を祈っているよ。 以下の写真は説明しないよ。週を通じてこちらサイトのルポルタージュで取り上げるから。私と日本の皆さんとの関係を誰か当てる気はあるかな。 偉大なる元チームメイトのラウルが、私にシンボリックな彫刻像を制作してくれたprimeiropentaの連中とマラカナンを訪問。Rodrigo Souzaがその時の写真を送ってくれたよ。この場を借りてラウルにヨロシク。 そして、別のRodrigo、即ち、サンパウロの我々の協力者であるRodrigo Rodruguesが、私のフォト入りガムの景品カードで作った冷蔵庫用マグネットの写真を送ってくれた。ナイスだね、Rodrigo! そして、本サイトスタッフが行ったOswaldo de Oliveiraの取材は、まだ読んでいない方には必見だよ。 最後に懐かしの一枚…、偉大なるモラエス氏がハファエラ・メーロから送られた写真を転送してきた。彼女曰く、1980年代に締結したWellaとの契約時の模様で、彼女の父が写真に写っているとのことだ。御機嫌ようMoraes、そして、アリガトウRafaela。 それでは、また後程!……

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フェネル勝利!来年の欧州チャンピオンズリーグ出場権をほぼ手にする。

[2008.05.05]

あと2試合となったトルコスーパーリーグ第33節、ホーム最終戦Sukru SaracogluでフェネルはGenclerbirligiに3-2で勝利した。得点はEdu(45分)、 Semih (52分) 、 Deivid (71分) この勝利はトルコスーパーリーグ上位2チームに出場権が与えられる欧州チャンピオンズリーグ参戦の為にも重要なものとなった。Galatasaray は Sivassporに5-3で勝利。勝点76となり優勝へ大きく近づいた。フェネルは勝点73。最終戦に勝利し、ガラタサライの結果によっては優勝の可能性がまだ残っている。 ジーコのコメント:立ち上がりこそ悪かったか時間の経過と共に立直り勝利をもぎ取った。今はとにかく勝たなくてはならない。この勝利で再度CLの権利を獲得できたことは大きい。今シーズンの努力と功績を無駄にしない為にもぜがひでも取りたかった。国内に関しても最後の最後まで決して諦めてはいけない。私の長いサッカー人生で同じ様なシチュエーションは何度も目の当たりにしてきた。……

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芝あれこれ

[2008.05.03]

毎回このジーコの部屋では興味深い話題、お笑い系ストーリー等をみんなに紹介しているが今回は特にサッカー関係者は思わず唸ってしまう話題をお届けしよう。 過日の欧州CL、対チェルシー戦2ND LEG(スタンフォード・ブリッジ)での出来事だ。試合前私はピッチのチェックを行った際かなり足元が濡れていることに気がついた。チェルシーが故意に行った訳ではなかったが止める様に抗議した時には既に“時遅し”。ピッチはまさにイングランド勢に都合のよい状態となっていた訳だ。この種のことは言わば一つの“戦術”である。良い、悪いは別として少なくともこの様な行為をUEFAは認めてはいないことは確かだ。しかしながらピッチの状態を自分達に有利(あくまでもレギュレーションの範囲でだが)に保つことに対し私は賛成である。 同件に関しては日本での対ヴェルディ戦のエピソードを思い出す。私が所属していた鹿島のチームは当時、アジアのチームと違いスピード信仰ではなくブラジル流のボールタッチを大事にするチームであった。その為ホームのピッチの芝はレギュレーションで許される最も深い状態を常に保っていた。こうすることで我々のゲームコントロールが容易になるのであった。ある時ヴェルディのKazuyoshi Miura(長年ブラジルで活躍し『カズ』の愛称で有名。サントス、パルメイラス、コリチーバに所属)がブラジル人特有のノリでカシマスタジアムの管理スタッフに対し『芝が少し長すぎるので試合に影響が出るといけないので刈った方がよいのでは』と話しを持ち掛けた。思わず驚いてしまったのはこの敵の依頼?に素直に応じ様としていたスタッフがいたことだ。芝が短い状態はヴェルディのサッカーにとっては非常に有利だ。とっさに私はカズに『国立では好きな様にしてもらって構わないがここ鹿島では我々のやりたい様にさせて頂く』結局試合は我々の勝利。アウェーでは負けるかもしれないが鹿島では絶対に落とせない。確かに芝云々だけが勝負を決定づける訳ではないが勝利に対して貪欲にやれることは全て(勿論レギュレーションで許される範囲でだが)やるというのが私のモットーなのだ。 ……

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ジーコイズム

[2008.05.02]

ジーコ(著) 小学館 1400円 2003年4月10日発行 サッカー日本代表監督ジーコの、すべての日本人、そしてサッカーを愛する少年たちへのメッセージ。ドイツ・ワールドカップ予選に合わせて刊行された。ジーコの戦略・戦術、哲学、思想、サッカー技術論が満載。第2部・第3部はそれぞれ「ジーコ「勝利の法則」」「神様ジーコの「ワールドカップの英雄たち」」を加筆・再構成したもの。 平易な表現で少年・少女のためには漢字に読みがなが付いています。大人も子供も、そして親子や家族で楽しめる一冊。 目次第一部 日本は勝てるか第二部 これが勝利の法則だ ●少年の「無限の可能性」はこう伸ばせ ●「犠牲」なくして成功はない ●選手に求める「たった三つ」のプレー ●なぜ泥だらけの「スパイク」を放置するのか ●困難な状況でこそ「冷静」になれ ●「マリーシア」を身につける  ●人生で最も大切なのは「達成感」だ ●日本人はもっと反論せよ第三部 ワールドカップの英雄たち ペレ ガリンシャ トニーニョ・セレーゾ ソクラテス ファルカン テレ・サンターナ カレカ マラドーナ ドゥンガ ……

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