CLに於けるバベルの塔
[2008.03.24]
監督業を始める以前から欧州のサッカーは興味深く見ていた。名だたる強豪も多い上に世界から集めた質の高い選手により世界選抜といっても過言ではない素晴らしいチームのプレーが見られからだ。この事は以前日本代表の監督をしていた時期にも書いた記憶がある。
ここフェネルの監督に就任してからは実際にそれら世界選抜チームと対戦することになった訳だ。今回のCLではインテルとも対戦した。しかしこのCLという大会は噂に違わぬ、まさに世界最高峰の厳しい大会だ。 先日の抽選により準々決勝の相手はチェルシーとなった。非常に経験豊富なチームで決勝トーナメントの常連だ。因みに今大会のベスト8にはイングランドから4チームが進出している。今回はアーセナルとリバプールが直接対決する。
ここでちょっと面白いデータを紹介しよう。2001年以降CLの決勝トーナメントには必ずイングランドのチームが進出している。1チームしか進出しなかった大会はたった一度だけで、今回がリバプール、マンチェスターU、アーセナル、チェルシーの4チーム、前回は3チーム。
さらに興味深いのは今回のイングランド4チームの外国籍の選手の数だ。私のブログを構成してくれているスタッフと話していて偶然気づいたのだが例えばアーセナルはトップチームの選手としてUEFAに登録している自国の選手は僅か2人。何と17カ国から集められた選手のうち 最大派閥は6名のフランス勢。他の3チームに関しても極端な違いはない。
リバプールは自国選手は6名で他は13カ国から来た選手達。マンチェスターにしても同じ様な具合だ。次の対戦相手のチェルシーはと言うと自国選手プラス11カ国の選手達で構成されている。サポーターのトラブルを克服した現在のプレミアリーグは世界で最も重要なのリーグの一つだ。クラブの運営も資金的に安定している。
チェルシーは現在世界最優秀キーパーの一人であるペトル・ツェフ(チェコ代表)バックラインではポルトガル人リカルド・カルパーリョとフェレイラ。ブラジル人のベレッチとアレックス。中盤ではフランス人マケレレ、マロウダ、ドイツからはバラック、ナイジェリアのミケル、攻撃陣ではウクライナのシェフチェンコ、ドログバ(コートジボアール)アネルカは前にフェネルでもプレーしていた。 それにも増してランパード、テリー、コール。
これら豪華なタレントが全員代表として2006年ワールドカップを経験している。これ以上何を望むのか?まさにバベルの塔だ。言葉の違いによる問題はあるだろうがサッカーという共通の世界語でコミュニケーションを取っている。ただ彼等が次のステージに進む為には我々を倒さなければならない。しっかりと準備をして持てる力の全てを出して闘うのみだ。
アウェー戦でも彼等が我々に楽勝出来るつもりでいたら大間違いだ。フェネルにも経験豊富なトルコ、ブラジル代表経験者がいる。さらにはロベルトカルロスはクラブ世界チャンピオンだ。 ひとつイングランドのバベルの塔を倒してやろうじゃないか。
ではまた来週
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