更なるドラマの一章
[2008.02.25]
サッカーは現代に於いての過剰なるリズムの加速化がいったいどの次元まで達しているのか?選手の限度域とは何処なのか?何故にして、靭帯や恥骨の問題、更にはピッチ上での突然死など、現代スポーツはこれ程までに深刻な怪我が発生するのか?これらの疑問に対しての明確なる解答はありませんが、この問題は論議に値します。例えば、今回ロナウド選手を再び襲った逆膝の怪我のケースもそうであり、こちらヨーロッパ・コネクションで再度このテーマに関してディスカッションを行うことになりました。
ある選手がピッチ上で度重なる、多くの場合表面的には自滅とも思わせる、怪我に見舞われる事態を毎回目にして、私の現役時代にはサッカーは決してこの様な状況では無かったと思いおこせます。例えば、私の膝の怪我は暴力的なプレーによるものでした。しかしながら、今日では、更に重大なケースが比較的容易に発生します。いったい、何故故に起こるのか?
試合自体がハード化している事態に疑いの余地はありませんが、人間は如何に準備を万端に整えようとも、あくまでも人間なのです。競争、激しい試合リズム、スポーツのビジネス化による要求など…、全てが現状への原因だと言えるでしょう。でも、この場で的確なる解答を見出すことは出来ません。
実際に私があの怪我を負った時代から今日にかけて、大きく変化した医学の目覚しい発達でさえも、選手達の健康へのこれ程まで深刻な被害の発生を防止することは出来ないのではないかと確信しております。限度域に到達する瞬間が訪れるのです。正に人体が耐えられない域への突入だと言えます。
試合はハード化して、ヘビーになったと、私が語るのは、試合展開に対する行動スペースが狭く、プレー自体の難度が高まったことを意味しています。運動量が必要とされて、怪我の確立を軽減させるために選手はピッチ上でフィジカルコンディションを常時100%に維持しなければなりません。要するに、メディカルスタッフやテクニカルスタッフが、リスクを減少させるために身近で選手の全ての活動を見守るのも義務だと言えるでしょう。
私は、今後は再び超過の時期を生きなければならない、ロナウド選手のケースをジャッジするために書いている訳ではありません。今後は、一切機能障害が伴わずに、ハイレベルのプレーを可能とすべく、復帰のために規律正しいリハビリテーションが重要なのです。彼は既に、その強い意志を持っていることは過去に示してくれています。回復へ向けてのステップバイステップの喜びを噛み締めるこの時期がどの様なものか、私は良く理解しております。私自身は当時、一時7 cmの筋肉の萎縮を余儀なくされ、回復後も現在に至り完全に膝を屈曲することが出来ません。
この様なケースでは、年齢に関してはそれほど考慮していません。治療への反応には個人差があると思います。唯一の懸念は時間との闘いで生じる消耗なのですが、それは私にとっては最大の問題では無いかのよう思えます。ロナウドは偉大なる選手であり、彼が逸早く回復して、可能な限り早くピッチへと復帰してくれることを、心から祈っております。ここに私から彼への応援のメッセージと、解答無き質問を記しておきます…。
それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!
また来週お会いしましょう!
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